エリオット波動は理論を実践にまで昇華させることが重要である。
今週は週間ノルマ達成ならず。7割強しか利益が上がらなかった。木曜日辺りからようやく調子が戻ってきたが、個別銘柄は1週間を通して全く冴えず、赤字ではなかったもののプラマイゼロ圏の成績で終わったことが響いている。先物売買に頼ったトレードでは何かと不安だ。
その225先物だが、金曜日の午後からの下落は見えていた。波動的にも下方向であったので、早い時間からショートで2回建玉したが、いずれも5円、10円の微益で撤退している。
1回目の撤退ははなかなか下がらないのに恐れを抱いてのものだが、2回目のそれはあることに気づいてのことだった。監視していた個別銘柄群の動きも鈍く、それは”何か”を待っているようであった。
「やっぱ、事実で売ろう」。
事実とは日銀会合の結果発表のことだ。この事実が訪れない限り、先物も個別銘柄も本来のトレンド方向には動きようがない。そう決意した筆者は前場のトレードをあきらめ、後場から手ぐすね引いて待つことになる。。
果たしてその時はやってきた。前2回とは比べ物にならないほど安い建値=29755円ではあったが、機敏さに劣る筆者にしては上出来だったろう。激しい動きの後、相場は面白いように下落していった。そしてわが決済指値29575円を難なく突破してくれたのだった。
しかし、筆者の自慢もここまでだった。29575円の理由は敢えて述べないが、それ以上の下落を想定できていなかった。ましてやその夜の29000円割れまでは完全な想定外。いつまでたっても筆者の見立ては甘い、と痛感させられた。
まあいい。問題は今週だ。さっそく分析に移るが、今回も下位足から始める。少しでも弛緩剤を打って、目前のこの恐怖に立ち向かいたいと思っているからである。
【30分足】
ご覧のように波動は完全な下落トレンドである。28920円から29395円まで反発はしているが、ラストから2本前の長い上ヒゲが、陽線ではあるものの、反発の限界を物語っているように感じる。
またエリオット波動のD3波目(D=ダウンのD)が非常に大きかったせいで、このまま反発が続くとは思えず、第4波の保合いがあった後に、最後にD5波が急襲してくるのだろうとは覚悟しておいた方がいいだろう。
ならば、この反発はどこまでか?月曜日朝から先に上昇して、例の29395円を上回ることができるのか?
というよりは、第4波の保合い波動の上値はどこまでかと言った方が早いか。この問題を解決してくれるのは例によってフィボナッチ比率だ。
つまりD3波(30050円~28920円)に対する戻り目を計算してみよう。
23.6%戻し=29185円
38.2%戻し=29350円
50.0%戻し=29485円
61.8%戻し=29620円
すでに38.2%戻しは達成しているので、あるとすればの話だが、半値戻し近い29500円前後ではないかと睨んでいる。
この4波の上限が上であればあるほど、D5波の下値が未達(=フェイラー)となる期待が大きくなる。すなわちD5波の底値はD3波の底28920円を下回らないという目が出てくる。買い派の筆者はこれに大いに期待しているが、それはどうなるかわからない。いずれにしても、下落余地が1波動分残っているとだけ言っておこう。
【4時間足】
悲観と楽観がないまぜになったチャートである。
まず、悲観の話から始めよう。
先週高値30320円を確認してのち、筆者は安堵していた。
これで30510円から始まった青色波(下落幅1715円)は制覇した。あとは29900円~29400円ゾーンを何回かのんびりと曳航して値固めした後に、いよいよ新高値に突き進むものと思っていたのだ。
その前には29700円から始まった赤色波(下落幅1740円)はすでに攻略していた余裕もあったのだろう、「のんびりと保合い」と書いたように、これほどの大事になるとは思ってみなかったのである。
そして気づいてみれば、30320円からの下落幅1400円の水色波が形作られていた。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2度あることは3度ある、の譬え通り、水色波よ、お前もか!青色、赤色に続いて、お前もまたあと300円ほどの下落を企んでいるのではないか?
もしそうなら、相場は28600円近辺までの下落を覚悟しておかなければならない。そしてそうなら、青色波の安値28775円までも下回ることになり、もう何が何だかわかりましぇんとなるだろう。
しかし楽観もできる。
詳しくは書かないが、フィボナッチファンやギャンファンのラインは維持している。上昇トレンドは崩れてはいない。青色の200本移動平均線はまだまだ上向きでローソク足も最終的には維持はできている。
また出来高分析からは、ナイト安値28920円では相当な出来高をこなしており、あとから見ればあれが大底だったと、いつか笑って話せる日もくるだろう。
【日足】
赤色の支持ラインに接するのは今回で4点目であるから、次は危ないことは確かだ。次は下割れることだろう。そしてそのまま下落トレンドが続くことになるだろう。
それでも赤色支持ラインは今だ終値では下回っていない。上昇トレンドが崩れ去っていない以上、下を見るのはまだ早い。つまりもう一度天井を試した後の下落が危ないのであって、今ではない。
今は、天井に至るまでの波乱。高値波乱というやつだ。
もう一度言おう。
30510円が天井ではない。ましてや30320円が二番天井でもない。それらは確定的な話ではないのだ。⑤-5-5波はまだ終わっておらず、必ずや30510円以上になるまでは上昇するはずなのである。
ただし、28105円を下回ったら話は別とだけ書いておこう。
【戦略】
そういうわけで、今週もスイング的には押し目買い方針なのであるが、何せ高値波乱の真っ最中である。長く玉を持つのはむつかしい。デイトレで対応することになるだろう。
まず月曜日朝から、どちらの方向に延びるのかに注目だ。上は29500円前後に置いているので、先に上昇波が来るのならその辺ではショート体制。
下落が先なら、29100円では買ってみたい。
以降は状況に合わせて毎日記事にしようと思う。
以上、天井騒ぎの【今日のいかにも】でした。ご清聴ありがとうございました。