さて、いよいよ日米中銀金融決定会合が行われる週となった。相場の転換点である。
しかし、その発表の中身はすでにほぼ決まっているようだ。したがって、そこまで様子見を決め込む必要はないだろう。
イベント通過後のわが日経がどうなるか、それが問題なだけである。その問題を解くにはやはり【米国株動向】から先に言及しておかなければならないだろう。
ご存じのように中小型株の集団であるラッセル2000指数は、木曜日に押し安値を割り込んだ。金曜日には少しリバウンドしたが、いかにもさえないローソク足だ。さもあろう。あれだけ連続して金利が上昇しては、赤字企業も多く含まれる指数は持ちこたえられるはずがない。したがって、金利高=株安の定理は証明されているようなものだろう。
が、ラッセルは自らの意思で動くことはない、と言うのが筆者の持論だ。
確かに「炭鉱のカナリア」と呼ばれるように、ラッセルは米国株が下落した場合に真っ先に売られる指数ではある。が、その動きは自ら率先しての動きではなく、他者からの命令によって動くものであるということだ。
他者とは?・・・言わずと知れた大型株のことである。指数で言えば、SP500やナスダック100指数である。これらがはっきりと「下落」のサインを示さない限り、ラッセルは本格的に下落していくことはない。
同じく木曜日にマド明け下落したとは言え、SP(下段)もナスダック総合(上段)も翌日金曜日に反転して逆にマド明け上昇となった。それまでが弱基調だったとは言え、ラッセルみたいなダウ日足ウリ転換のレッテルを張られるまでではない。いわゆるヨコヨコの状況を保っていると言えそうで、つまりは下落サインを示しているわけではない。
したがって、ラッセルに対して「もう下落してもいいよ」と命令を下しているわけではないのだ。なら、金曜日SPやナスは買われた、ラッセルは売られたという事実をどう紐解けばいいのだろうか。
筆者の推理はこうだ。「SPやナスダックの大型株が買われて、中小型株が売られた。つまり中小型株から大型株に資金が振り替えられただけ」ということではないだろうか。
やはり金利高の時期には中小型株、特に赤字企業は避けられる。財務のしっかりした大型株の方が安心感がある。たとえ株価が下落したとしても下落率は比較的小さく、配当もある。全体が上昇転換した時には真っ先に株価は戻る。こういう論理からではなかろうか。
だから、今後も大型株との交換でラッセルが売られ続けるが、その下落は下落トレンドを印象付ける下落にはならないともいえる。大型株が値を保っている以上、小型株ラッセルもまた最低限の値は保つはずだ。つまりは米国株全体のトレンドは決して下を向いたわけではないということだ。
加えて買われたのは、SOX指数だ。
同じようにマド明け上昇だ。SOXの場合は先々週終盤からすでに動意づいている。たぶん一時の売り払い時期を通過して買われ始めてきていたと感じ思われる。
ここからさらに論理を飛躍させよう。
大きな勢いのある上昇トレンド(筆者は最も望んでいること)の形成には大型株の力が必要だ。中小型株ではいくら上昇した処で、全体はいいとこヨコヨコのレンジ相場に終始するにとどまる。大きな資金が入っていない状態だからだ。
だから大型株、特に今年はAI・半導体株に相場を引っ張ってもらわないと顕著な、多くのトレーダーが認める上昇(そしてさらに資金が入る好循環)にはならないのだ。
どうだろう、金曜日の動きはそんな大きな上昇が始まった証拠、始まろうとしている証とは映らないだろうか。
【金利動向】
今週の最注目が日米の利上げ問題であるのは誰でもお分かりだろう。この問題にも言及しておこう。
FOMCはさておいて、その2日後に発表される日銀の場合はすでに先週末に植田総裁から事前アナウンスがあった。利上げだ。これはさすがに間違いないだろう。
この日本の利上げは金曜日、日本株が上昇したことですでに問題視されていないことがわかる。当日は材料出尽くしだ。(利上げがそれほど株価に重要問題となるなら金曜日のナイト先物は暴落していたはず。)問題になるとすれば、そのあともどれだけ利上げが続くかどうかだが、その点は植田総裁のことだ。タカ派発言にはならないだろう。
というわけで、日本の利上げは気にならないと見ている。
次に米国。日本が先に利上げ宣言をしたということは、その前に行われるFOMCでも利上げするだろうという予測が成立する。なぜなら、日米の金利差がこれ以上広がることはゆるされないからである。また縮小しても困るからである。具体的な数値は知らないが、いまの現状の金利差を維持した方が日米にとっても居心地がいいのだろう。
ベッセントからの圧力もあった。利上げせざるを得なかったのかもしれない。しかし植田総裁が迷っていたのは米国が利上げするともしないともはっきりしていなかったためだ。両社の間に何らかのコンタクトがあり、米国もまた利上げする意向と言うことで安心して週末に事前アナウンスを入れたのであろう。
そもそもトランプには「利下げ」をあきらめてしまっている節がある。イランとの戦争は終わらないし、原油高も長引きそうだとも先週演説している。FRBに対して、いつものように「利下げせよ」とも言わなくなっている。これは利上げ容認をすでに決めていたことの証拠であろう。ウォーシュ議長との間で話は出来ていそうだ。
ベッセントもここにきて本性を露わにした。長期債買い入れを2倍、3倍と高見山のコマーシャルのように公言した。挙句の果てに「胴元は俺だ」といかにもヘッジファンド出身者のようなヤクザな物言い。必死のパッチぶりがうかがい知れる。
だが、ベッセントのヤクザ口調にも勝算があるように思える。これも今回の利上げを容認、話ができているからこそだ。
トランプやベッセントにとっては来週の利上げはすでに織り込み済みの材料にしたいのだろう。そのあと金利は下落傾向、原油も下落傾向になることを願っているにちがいない。相場巧者のベッセントがそう考えるのは当たり前だ。一度限界線を越えてしまった金利や原油価格を抑えることは楽ではない。いままでのような力づくの方法はあきらめて、相場の原理を利用した方法で解決する道を選んだのだろう。
筆者はそんな彼らの思惑がうまく行くように感じている。
例えば、先週の記事で雇用統計発表後の切り返しを見て、「利上げがあろうとなかろうと株価は上昇する」と筆者は強気発言をした。結果は落ち武者よろしくぼろぼろにされたが、先週末も同様のことが起こっている。
金曜日のCPI指標発表だ。雇用統計と同じく、株価にとってはマイナス材料となる(利上げ機運強まる)の数値が出て先物価格は一瞬下落したものの、しばらくして同じように切り替えしていった。ニューヨーク市場が始まってからは伸びを欠いたようだが、開けたマドを縮小することはなかった。
よって、今週も先週と同じくブル気分で行きたい。「利上げがあろうとなかろうと」すでに米国の投資家は覚悟を決めているはずだ。
・・・・・・
というわけで、性懲りもなく
こんな変則週足での陽線を期待してみた。悪くても先々週の陰線始値(8/28)の66104円を突破する程度はやってもらえまいか。ミニ先物価格なら66465円に相当するかな。
【日足】チャートはこれ以上いくら眺めてみても、いや、眺めれば眺めるほどベアな気分にしかならない。省略するに限る。
筆者は金曜日の安値62875円が大底値の可能性ありと見て戦いに向かうだけである。以前からのシナリオ・第2波(Wジグザグ)が終了して上昇第3波に進行していると想定している。
もしその想定大底をも割り込むことになったら、その時は今度こそあきらめる。
・・・・・・
では月曜日の戦略を。さすがに【1時間足】チャートくらいは添付しておこう。
明日もまた重要だ。下げれば上で言ったことはすべておじゃんだ。
赤色ラインのようなジグザグ波動をイメージしている。3波動で終わるか5波動になるかはわからないが、どっちにしても上昇だ。
<重要ライン>
①73645・・・最高値
②70230・・・日足ジグザグ上昇N値
③67420・・・大上昇転換ライン
④67050~67245・・・日中マド6
⑤66650・・・日足直近高値
⑥66465・・・現物225指数66104円に相当(今週突破目標)
⑦66155・・・1時間足ジグザグ上昇拡大目標値
⑧65840・・・1時間足480MA
⑨65320・・・4時間足上値メド2
⑩65255・・・1時間足ジグザグ上昇N値
⑪65130・・・4時間足戻り高値
⑫65100・・・5日線処
⑬64995・・・4時間足上値メド1
⑭64740・・・ナイト高値
⑮64710・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑯64700・・・4時間足旧底ネックゾーン上辺&再上昇転換ライン
⑰64520~64380・・・ナイト上昇の浅押しゾーン
※64490・・・ナイトセッション終値
⑱64385・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑲64375・・・1時間足直近大陽線安値
⑳64090・・・ナイトセッション・バリュー下限値
㉑63995~63965・・・(新)日中マド5
㉒63965・・・前日日中マド埋めライン
㉓63865・・・前日日中バリュー上限値
㉔63840・・・4時間足旧底ネックゾーン下辺
㉕63800・・・ナイト安値
㉖63545・・・4時間足下値メド1
㉗63220・・・4時間足下値メド2
㉘63120~61770・・・4時間足大底ネックゾーン
㉙62875・・・日足直近安値
㊵58080~58015・・・日中マド4
㊶57395~56755・・・日中マド3
㊷55010~53890・・・日中マド2
㊸52295~52175・・・日中マド1
<詳細>
当然押し目買いには相違ないが、あまりに深い押しを期待するようでは意味がない。虫が良すぎるというものだ。ここはラストの陽線、⑲の安値チョイ割れ程度を限度と見て買って行きたい。⑮突破で買い増しにも積極的に参加。
週末には中東情勢もさらに混迷を深めたようだし、原油高、金利高にも拍車がかかるかもしれないが、先週月曜日と同じく、上昇を期待したいものだ。
この押し目が簡単に破られるようならあきらめがつく。少なくとも64000円割れまではカイは用なしだ。すぐさまウリの手を繰り出すか、最悪㉓前後までじっくり待つかだ。㉓を破られてもすぐ回復しないなら、ナイトでの上昇はすべて帳消し、またブル気分も雲散霧消、即刻でもショートになろう。
今週から大きく上昇するのなら、こんな処でうらぶれているわけにはいかないのだ。きょうは最低でも5日線⑫をまたいでもらわないとと思っている。
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売0() 変わらず
買1(54300台) 1枚増
※ここからは買スイングと買デイトレ主体の組み立てとするのはずっとやってきたこと。が、思惑違いも当然あるのでその時はきっぱりと鞍替えすること。上がるか下がるかは紙一重。
<前日感想戦>
押し安値を簡単に割り込まれてしまったので、底値買いに精出す。
9時すぐ63005円カイはさらに下落してしまったが「一度は戻るはず」で10分後63380円利確。再度下落した9時15分には63080円のカイ。まだ上昇に自信はなかった時だけど、朝気づいた大底ネックゾーン(下記参照)を信じて買った。
6時半すぎには63330円で両建てにしてひと休み。20分後売玉は狩られるにまかせ、10時すぎには買玉を63390円で利確している。この時もまだ大きな上昇には懐疑的。
10時40分過ぎ63080円カイ、3匹目を狙った。慢心したのか利確が遅れ、11時半前63250円と含みを減らしてしまった。
押し安値割れなのでまだまだ大きくは狙えなかった。
後場1時すぎ63340円が最後。まだ懐疑心は残っていたが、前3回の利益で気持ちが大きくなっていた。1分足での大出来急騰の後の押し目を狙った。高い位置ながら動きそーな気がしていた。
2時前、少し下落しそうなムードに63630円でウリ、両建てにした。2時過ぎ再度上昇傾向になった処で同値で売玉を手放した。買玉を守ったのだ。これは好手。ホールドを決定づけた。
ナイトは5時半すぐ64125円で買った。急騰後の押し目というより、むしろ飛び乗り。前日ナイトのバリューハーフを勢いよく飛び越えていったので安心感も、10分後64200円の小利。5分足で4波の懸念もあった。
以降は見てるだけ。9時半のCPIが心配だったが、その頃には腹が決まっていた。買玉の逆指しはギリギリ設定で乗り切る。
以上。
<参考図>4時間足
今度また安値更新したら、このゾーンを徘徊することになろう。そしてその後は浮上することなく、下放れしていくと考える。








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