トランプが文字通りジョーカーを切ってきた。ウォーシュ氏を次期FRB議長に指名したことである。
ウォーシュ氏と言えば、「タカ派」発言で知られる人物だったそうで、そのニュースを知った初めは何故?と疑問だった。たぶん指名するのはトランプべったりのハト派の人物になると思われていたからだ。
次期議長の指名が決定すれば、その日を境に株価が下落することになるというのは有名な話だ。「利下げ期待」以外株価上昇の材料がない現在、トランプ寄りの議長が決定すれば、それが最後の大材料。材料出尽くしとなるのは目に見えていた。
それを知っているからこそトランプは選出を延ばし延ばしにしてきたのだろう。そして一方ではパウエル現議長に対しての恫喝を繰り返すことによって、市場の「利下げ期待」を維持してきたのである。
それがここにきてのタカ派人物の選出。これは何を意味しているのだろうか。
おそらく、トランプは株価を犠牲にしてでも守りたかったものがあったということである。それは彼の、彼の政権の最大にして最重要な使命、「米国債暴落阻止」である。
先週記事でベッセントが頭を抱えていると言った。10年債利回りチャートにおけるトライアングルBーDライン突破問題である。あれから1週間、ローソク足は一進一退を繰り返し、一向に鎮まる気配は見えないが、なんとかライン突破は抑えられている。
先週28日(水)にはFOMC理事会が開かれたが、それが最後の頼みの綱だった。パウエル氏宅への日参はもとより、オヤジ(トランプのこと)の非礼に関する詫び状もほぼ毎日。ベッセントは最後の最後まで利下げを願っていたのに相違ない。
が、パウエルは小さくても強い人間を貫き通した。「政治的介入には断固として最後まで闘う」と明言した。
これで任期中での再利下げの期待はなくなった。もはやここまで。次の手を打たねばならないと考えるのは当然だ。
ベッセントは再度トランプを説得した。
「ドル、株価まで救うことは困難です。どれか一つに絞るべき時です。このままでは金利が手を付けられないほど暴騰してしまいますぞ。」
そして奇策を授けた。
遅らせていた次期議長指名を「タカ派」的人物に決めさせた。その方が世間の受けはいい。トランプのFRB介入をあきらめたようなイメージを世間にアピールできるだろう。タカ派だから株価の下落とは引き換えだが、株価なんぞはいずれまた上昇に転じる。調整時間もまた必要なのだ。相場巧者ベッセントならではの策謀だった。
「タカ派」とはいえ、トランプの息がかかった人物であるのは言うまでもない。いずれはタカの仮面を脱ぎ捨ててハトぽっぽの姿を見ることになろう。彼、ウォーシュには名誉とそれに似つかわしい年俸だけではなく、未来におけるどでかいプレゼントも約束しているのだ。
・・・なるほどトランプが次期議長の人選を遅らせていたのはこの奇策を狙っていたからだったのか。
・・・・・・
さて、本題に移ろう。今週の日経平均株価の予想である。
結論から先に言うと「上昇」か「ヨコヨコ」であり、下落は切り捨てる。先週の予想と変わらない。
但し、先週は「上昇」「ヨコヨコ」の期待度は五分五分であったが(※)、今週は8:2でレンジ予想が強くなっている。しかもそのレンジ幅を、
54400円~52200円と、上限をちょっと引き上げた。が、全般的には筆者がちょっと弱気に転じていると解釈してもらってもかまわない。
(※注※五分五分のつもりで書いていたことは事実だ。しかし、心情的には上昇への希求が強すぎて、6:4で上昇であった。だからダマシにあったし、レンジ上限でウリをすることさえなかった。作戦は計画倒れに終わっている。)
①選挙前1週間を切ってきたことで、相場は更に波乱の様相を呈するだろう。いや、むしろ先週の相場はおとなしすぎたと言える。日毎のボラは大きかったが、較べて1週間の値幅はそうでもない。その前週の範囲内に収まった。
②週間の値幅はもっと大きくなっても驚きはない。特に「自・維でも過半数割れ?」などという予想記事が出るかもしれない。そうなると52000円に肉薄するだろうし、再々いうが、ナイトセッションにとっては現物のマドなど関係ない。今週こそ52000円再割れが起きても不思議ではないだろう。(上記レンジ下限は日中のみの場合に限定した数字だ。)
③上方向に関してはどうか。最高値更新はほぼあきらめた。理由は木曜日の不甲斐なさだ。前日にオランダの半導体メーカーの好決算材料でぶっ飛んだが、翌日はそれほど伸びず反落した。それでも38.2%押し~せいぜい半値押し程度で治まっておれば希望の日も消えなかったが、全戻し(以上)では・・・。売り圧力の強さを実感させられた。
結果、こんな妄想もいぶり出されてきた。
【日足】
もしかして、すでに③が天井だったのではないだろうか。そこからの赤色ラインが下落トレンドの第1波、現在の調整は2波で、青色ラインのように、これはトライアングル返しの逆王手と変化する。そしてまもなく下落3波が始まるのでは?(今週の底割れはないとの確信は変わらないので、下落するとすれば来週早々からということになるだろう。)
④あるいは、5波の大上昇が大歓迎のシナリオであるが、その5波がもしもフェイラーであったなら。つまり最高値54570円を超えないまま下落してしまったら・・・。
これらが予想レンジ上限を54400円まで伸ばした理由である。
これを【現物225指数・日足&変則週足】で図解して見てみるとこうなる。
オレンジ色枠のマドは今週に限っては閉じられることはない。これは筆者にとっては確定事項である。よって、このマドより上で相場は動く。
ここで「レンジは平等に試されなければならない」との筆者予想ルールを持ち出そう。
前2週の首つり線2本の週足の大きさから、レンジ下部はまだ手薄である、十分に試されていないと考えられる。(先週はレンジ中央部分、その前はレンジ上部での往来が主だったと言えるので。)
なら、今週は下部ゾーンでしょ、という単純な発想だ。青色丸で囲った部分が今週の主だったゾーンになるのではなかろうかという予想である。ちょうど青色矢印の陽線の値幅(1/21、52848円~52194円)がそれにあたるだろうか。
たぶん今週の相場の大部分はこのゾーンでくすぶり続けるが、最後金曜日の大引け時には中央部分=53000円台前半に戻っていることだろう、と言うのが今週の本線予想である。
別の先物【日足】で確認するとこうなる。
買い方が連発させていたこの下ヒゲ部分(青色だ円部分)に、今週は売り方からのメスが入る。ヒゲはすべてきれいに剃り上げられてしまうだろう。おそらく高市政権への批判は頂点に達して市場は動揺する。あるいは震源地は米国市場かもしれない。原因はともあれ、その時がチャンスであることは言うまでもない。今週の安値買いはすべて報われる。
気に食わないのは、高市早苗人気が大きく落ち込まないことだ。そればかりか、先週の世論調査では与党躍進との結果。これはまずい。判官びいきの国民には弱みを見せた方が選挙では得策だ。それを知ってか、自民党本部から県連や選挙事務所あてに「高市人気に胡坐をかくな、気を抜かず選挙を戦え」とのお触れが出た。あんのんとやっておっては足元をすくわれかねない。
選挙後に株価が大躍進を遂げるためには、今週落ちるところまで落ちてしまった方がいいだろう。
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このように今週の大上昇はほぼあきらめているが、それでも今週大きく上昇を開始するチャンスはまだ残されている。
この2週間ほどの調整相場がトライアングル的な様相で進行していたことはどなたもご存じであろう。先週に豆知識として披露したトライアングルBーDライン突破にかける時間問題がさっそく役に立つ。
それによると、すでに4時間足レベルでは消失しているということだ。時間が長くかかりすぎて、スラスト的上昇にはならない。この問題を解決するには、トライアングルC波以下を複雑化させてやり直しするか、いったんトライアングルを取りやめて別の複合修正波として考えるという作業をしなければならないということだ。つまりは、調整を更に長引かせるということしか方策はない。
【4時間足】で図示するとこんな感じだろうか。
この赤色実線のように大きなフラットを作るか、そこから再度トライアングルにもっていくかだろう。
だからどう考えても4時間足レベルでは、今週中の大躍進には無理がある。やはりレンジ職は強そうだ。
が、日足レベルでカウントすれば、もう半日だけ猶予があるのだ。BーDライン突破にかかる時間(2日が限度)にはまだ半日、時間が残っている。
半日とはすなわち、明日月曜日の大引けまでである。明日の大引けまでにB-Dライン突破を達成できておれば、その後のスラスト的急上昇は大いに期待できるというわけである。(BーDラインは54120円処であるが、念のため戻り高値54155円の突破がその条件としておこう。)
それが叶えば、翌日以降も大躍進が期待できる。
このシナリオ成立にはやはり米国市場がカギを握っている。その夜、米国市場が崩れればせっかく上がりかけた日経もまた腰砕けとなるだろう。
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では、米国市場は上昇するのか?
冒頭でのたわいもないよもやま話を思い出してもらいたい。
次期議長に指名されたウォーシュ氏はトランプ寄りの人物であることに変わりはない。しかし、(彼はタカの仮面を被ったハトだと睨んでいるが)当面の仕事はクリーンなイメージを国民に植え付けることだ。中道改革路線をいくだろう。
そんな立ち位置でいることが、株価を支え、金利の急騰を抑えることにつながる。トランプーベッセント政権から託された、それが指令なのである。
株価はFOMC日から3日続落している。ラッセル2000指数などはパウエル談を察知して宵の明星サインが出現していたことは先週示した通りだ。
このままでは危ない。が、まだもう1波分の上昇が残っているのも事実である。その5波動目の上昇はフェイラーになるかもしれないが、近いうちに必ずややってくるだろう。
今週は6日(金)に雇用統計がある。
米国もまた、今週中に先立って上昇を演じるか、今週中は静かに調整期間となるか、思案のしどころというわけだ。条件は同じである。
今週の急騰は叶わぬ恋とあきらめるか。一縷の望みにすがって迫ってみようか。
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では、そろそろ明日の戦略について考える時間である。
すでにもう大体の察しはついているだろう。上昇か下落か、明日は運命の分かれ道でもある。
ナイトセッションの後半にもだいぶ保合いが続いたようなので、どちらかに放れていくのにそれほど長い時間はかからない。むしろ寄り付き早々から勝負できるだろうと思われる。(チャートは1時間足)
<重要ライン>
①55105・・・トライアングル完成ならスラスト上昇値
<参考>55093・・・現物225指数・マド~マドへのジグザグ上昇N値
②54570・・・現最高値
③54555・・・4時間足ジグザグ上昇N値
④54210・・・4時間足上値メド
⑤54155・・・日足直近保合い高値
⑥54130・・・4時間足直近高値
⑦54015・・・上昇転換ライン
⑧53755~54500・・・4時間足天ネックゾーン
⑨53615・・・ナイトセッション・バリュー上限値
※53465・・・ナイトセッション終値
⑩53440・・・5日線処
⑪53375・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑫53155・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑬52910・・・1時間足480MA処
⑭52730・・・下落転換ライン
⑮52550~52000・・・4時間足(仮底)ネックゾーン
⑯52390・・・4時間足直近安値
⑰52085・・・4時間足下値メド1
⑱52065・・・4時間足ジグザグ下落N値
⑲52005・・・本日下落可能値(ナイト用)
<参考>51986・・・現物225指数マド埋めライン
⑳51855・・・日足直近保合い安値
㉑51090・・・日足押し安値
㊵50790~50605・・・日中マド5
㊶50235~49885・・・日中マド4
㊷49275~49210・・・日中マド3
㊸48315~48220・・・日中マド2
㊹46385~45990・・・日中マド1
<詳細>
まず⑨を突破してきたらカイにちがいない。一度は買うだろう。その上昇がどこまで続くかを見る。例のBーDライン突破なら成功だが、大引け時点でもその位置にいるかどうかはわからない。ここは持ち上げられるのを覚悟でウリに回る。そのためにも先に買っておく方がいいのだ。危なければすぐ降参すればいいだけのことである。
レンジ色が強いので、ここからの押し目は買いにくい。通常なら⑪、悪くても⑫では買ってみたいが、寄付きからすぐの下落ではなお更買えやしない、むしろ追っかけて売る方を選択する。
上述したレンジ下部ゾーンの入口は⑬処(上チャート緑色ライン)であろう。後から見てでも、このラインを1時間足でしっかり抜けていたら、今度は反転しないはずである。52200円に向かって下落していくはずである。
逆に言えば、押し目買いはこのラインから反転したのを確認してからが望ましいと言える。どこまで上昇するかはわからないが・・・。
つまりは、筆者はウリ方向の予想を主と見ていることになる。
しかし上でも言ったように、大引け時点でも54150円ラインを上抜けているようなら、特にナイトはカイで勝負することになる。
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売0() 1枚減
買3(50200台、51100台、52200台) 変わらず
※買いだめは出来なくなった。3枚が限度だ。もちろん安値更新は拾っていくが入れ替えになる。それよりも売玉を持っておかないと。
<前日感想戦>
のんびり様子見を決め込んでいたら、9時すぐホールド売玉は53345円で赤字となった。即53340円カイ。が、数分後53285円で切らされ。
9時半すぐの53350円に続き10時すぐの53515円と追加して上昇に乗りたかったが、10分後53480円で切らされ、さらに30分後残り1枚利確も53415円と冴えない。
11時すぎ53220円とウリに転身。20分後53020円追加と波に乗ろうとしたが、1枚目を12時過ぎ53120円、2枚目は12時半過ぎ53970円とあまり大きな成功とは言えず。
後場も同様でコア30指数がマド明け上昇から始まったのでカイで応じたが、芳しい成果は得られず。小利小損。
ナイトは下落するのではないかと感じていたので、6時すぎ53340円のウリを7時10分前53145円できっぱり利確。気持ちのいい引きようだった。
寄り付きから2度ダマシの下落があったが、その時間は見ておらず。張り付いていたらおそらく騙されていたことだろう。いつものことだが、あいつら、ひでえことしやがる。
あとの上昇波動には何だか信用できずで、眺めていただけ。結構上昇した。失敗。
以上。

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