ジグザグ修正波だけでもこれだけのことができる!
4波修正波は難攻不落である。
その修正波の動きは種類もいっぱいある上に、それらが複雑に絡み合って、長期化すれば長期化するほど値動きのドロ沼にはまってしまう。個人投機家は、この4波の予想がつきがたい値動きに翻弄され、3波でしこたま稼いだ儲けを全部、いやそれ以上に搾り取られるわけである。
この傾向のほとんどはあいつら=機関投資家や大口が仕組んだもので、単純な値動き(ただ買ってればいい、ただ売ってればいい)の3波では個人に良い目を見せておいて、4波期間で回収するという構図になっている。生かさず殺さず、でも最終的には全財産を巻き上げるためである。
だから本当はこんなわかり辛い相場の時は休むべきである、というのが「休むも相場」の意であるが、小口個人投機家はそうはいかない。ギャンブル依存症でなくとも、やらねば儲けることができないからである。
筆者はあいつらが企てるこんな茶番に対抗すべく、日夜相場の学習を続けてきたのだが、少なくとも今は、エリオット波動理論こそがもっとも大きな武器であることを信じるに至った。(その他のインジケーター類も使用するが、それらは波動理論の補佐的な役目をするにすぎない。)
そして、修正波の習得こそがあいつらの手口、やり口を研究するうえで欠かせないことを自覚するに至ったのだ。
しかし、上でも述べたように、修正波は複雑でむつかしい。まず、煩わしい専門用語自体も入門者のヤル気を削ぐ一因である。ひとつずつ、ひとつずつ学習、覚えていくしかないのだが、なかでも比較的優しいのは、今回紹介する『ジグザグ修正波動』である。
初心者は(筆者もまだ初心者だが)、このジグザグ波動を覚えるだけでも結構な武器となる。波のカウントも比較的簡単だし、大きな値幅の修正になるため稼ぎも大きなものが期待できるってわけである。筆者がまずこれを覚えようと推奨する所以である。
では、ジグザグ修正波動の基本形を掲載しておこう。
筆者のアンチョコHP『エリオット売買戦略』からの引用である。これはイメージとして記憶しておくべきである。
いろいろ特徴が書いてあるが、大事なのは1点=内部波動が5ー3ー5波動で構成されるという点である。最初の波動(A波)が5波動数えられれば、このジグザグ波動決定!ということで、他の修正波(フラットやトライアングル)が3つであるという特徴とは明確に区別できる。前のトレンド波動が終わって、調整の動きだなと感じたら波動を勘定してみよう。3波動目ではまだわからないが、5つに延長されるようなら、ジグザグ修正であり、その後の値動きはわかりやすくなるだろう。
では、実際に筆者が多くの実戦から学んだ、これからも使える実践的な要点だけをかいつまんで紹介しておく。
◎A波の特徴(5波構成)
これは上に書いた通りである。3波動目でエントリーしても、フラットやトライアングルのように割と大きく反転する場合もあるが、それは偶然というものであり、ジグザグ修正波動なら4波動目からの反転に泣きをみることになる。その意味では、A波は様子見を決め込む波動である、と言えるだろう。
しかし、A波の始まり直後になら、その後が3波でも5波動でも調整になるのだから仕掛けてみようというのが最近の筆者の潮流である。以下の記事でも書いてある。
◎B波の特徴(3波構成)
A波で5波動を数えられたのであれば、その頂点を上手く狙って売ったり買ったりすればいいことになる。なぜならこのB波の反転波動が丸ごと頂けるかもしれないからだ。その大きさはA波の61.8%押し戻しというのが一般的なメドである。
しかしながら、このB波の3つの波動の真ん中の波動(B-2波というべきか)が難解だ。このB-2波自体も通常はジグザグ波動になることが多いが、上の図にあるようにトライアングルやフラットになることもある。さらにそれらの複合型の場合もあって、B-3波動目が始まったとか終わったとかと勘違いして、利益確定を急がせられることも多い。
まあ、それはそれで仕方ないことだろう。絶対に61.8%押し戻しがあるとは言い切れないからだ。筆者的には今だその対処法はわからない。相場はフラクタルである以上、避けては通れない問題である。
また、このB波動はAからC波動へのつなぎの波動であるから、トレンドラインが有効的になる。例えば下落的調整波としてのジグザグ波動なら、右上がりの切り上げ線を下抜けたらC波の下落が獲れるっていうものである(本ブログでも以下の記事以降何回か紹介している。15分足を利用したものだ)。
◎C波の特徴(5波動構成)
ジグザグ修正波の中で、このC波がもっとも稼げる波動である。だが、その分もっとも難解である。
まず、期間が最も長い。そして値幅が最も大きい(かも)。それはC波自体がトレンド波の特徴を備えているという内部要因から発生することだ。
C波の5波動自体がトレンドを推進するということである。修正波なのにトレンド波とはややこしい話であるが、これも丸覚えすべきことのひとつである。
従って、トレンド波としての3つの重要ルールが適用される(例えば3波は一番短くならないとかのあれだ)。※トレンド波動の中でもダイアゴナルは除く
このC波の頂点が調整波動の終わりであり、次のトレンド波動の始まりである。だから筆者が命を懸けるほど、他者から天底当てゲーム理論と揶揄されても、当てにいく所以である。もっとも大きな稼ぎが期待できるからである。
だが、天底を当てたからと言って、絶対に稼げるとは言い難い。なぜならこのC-2波やC-4波に現れるのもまた修正波動であり、複雑怪奇な動きをするものだからである。大抵は利益確定を早まったり、急な反転で投げさせられることの方が圧倒的に多い。この点でもやつらは上手くやっている。
◎全体波動(5ー3ー5波動構成)
覚えるべきは、AB=CDのN波動計算である。A波動=C波動の1:1の大きさだけは計算しておこう。拡大する場合もあるが、それほど大きく超えてくるものでもないような気がしている。
またC波はA波の長さと同じになること以外にも、その波の傾斜も似通っているという特徴も見られる。A波が直角的な動きならC波もそうだし、なだらかな角度の波ならC波もまた同じような角度で進んでいくということである。このこともまた天底の価格や時間を推測する上で大きくかかわってくる知識だろうと思う(但し単純な波の場合だが)。
日経225MINI先物、来週(5/23~)の展望とトレード戦略
たぶん筆者の実践からの知識はこれくらいだろうか。その場その場思いつきで書いていくタイプなので書き忘れも多いが、それはまた別途ということで、では皆さんお待ちかねの来週(5/23~)の日経225MINI先物の予想に移ろうか。
今回は4時間足をメインに、ちょっと俯瞰した見地からやってみようと思っている。
【4時間足①】
今年3月から始まり、みるみるうちに膨れ上がってしまった3波は記憶に新しい。で、今はその後の第4波であるという認識で問題ないだろうと思う。
従って1波の頂点25515円を割ればこのシナリオは崩壊することになるのもご存知だろうと思う。ここまではいいだろう。
では次に、この4波を深掘りしてみよう。
【4時間足②】
黄色のラインで内部波動を描いてみた。上で書いたジグザグ波動である。A波、B波の内部波動をそれぞれ確認してほしい。5、3波動構成になっているね。
そして現在はそのC波ということになっている。このC波が複雑なのである。さすがだ。
筆者は25570円で買い玉を建てホールドしているが、あの時はそれが大底(C波の)だと考えてのものであった。その間違いは、C波が5波動構成であることを忘れていたためであり、まだ底は確定していないと言えよう(これはあくまで25515円を下回らないというシナリオ内での話)。
ここでN値計算しておく。というか、以前に出してたね、25595円は。でもこれは前回の下落で達成済みだったな。安値更新はあるのだろうか。
では、さらにこのC波を分解してみよう。
【4時間足③】
オレンジ色ラインであらわした5波動はエンディングダイアゴナルではないかということである。上下2本の赤色ラインの傾斜角度がいびつになっている。
上でC波の特徴を書いたが、トレンド波でもダイアゴナルなら、1波と4波は重ならないとか、3波が長いというルールは適用されない。だから、この波動の数え方で問題ないだろうとは思う。
従って、現況は4波動目が終わっての5波動目ではないかとの推測が成立する。5-3-5-3-と進んでいる。もっと深掘りしよう。
【4時間足④】
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