※限月丸ごとトレードのすすめ(14)◆225MINI先物12限月で儲けるために(その1)

土曜日, 9月 02, 2023

限月丸ごとトレード

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 限月丸ごとトレードとは『日経225(MINI)先物が当限月が中心限月になった月内に仕掛け、SQ日までに決済するトレード』である。

いわば日経225(MINI)先物を売買対象としたスイングトレードであり、元来は投機対象であった225先物を投資対象として扱うのが主目的である。デイトレードでは味わえない大きな利益や利回り、そして何よりも毎日の、毎時間の複雑怪奇な値動きに神経をすりへらすことなく、ゆっくりのんびりと投資を楽しむことができると信じている。

1回の投資期間は最長でも3か月。だいたいは2カ月で決着がつく。先物といえばその複雑な値動きによって「危険」とのレッテルを張られて、これまで避けてきた読者も多いだろうが、そんなことはない。資金管理をしっかりすれば、筆者はこれほど儲かる商売はないと考える。日々の値動きは複雑でも、3ヶ月に均せば案外わかりやすい動きをしているーーーそれが日経225指数なのである。

例えば日経225指数を分析しようとする場合、ほとんどの方は月足チャートから見られるだろう。そして、週足、日足と時間軸をだんだん短くして見ることだろう。長期足を分析する場合、それは正しい行為である。筆者もそうだ。

しかし、先物の場合は限月足(またはSQ足ともいう)チャートが最高にいい働きをする。株式投資の世界では四半期足というものがあるが、それによく似ている。始まり日と終わり日が違うだけである。先物の場合はSQ日から次のSQ日前日までの3か月である。

キモはこの限月足を徹底分析して、限月期間の値動きを事前に徹底想定するだけである。それによって、仕掛けの時機を探り、実際に仕掛け、3000円以上の値幅を狙うのが、筆者の提唱する限月丸ごとトレードだ。分析・想定には筆者の場合エリオット波動を活用するが、別にそれを知らなくてもいい。今まで通り各自のチャート分析ができれば十分である。

日経225MINI先物の場合、高安3000円動けば1枚で30万円の収益が見込める。1枚に必要な証拠金はおよそ15万円弱(現在)だから、三カ月で200%の利回りを目指すことになる。年間800%だ。(注:もっとも資金は多い方がいい。途中両建てにする場合があるので、少なくとも2倍の30万円は必要になる。また余裕も必要だ。それらを勘案すると利回りは年100%位と考えておくほうがいいけどね。)

もっと大金を動かしたい、また逆に小資本で始めたいという方は、枚数を増やせばいいし、証拠金10倍のラージ取引、10分の1強のマイクロ取引もある。あるいはCFDでも、(レバレッジ型)ETFでも、(レバレッジ型)投資信託でも、日経225指数に連動する商品なら応用が利く。それぞれ得意な分野で取り組めばいいだろう。

能書きは以上だが、興味が湧いてくれば、次からいよいよ本題に入るのでよく読んでくだされ。

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では、本日の時点(9/1)までのここ3年くらいの値動きと限月足チャートを見てみよう。


あと4日間を残しているがだいぶいい形のローソク足になってきた。エリオット波動でいうと、来年再来年とどこまで上昇が続くのか、期待に胸が膨らむばかりである。

残念ながら、値幅は期待値の3000円以上には届きそうもない。ここ3年間では2度目ということになろう。前限月が平均値(3875円)の2倍近くの上昇幅だったから仕方のない話か。

それより上の表の方をよくご覧になって見てほしい。だいたいの傾向が浮かんでくる。以前にも書いているが復習代わりにまとめておこう。仕掛け処、決済処を探るうえで重要な話だ。

①赤色の日付を見ると、高値安値を先につけるのは、次限月が始まってそう時間は経過していない。とすればSQ月が終わるまでの間だ。20何日という日付が多い。3限月の場合は12月は忙しいので、次の年に持ち込んでいるだけで、それも新年早々に達成がずれたと考えられる。

②限月の平均値幅(これが筆者の限月丸ごとトレードの目標)3000円強を達成するのに要する期間は、短くて20日前後、長くても2カ月前後だ。したがって、建玉のホールド期間も長くて2カ月強と考えてもいいだろう。(しかし、それ以上はムダと思わないこと。SQ日までの残りの日数はトレンドを勘案してできるだけ利益を伸ばすことに努めるがいいだろう。6限月のように平均の2倍以上の値幅になることはまれであっても、トレンドが出ているのであれば3000円で終了してしまうのはもったいない。一部でも残して頑張るべきと考える。)

仕掛けの時期はSQ日から翌週のFOMC前後を狙うこと。トレンドが変わるとすればその辺りが天底になる。SQ週から25日前後までの間が仕掛けには絶好の期間となるだろう。まずはその期間内で1枚!

SQ日初日から一方的な急騰急落が起きる場合もある。その値幅は2000円前後なので、その流れに乗ってもいいし、落ち着くのを待って逆張ってもいい。落ち着くのはFOMC前後日だ。そこで反対売買をする(上の②と同じ)。

④限月ローソク足には上下にヒゲが必ず付く。陰や陽の寄付き坊主、丸坊主にはならない。つまり、初日寄付きから一方的に1000円、2000円以上走ったとしても、1回は逆転される。逆張りが有効になるということだ。(尚、筆者の作成した限月足の寄付き価格は直前限月の終値と同一値にしていることに注意)また、最終木曜日日中セッションはその限月の最高値や最安値にはならないということも言える。水曜日ナイトセッションで最高値最安値をつけたのなら、それも逆張ってOKということも言えるかな。

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以上の話で、次の12限月の仕掛け時として、来週月曜日からすぐ注意してみておかなければならないことがわかった。

しかし、仕掛ける前に限月全体の値動きがどうのようになるだろうかという推測をすることがより重要である。この限月丸ごとトレードのキモでもある。

それをこれから推測しよう。

まず、過去チャート日足の観察だ。(以下すべてラージのツナギ足から作成)

去年2022年の12限月は次のような値動きであった。


SQ前に高値を付けているが、レンジ相場だと言っていいね。この限月の戦略としては、SQ日の翌週にショート仕掛け、翌月ミニSQ日前後にロングの両建て。あとはどこで売り玉を外すかだったろう。

次は2年前の2021年12限月チャートだ。


この年もレンジ相場だ。最初の1か月で勝負がついている。SQ日翌週にショート仕掛け。翌月ミニSQ日前後の底をつけている。この年ではやっていないが、もしそこでロングを建てて両建てにしていたら、その後どうしただろうか?(各自お考え下さい)

この2年はどちらも週足ではエリオット波動の第2波トライアングル修正波の最中であった。レンジ相場は仕方なかろう。どちらもエリオット波動の知識を持っておればそれなりの対処ができたはずである。(と今なら自信を持って言えるのだが・・・)

では、明らかな上昇トレンドであった3年前の2020年の12限月はどのように推移したか。


「初めちょろちょろ中ぱっぱ」相場だ。SQ日から1か月半はほとんど動かなかった。上下数百円しかない!安い処を拾った!と感じても、すぐ投げちゃったりしたりして、含み益も増えないしイライラし続けていたことだろう。その分、後半の1か月半で急上昇している。

そういえば、「初めちょろちょろ・・・」の全文は「初めちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、一握りのわら燃やし、赤子泣いてもフタ取るな」と言うのだそうだ。

この飯炊きの極意は「トレンドの最中にフタするな」の相場格言といっしょだ。誰が何と言おうと、炊き上がるまでは逆張ってはいけない。

筆者は、今週の上昇があるまでは、次の12限月はこのパターンではないかと見ていた。底は付けたとしても潔く上がってくれるかなあ、と。ハロウィンまではいったり来たりではねーか、だ。

しかし、今週の上昇で一気に気が変わった。手書きするならこんな感じだ。


今週の上昇が1波だとすると、その天井を迎えるのが今度のSQ日前後。それから反転して2波の下落になる。そして大底がやっぱり10月後半から末といったところ。2020年に似ているが、前半の調整は2波らしい値幅調整になるのではないかと考えている。

実際はそれほどの深掘りは無いかもしれないが、いったん34000円突破目標達成後には調整が入ると思われるので、ショートから始めることになるかな、なんて感じている。浅押しならなおさら、利益云々は後回しのヘッジ用としてのショートだ。

何度も言うが、このヘッジのショートを1枚でも入れておくと、いつでも買える。それも勇気をもって10月後半になるであろう大底を当てようという蛮行を実行しやすくなるのである。

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以上、筆者の大体のイメージを紹介しておいた。読者諸氏も独自のイメージを持って相場に立ち向かわれたい。相場に正解はない。かく云う筆者も明日はどうなるかわからない。もし月曜日から下落が続いたら、上のイメージ図なんざすぐ反故にしてくれよう。また途中でもどんどん変わる。その都度書き直せばいいのだ。

最後にもう一つ大事なことがあった。それは値動きの価格帯のことである。その限月がいくらからいくらの間を動くのか、そのレンジを前もって想定しておいた方がいいだろう。これも今日の段階での予想だが、披露しておく。

まず、初めの高値は34000円前後である。来週はその高値に向かって上がり続けると見ている。そして2波の下落の底は、32500円。1波の半値を想定している。そして最後の3波の上昇。これは次の3限月にも引き継がれるので天井としてはわからないが、2波の底から3000円値幅を足して、35500〜36000円レベルではないだろうか。とにかく2波底から3000円以上はあるとしなければ意味はない。(注:以上の数字は当9限月を元にはじいたものであり、12限月はそれより今のところ200円以上小さいことを勘案くだされ。)

ざっとこんな感じである。面白いだろう。想像したら想像しただけ儲かる。それが相場だ。(ただし想像した通りに実行しなくっちゃダメだよ)

尚、仕掛けや決済に関しては日々の朝記事にて報告する。なるだけ前もって書くつもりであるが、日中にその価格帯にならなければナイトでということになるので、その場合は事後報告となる。お察しくだされ、そしてご参考に。


以上、【天井騒ぎの今日の無作法】でした。ご清聴ありがとうございました。

※この限月丸ごとトレードについて疑問、質問などあったら今後の参考にさせていただくので、ぜひ右サイドにあるお問い合わせ欄のご利用を。記事にてお答えすることになるだろう。






まずはこれだけでも覚えて帰ってください。

◎まずジグザグ波動の徹底マスターから始めよう。

ジグザグ修正波だけでもこれだけのことができる! 4波修正波は難攻不落である。 その修正波の動きは種類もいっぱいある上に、それらが複雑に絡み合って、長期化すれば長期化するほど値動きのドロ沼にはまってしまう。個人投機家は、この4波の予想がつきがたい値動きに翻弄され、3波でしこたま稼い...

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自己紹介

 超短期(短気?)スイングトレーダーです。日本株と225先物を中心にやってます。FXやCFDは気が向いた時だけです。毎日日記したいけど、結構時間かかるので・・・一、チャンスを殺さず・・・二、ルールを犯さず・・・三、利薄きからは獲らず・・・この『トレーダー心得三か条』を守り、値動きから利益を掠め取る手法は”急ぎ働き”なれど、それなりの仕込みは必要と考えております。

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