■■週末までは日計り■■今週(6/10~)と月曜日の日経225MINI先物分析&トレード戦略20240610

日曜日, 6月 09, 2024

日経225MINI先物

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米雇用統計でも決着はつかなかったようである。ナイトではいったん上放れるかなと思わせといて、結局は元のゾーンに戻ってきてしまっていた。やはり今週の日米中銀イベントをこなさないと、波動は見えてこないのだろう。

というわけで。今週の先物予想はチャートからは依然として読み取ることはできないので、今回は別の角度から日経の行く末を探ってみたい。

ご存知のように日本の株価はこの10年物国債金利と逆相関があると言われている。一般的に金利上昇は株価にとって不利だとされている。よって、今回のお相手には日本の10年物国債金利チャートを指名しよう。

まずは月足分析からだ。

エリオット波動は上昇トレンドの最終章5波動目に入っていると思われる。ラスト6月に陰線が出ているが、6月はまだ1週を経過しただけであり、このまま陰線が確定するかどうかはいま決断できない。このまま金利が下がっていくかもしれないし、まだまだ上昇5波が続くかもしれないということだ。

3/22以降日経が軟調になっているのは、この長期金利が5波に入って急騰してからである。それまで、ゼロ金利解除くらい『いいよ、いいよ』とものわかりのよい顔を見せていた日経も、この急騰劇に直面して『何もそこまで・・・』と面食らった格好だ。

11年ぶりに1%を超え、5/30に最高値を更新した日にはマド明け急落で明らかに不満の意を示した。

このように相関、逆相関の関係はその時の景気や相場環境によって違ってくるだろうが、あまりの急変にはNOなのだろう。

では、この月足5波を日足に解剖、分析してみよう。

もうおわかりだろう。このカウントが正しいのなら、5/30は3波の天井、現在は4波調整中となっている。つまりはいずれは5波の上昇、すなわち長期金利はまだ上がる可能性が大だということだ。

この4波について形状を詮索することによって、この調整がいつまで続くのか、どこまで調整するのかがわかろうというものだ。

オルタ―ネーションの法則から、4波はジグザグ修正波になるのではないかとの想像がまず湧いてくるはずだ。(2波はフラット、ランニングフラットとした。)

ならば、この4波は近々終わりを告げて、上昇5波に向かうはずである。

この4波、5/30からは適当に反発を交えながらも、かなり急激な下落となっている。それが日経の株価をなんとか38500円以上に踏み止まらせている理由なのだろう。

それはともかく、この4波がいつまで続くかである。下落を続ける限り、日経の株価は高位に保たれる。

ここで【イベントスケジュール分析】の出番である。どなたも知っていることだが、整理してみる。


6/12(水)米国FOMC、政策金利発表。

6/14(金)日銀会合、政策金利発表 & メジャーSQ

6/21(金)米国メジャーSQ

7/15〜18 米・共和党全国大会(トランプが正式に候補者となるかどうか)

7/31(水)日米中銀同一日会合、政策金利発表


「7月後半までは波乱を覚悟」というのは前にも言っている。共和党全国大会の翌週には日本のオールスターゲームも組み込まれている。オールスターが終われば、現在絶不調のタイガースも本来の力を取り戻し、アレンパに向けて着々と地固めに歩み出すはずである。というわけで、たぶん月末の日米中銀イベント近くまでは日米とも相場は軟調に推移するのではないかと思っている。

しかし、問題は今週だ。つまりはこの4波の調整下落はいずれ5波の上昇に向かうとしても、今週いっぱい続いてくれるのではないかという淡い期待が報われるかどうかである。

筆者の予想はこうだ。

カギを握るのはドル(ドルインデックス)なのかもしれない。

雇用統計で米国経済が堅調なことを知ってからドルの強さが復活した。中でも注目すべきはゴールドの値動きで、ドルとは逆相関にあると言われている通り急落している。それまでのドル高局面でも金が下落しなかったのは、底堅そうなアメリカ経済に対してどこか斜陽の面影を見てとっていたからだろう。が、今回は素直に反応した。

また米国株相場も上昇した。市場は利下げより、結局は自国通貨ドルの信認さえ保たれればいいとの考えだ。他国の通貨や金、ましてやぽっと出のビットコインに世界の冠たる地位を奪われることを怖れている証拠である。

引けにかけては下落して長めの上ヒゲを残す形になったのは、そんな自分勝手な考えで大人げなく小躍りしたことを少し後悔したように見せかけるポーズであろう。

なので、また上昇する。少なくとも、水曜日のFOMCの最終決断を聞くまでは値を保っているだろう。すでに利下げに対してはあきらめの境地のようだが、それならばそれで、今度はまたあのゴルディック相場の再来でも構わないや、ということだ。

『株価を上げて弱々しそうな個人消費を活を入れればすべては上手くいく・・・』だ。

となれば、日本株もFOMCまでは(ちょっとの)上昇、あるいはヨコヨコの続行ということになる。特に日本の場合は日銀会合の前に、はっきりしたトレンドを作ることはできないので、木曜日までは動きようがないかもしれない。

したがって、今週木曜日くらいまでは日本の金利チャートは上を向くことはない。もう少し下を探るか、それが終わればヨコヨコで(5波の)上昇の時を待つかであろう。

つまりは、日銀イベントとSQ日が重なった今週の金曜日が日経の大きな転換日になるはずである。現在不明のままでわれわれを大いに悩ませている波動の方向が遂にその正体をあらわす日、それが金曜日である。

その波動の方向はやはり「下」である。なぜなら、その日まで高位で値を保っているからである。逆相関の長期金利チャートが上を向くからでもある。

ファンダメンタル面からも一言付け加えよう。

今回のFOMCで市場予測通り利下げがないのなら、ドルはジリジリと強くなっていくばかりである。そこで困るのは日銀である。なぜなら円安が進行するからだ。せっかく為替介入したのだし、これ以上の円安は日本のインフレをさらに昂進させることになる。円を切り上げるしか方法はなかろう。

雇用統計の中身を緊張の面持ちで聞いていたのはパウエルだけではない。植田総裁もまたパウエル以上に祈っていたのだ。・・・『どうか弱い内容でありますように。』

金曜日の日銀の内容はタカ派であろう。少なくとも、これまで何度も実質「引き締め」策にもかかわらず、市場を何とか納得させてきた『緩和継続』という魔法の文言は引っ込んでいるはずである。でなければ、異常な円安で日本国自体が沈むことになる。

この円高誘導策は日本株にとって不利なことは言うまでもない。

・・・・・・

日本の長期金利はまた上がりだす。それは当然3波の高値を越えてくることだろう。

が、オルタ―ネーションの法則は形状のみならず「規模」にも適用できるため、ジグザグではなく、2波よりも大きなフラットやトライアングルになる可能性もあろう。すなわち、どのような形の修正波になるかはいまはまだ決定できない。したがって、金利は一定の範囲内を何度も往来するというレンジ相場も否定できない。

このことが日本株にとっての唯一の救いと言えそうだ。

・・・・・・

ここで止めとこうかと思ったが、最後に筆者の予想をだけをもう一度確認しておきたい。やはり、それが筋と言うものだろう。上の記事との整合性を確認しておきたい。

しかし、予想は混とんとしている。ここ3週間にわたってのなげき節はこれまでにない筆者の悩みをあらわしている。3週前の予想記事で書いた内容は3通りあったが、今現在もほぼ変わっていない。

それでもここではメインのシナリオだけを掲げておこう。【4時間足】チャートだ。

3/22からはジグザグ修正波(青色ライン)が始まったとする。現在はそのC波が進行中である。このC波はたぶんエンディングダイアゴナルの形状(赤色ライン)になる。A波のような一方的な急落にはならず、もう少しグネグネした下落になるのではなかろうか。今のところ、その終点は35250円前後と考えている。

この図に従えば、現在のC波の2波動目の高値は先週の39075円を越えることも、39165円を越えることも否定していない。39200円台は可能だとも思っている。

・・・・・・

では、明日月曜日の戦略会議といこう。

本当の事を言うと、この記事を書くまでは「下落」を予想。ショート狙いでいくつもりであった。38600円処は堅いと思ったからだ。金曜ナイトも指標発表直後こそ38500円台に急落するも反転急上昇。引けにかけて下落はしたけれど、38600円台で止まっている。

が、この安心感こそが敵の思う壺。相場格言にも『馴らされた時が危ない』とある。特にレンジ志向の個人トレーダーは、買い安心感を求めて勝手に下値は堅いと思いがちになる。それこそあいつらがわれわれの画に描かせようとしている「支持ライン」というやつなのである。そして何度もそのラインを守っているのを見せてから、やおら割りこませる。そんな手口を何度見てきたことか。

だから、「月曜日は下落」予想にしようと思ったのだが、撤回する。

あすは、逆に「上値が重い」というイメージに挑戦して「上昇」する方向に賭けてみよう。39000円台に乗せてそれを維持するのは果たして困難なのだろうか?

というより、どうせこんなとり止めもない相場だ。どっちに賭けようと変わりなし、といったところである。ロスカットをきちんと決めてエイ、ヤッ!で乗り切れないものか。


〈重要ライン〉 

①39810・・・4時間足小ジグザグ拡大目標値

②39725・・・4時間足大ジグザグN値

③39460〜39475・・・日中マド1

④39455・・・日足戻り高値

⑤39325・・・4時間足小ジグザグN値

⑥39220・・・本日上昇可能値

⑦39175・・・上昇転換ライン

⑧39075・・・4時間足直近高値

⑨39020〜39140・・・4時間足小天ネックゾーン

⑩38850・・・ナイトセッション・バリュー上限値

⑪38735・・・ナイトセッション・バリューハーフ

※38655・・・ナイトセッション終値

⑫38600・・・ナイトセッション・バリュー下限値

⑬38290・・・4時間足押し安値

⑭38075・・・本日下落可能値

⑮37935・・・下落転換ライン

⑯37610・・・直近安値

⑰37230・・・4時間足ジグザグ下落N値

⑱36855・・・大下落転換ライン

㉚36025〜35925・・・日中マド2

㉛34555〜34270・・・日中マド3


<詳細>

当然⑫では買う。ロスカットは15円だが、寄付きから先に下落したのなら(その公算が大)、しめたもの。ロスカットしてからでも38500円台では買い場を探るつもり。あいにく指標となる数字が見つからなかったので、ローソク足の勢い、ムードに従うことになろう。

上は最終的に39000円突破だが、金曜日に引き続いての動意薄なら⑩で止まってしまうこともあろう。ナイトの高値から急落しているのでそれは大いにありうることだ。遠慮なく利確だ。また、筆者のメインシナリオ自体は下方向であるのだから、あまり長居はしたくない。

もちろん意に反し、38500円を割りこむようなことがあったら、即ショートに転じることは言うまでもない。


<ポジション>

売2(40800円台後半、40200円手前) 変わらず

買1(37100円台後半) 変わらず

※買玉を増やさなくてよかったとだけ言っておこう。


<前日勝負手概説> 

朝はBできず。9時半チョイ前に38745円のショートを打つ。38750円に600枚上の売り指値を発見。それを越えたらウリの準備をしようと考えていた。

安値も同じ。38600円に600枚以上の買い指値を発見。食われたらカイで、11時10分前38600円で買ったが、これはもう少し下があった。

この両建て状態をキープ。大引けで決済した。後場から外出の用事が入ったからだ。

ナイトは7時すぎに帰宅したが、すでにアルコールが入ってE気分。朝は「夜が勝負」と気合が入っていたにもかかわらず、9時半指標時はメロメロ状態で仕事にならず。見てただけ。急騰しているのを酒の勢いに任せて買おうかなとも思ったが、やめておきました。


以上。






まずはこれだけでも覚えて帰ってください。

◎まずジグザグ波動の徹底マスターから始めよう。

ジグザグ修正波だけでもこれだけのことができる! 4波修正波は難攻不落である。 その修正波の動きは種類もいっぱいある上に、それらが複雑に絡み合って、長期化すれば長期化するほど値動きのドロ沼にはまってしまう。個人投機家は、この4波の予想がつきがたい値動きに翻弄され、3波でしこたま稼い...

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自己紹介

 超短期(短気?)スイングトレーダーです。日本株と225先物を中心にやってます。FXやCFDは気が向いた時だけです。毎日日記したいけど、結構時間かかるので・・・一、チャンスを殺さず・・・二、ルールを犯さず・・・三、利薄きからは獲らず・・・この『トレーダー心得三か条』を守り、値動きから利益を掠め取る手法は”急ぎ働き”なれど、それなりの仕込みは必要と考えております。

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