昨日の夜の上昇にはド肝を抜かれた。当然、明日に控える衆院選での自民党の圧倒的勝利を織り込みにいった上昇である。各マスコミでの調査ではそうなっている。
筆者は先週の予想を見事外した。与党の大勝利は確信的であったが、そのためには各世論調査で与党危機説が蔓延することや高市首相の支持率低下が必要条件としていた。だから日経平均は53000円割れから52000円のマド埋めゾーン手前で低迷するとの予想を出している。
が、結果は見ての通りである。
週を通しては自民党だけでも絶対安定多数を獲得との報道通り、下落しそうでしない相場が続いた後の金曜日の大爆発である。
木曜日までは、いや金曜日の早朝までは、選挙後に新高値をとったあと早々に下落に転じるはずだと感じていたことは事実だ。週末の予想記事はそんな内容の記事になるだろうと想像していた。
が、ナイトの暴騰でちょっと気が変わった。もちろんここからそれほど大きく上昇、またその上昇も長く続くとは考えていない。来週中には完全に選挙結果を織り込むだろうというのは同じではあるが、中身的にちょっとニュアンスが変わってきたように思う。
もはや判官びいきの国民性を考慮しなければといった選挙アノマリーなどは古い時代の見方になってしまっているのかもしれない。あるいはそんな選挙アノマリーさえ通用しなくなるほどの高市首相人気の高さをもっと認識しなければならなかったということでもあるだろう。
それが筆者の相場予想にちょっとした変化をもたらしている。
そもそも未だに波動が特定されていないのが原因であることは確かだ。それがすべての原因であることもわかっている。また今後も確定することが困難なようにも感じている。だからこそ、そのニュアンスの変化を自分自身でも整理してみる必要があると確認した。
今回はそれがテーマであり、その内容がそのまま来週の相場予想のメインシナリオになることを兼ねている。
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どこから切り出そうか。
まず再々口に出していた当限月目標値57000円についてのことだ。
しかし、元々はなんの根拠もない数値である。それがどこから引っ張り出してきたかということから始めよう。
それはあのマドを守りたかったからである。あのマドとは1/9夜に出た高市首相の解散総選挙報道時にできたマドである。1週間後にはかなり削られはしたが、なんとか52000円までの200円幅はまだ埋められていない状態が続いている。
筆者はこのマドを少なくとも選挙結果が判明するまでは埋められることはないと言い続けてきたことはご存じだろう。今週のトレードを支え続けていたのはこの(筆者にだけ通じる)絶対的ルールだったと言える。波動分析にてこずっている現状、他に信じ得ることがない状況での唯一絶対的なルールであった。52000円台は簡単に拾うことができていた。
筆者にだけ通じるルールとは言え、これはまだまともな方だ。
昨年12月初めのこのコーナー記事を再度読んでもらいたい。記事中、この3限月のローソク足の特徴を「ヒゲが比較的長い」と書いている。
57000円の目標値は、つまりこの特徴を守りたかったからである。高値から反転しても52000円を割らない、この条件を活かすには、日経平均が57000円以上つけてもらわねばならなかったのだ。なぜなら比較的長い<上ヒゲ>は5000円幅が理想的な長さと思えたからである。
ただそれだけである。筆者の予想なんて、そんな自分本位の予想なのである。事故都合により波動チャート解釈を変えているだけ、至って信用ならないものだ。
が、昨ナイトの暴騰であながち嘘っぱちとも言えなくなってきたようである。そして別の客観性も出てきた。
ここまでの限月データと限月足チャートを見てみよう。
昨ナイトの高値56505円までで、当3限月の上昇率は16.1%に達したことは表からわかるだろう。これは平均値並みの数字である。3限月の特徴として「値幅は平均値並み、あるいは小さな数値グループに属す」と書いたことと符合する。ちなみに57000円まで上昇した時の率は17.1%で、これでも平均値並みのなのである。(さらに58000円なら19.2%になる。これでは大きい方のグループになってしまうので、せいぜい57500円がいい処ではなかろうか。)
どうだろう、限月高値=57000円はぐっと現実味を帯びてきたのではなかろうか。
これで、選挙後の高値は57000~57500円前後という予想はほぼ確信的になった。。
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次はその天井はいつなのかとい非常に重要な問題にメスを入れよう。
金曜日の朝記事で「今夜は雇用統計」と寝ぼけたことを言った。ナイトセッションの寄付き後すぐ上昇していったことが不思議で調べ直した結果でわかった。2/11(水、日本は祝日)やないか。たぶん古い記事をそのまま転用したのであろう、耄碌も甚だしい。ご迷惑をおかけしていたらここで謝りたい。
ともかく来週の11日が雇用統計発表日である。そして今回の雇用統計は特に重要になった。
先週、次のFRB議長にウォーシュ氏が指名されたが、これでほぼ市場の関心が「利下げ期待」から「米国の経済成長鈍化・斜陽化」に移っていくように考えている。これから出てくる経済データは強いものでなければ、株価は下落トレンドを辿っていくということを意味する。(※これまでは弱いデータの方が株価には良かった。即利下げに結びつくからである。)
ここ2週間、筆者も米国株指数のチャートを分析してきた。目的はもちろん、それに同調するであろう、日経平均株価の動向を知りたいがためである。今週も見てみよう。
上がSP500指数、下がラッセル2000指数である。それぞれ大型株指数、小型株指数と考えておけばいいだろう。
日経同様、反発がハンパない。前日まで「絶対5波動目の上昇があるはずだが・・・」とやきもきさせていたのがウソのような上昇っぷりである。これで5波動目上昇がスタートしたとみていいだろう。
ついでに言うと、ダウ指数は史上最高値を更新した。(ダウに関しては特殊指数なので分析はしない。たぶんダマシだ。)SOX指数も上昇の5波動目になるのかな。ナスダックは最高値更新はムリでもなんとかレンジ相場をしばし続けるだろう。こんな感じだ。
しかし、それは再々言っているように「死への出で立ち」である。あと何日間で最高値を更新するだろうか。それから上昇が何日続くだろうか。
その興味はそのまま日経平均株価への興味につながっていくわけだが、そのXデーを筆者は、
2/11(水)の雇用統計発表日と見ているわけである。
雇用統計の内容が悪いと判断されれば、株価は即下落する。日経に関しては翌日(木)、ダダ下がりになるだろう。(祝日取引の225先物は特に注意要す)
逆に内容がいい方向に受け止められたらどうだろうか。
この場合も材料出尽くしで上昇は止まる。せいぜい翌日もう1日上昇が続くだけだろう。だが、この予想は水曜日まで上昇が続いた場合だ。その連騰は雇用統計の内容を織り込んだ結果と言えるからだ。
もし、それまで上昇せず、金曜日の大陽線内でうだうだ状態が続いていたら、雇用統計きっかけで上昇が続くかもしれないと言えるだろう。
だから、米国市場に関しては月・火曜日の値動きが重要になってくる。今は判断保留としたい。
(※しかし、米国株は難しい選択を迫られている。強いデータは米国経済の強さだが、代わりに利下げが遠のく。そして小型株から順番に下落が進んでいく。逆に弱いデータが出れば斜陽化と見られてこれも下落トレンドが進みやすい。アメリカ株はどちらでも下落となる運命だ。しかし、そこはベッセント。先週言及したトランプに切らせたジョーカーカードが効いてくるかもしれない。すなわち、必要な時に利下げすることで金利上昇をある程度拒むことができる魔法のカードだ。それは株価にとっても都合がいいカードでもあるだろう。ベッセントの腕の見せ処だ。)
したがって、日経株価の値動きもわからないというのが基本だが、日本の重要イベントは明日だ。結果は月曜日の寄付き前にわかっているだろう。選挙の結果はほぼ確定的だ。そして、たぶん9割方株価に織り込まれている。しかし、米国の動向もより大事だから雇用統計を通過するまでは大きくは動けないだろう。
そして、ここからがもっと重要なことだ。
そんな動けない状態の時を狙ってあいつらは揺さぶりをかけてくるということである。
株価は高い、しかし先高観は満載である。アメリカは危なくても日本は強いと考えるだろうか。6万円?10万円? 月曜日の寄付きを見てどう考えるだろうか。ここまで買えていないトレーダーはまた買いたい弱気派になっているだろうか、それとも将来を見越して買ってくるか。
そんなことはわからないが、売り方が全員いなくなれば上昇は止まってしまうことも確かだ。また買玉を今回の上昇で反対決済すれば、株価には売り圧力となる。
聞けば、個人投資家の信用買い残高は20年ぶりの高水準だったらしい。木曜日までその材料を憂いていた日経新聞も今朝は至って楽観的。
何でも、アメリカの投資会社のレポートで、衆院選で自民党が圧勝したあとの日本株の動向チャートが紹介されていたらしい。2005年の郵政解散後と2012年のアベノミクス解散後だと。どちらも長期上昇につながったとのこと。
おいおい、それらって日本株が底値の時代の話じゃねーか。期待だけで上がるだろう。
でも、現在は月足3波のそれももうすぐ終了して、いつ調整波動になるかわからないっていう時代。そんな時に押し目は買いましょうっていうような買い煽り記事はいかがなものか。(たぶん長期の話だということも分かった上で、あえての苦情だ。)
話がそれてしまったが、要するに信用の利払いに苦しんでいるトレーダーがここぞと利確に動くこともあるだろうということだ。
今回の上昇を素直に喜んでばかりではいられない自分を強く意識している次第である。
が、ポイントだけは話しておく必要があろう。
結論を言うと、2/9から始まる来週の相場は、天井を付ける週だと予想している。たぶん木曜日、1日延長して週末になるかといった処。本当は月曜日か、1日延長して火曜日を天井日にしたいのはやまやまなれど、やはり米国株の動向を見たいというのが延期した理由である。雇用統計が延期になって、いままで描いていたイメージに近づいてきた感もある。
が、それまでの行程は波乱の連続だ。ここまでの値動きと同じように、ギッタンバッタンのシーソーゲームが続くだろう。
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もっと正確を期するためには波動分析が欠かせない。いま考えられているシナリオだけでも丁寧に分析し直して予想をしたいものである。でないと筆者の個性が死んじまう。
が、ちょうどお時間が来たようである。選挙速報に惑わされずに済む本日中に書き上げたかったが、なんやかや中途で席を立つ時間も多く・・・。
波動分析は明日に回すしかなくなった。明日もう一度乞うご期待。
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最後にここまでの内容で月曜からの「限月丸ごとトレード」に関するトレードアイデアを書いておこうと思う。参考になればいいが・・・。
まず、昨ナイトの大引け値でショートを1枚持った。買玉の利確だけも考えたが、その後のトレードの自由さ、容易さを考えて両建てにした。ヘッジのための売玉ではなく積極的に利幅を狙うための攻撃的売玉であるからホールドは強めだ。この売玉が持ち上げられたら買玉と心中させてもいいだろうと思っている。仕方ない。
現在の保有状況は売り買い1ー3の買超である。
3月ギリが始まった当初予想通り、ここからは徐々にウリに軸足を移していく方針である。長めの上ヒゲを付けることを狙うためである。値幅はメジャーSQ日までいくら動くかが勝負。4,5千円でも動けば超ラッキーだろう。2千円くらいにとどまるかもしれない。あるいはメジャーSQ日まで上昇しっぱなしで損切りが続くかもしれない。
はっきりと調整になる(月足④波になる)と確信できるまではカイ玉は手放せない。来週はおそらく買超状況は崩せないだろう。
当面1枚ずつ駆け引きしながらやっていく要領は、ここまでの押し目買いの逆バージョンで難しいことはない。面白いが無理をする気はない。
なるべく早く波動があからさまになればいいのだが、と願うだけである。
以上。

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