金曜日はうまいことヤラレた。3時前後からのまさかの急落は完全に気を抜いた処でのもの。筆者同様、買玉を利確損ねたトレーダーも多かったに違いない。完敗である。
さすがに凹んだ。これに対処するには抜本的な思考転換が必要であろう。⑤波の上昇をこれ以上延ばし延ばしにするわけにはいくまい。
『まだ⑤波動目には進行しておらず、まだまだ④波調整は続くだろう』という観点で、ここからは考えていかざるを得ないのだ。
しかし、ただ④波の保合いが続く、④波の調整は難しいよ、などという幼稚な結論で終わるつもりはない。
今回の相場はわれわれエリオット波動愛好家、フィボナッチ愛好家、あるいはライントレーダー、いや、もっと言うなら、すべてのテクニカル分析トレーダーに対する、あやつらからの宣戦布告であると捉えている。
われわれが計算した数値、ライン引きで導かれた支持・抵抗帯、テクニカルツールで指示された仕掛けポイントなどはところどころでは確かに的中していた。いちいち言わないが、心当たりは誰でもあるだろう。そしてその意味では彼らは我々を都度満足させてくれていたことだろうと思う。
しかし、その満足感が小さすぎるのだ。たぶん多くのトレーダーは倍返しをされていたはずだ。良くて含み益の消失で済んだだろうか。つまり、ちょっと儲かった翌日にはその儲けの倍以上の損失が出たということである。
あいつらの相場操縦はそういう風だ。「お前たちは小さな利益で満足してりゃいいのさ」、こんなあいつらのわれわれに対する考え方が伝わってくる。
われわれは善だ。日々の修養修練で個の確立を目指す善なる忍者だと言ってもいい。なればあいつらは、そんな善良たる忍者から金品を強奪する目的で組織されたアンダーニンジャの一員なのかもしれない。
アンダーニンジャなら、知力・体力・財力・縦横のつながりなど、すべての面で我々を凌駕している組織である。闘おうじゃないか。徹底的にこの④波の内実を明るみに出して、儲けようではないか。そしてやつらの鼻を明かしてやるのだ。
今回はそう決意した。さっそく分析を試みよう。
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まず断っておく。波動は日足5波の副次波④波調整中であるという前提に変わりないということである。
【日足】はこんな青色ラインのような5波動を描いて5波を終了するものだというのが前提である。よって、エリオット波動理論の絶対的ルール「衝撃波では①波と④波は重ならない」を順守する必要があるから、①波頂点38955円(あるいは終値ベースでは38845円)を割り込むことはない。
割り込ん時点で論理は破綻。それまで③波の頂点だと考えられていた40870円は、実は③波ではなく⑤波の頂点で、すでに日足5波全体が終了していたことになる。
例えば、こんな青色のラインだって引ける。⑤波動目はエンディングダイアゴナルだろうか。これなら上目戦でのんきに買っている場合ではない。赤色ラインのような暴落に至る病に罹患しているかもしれない。今すぐにでも銃を捨てて、売るべきである。
この2つの日足のカウントに違いは、ひとえに③波あるいは⑤波の高値40870円が日足5波の天井としてふさわしいかそうでないかという感覚の違いによるものだ。波動カウントとしてはどちらも問題ないので、感覚的なものだ。
筆者はやはり、この天井では低すぎるのではないかと思うだけである。後者の論理を覆すほどの論拠は持ち合わせていない。筆者は最低でも41500円はあってほしいなと思っているだけのことだ。だから、38955円(あるいは終値ベースでは38845円)を5円でも割り込んだ時点で簡単に売り方に寝返ることができるだろう。
だからこの④波の下値は限られている。39000円前後だ。最悪38850円だ。おそらく40870円から下落させた時点で、この下値ラインはわかっていただろう。わかっていたからこそ、今回のような悪の企みを考えたのだ。一直線なら2000円幅、それじゃあ少ないから、何度でも往復させて2倍3倍の儲けを画策したのである。
下値メドはわかった。今度は下値がここからまだ残っているのかどうかを探ってみよう。昨ナイトでの安値39270円は、ライントレーダー、フィボナッチファンを少なからず満足させたはずだ。『もしかして、ついに底入れ!』と考えたトレーダーもいるかもしれない。
筆者としては反転ポイントがピタリ賞だったのが逆に気に食わないのだ。上で言った「小さな満足感」を与えられたような感じである。
【4時間足】
例えば、こんな赤色の(W)ジグザグ修正波動。もう少しありそうだ。あと1波動はありそうだ。もう一度下落してくるはずだ。例えばb点から数えても3波動目が39270円で、そこからの反転が4波動目、明日5波動目の下落があるだろう。なんて想像できそうだ。
例えば、b波をこんな青色フラット形状で描けば、④波調整波のジグザグ波動はまだC波が残っていることになる。やはり39270円は底入れではないようだ。
他にもこの④波はいろんなバリエーションに富んでおり、やつらの手札が多いことを物語っている。いくらでもその時の都合で波動は書き換えられると思っておけばいいだろう。
あまり固定した考えも失敗の元なので、ここでは39270円以下になる下落波動は必ず1回あることを押さえておくだけでいいだろう。
今度は上値メドだ。
「4万円の壁」がマスコミ等で取り沙汰されている。それによってわれわれの中にも「4万円の壁」が意識されつつある。いや、そういう言い方はよそう。「4万円に壁」があることを刷り込まれつつあると言った方が世渡り上手な表現だ。「4万円の壁」ならそれ以上上昇しないことや、4万円ではショートしなくっちゃという強迫観念に迫られるだろう。
あいつらはダマシの天才である。「4万円の壁」が多数に意識されているなら、どうするだろうか。
考えられるのは2つしかない。4万円を軽々突破させるか、4万円に届きそうに見せかけて少し手前で反転させるかである。
しかし、おそらく今回は前者だろう。後者ではわれわれがウリのチャンスを逃してしまうからだ。おそらく我々の仲間は4万円前後で待っているはずだ。手前で反転されては売れないだろう。(ただし、時間稼ぎのトライアングルに持ち込む作戦なら手前反転も十分考えられる。)
その点、4万円を大きく超えたところなら、売り方はしてやったりと納得する。が、その突破がもし40125円を超えてしまったらどうだろうか。40050円の突破時点では余裕シャクシャクの売り方も、これでは損失覚悟の買い戻しに動かざるを得ない。ダウ理論的に買い転換が想像されるし、その買い転換かもを見ての新規のカイが入ることだろう。たまったものではない。
もうお分かりだろう。やつらの狙いは。ここから上昇させてくるとすれば40125円突破まで考えておかねばならないということである。中途半端な位置でのショートは厳禁だ。
そして、やはり「4万円の壁」は正しいということを認識することだ。もう一度安値更新をしない限り、先に上昇すればそういうことになる。40200円、40300円まで上昇したとしても、結局最終的にはは39000円前後に落とされる運命だということである。
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今度はいつまでこの④波が続くのかという問題だ。
本当は先週ではなく、先々週で調整は終了するはずであった。しかし、先週までの延長は日本のSQ週の影響、それでも終了しなかったのは参院選(20日)の結果を考慮してのもの。どりらも日本の特殊事情によるものと思われる。
なので、それらが明ければ、7月末の米日中央銀行会議しかない。もちろん、明日月曜日このままズドンとしたに振れれば、それでアク抜け、底入れだ、も考えられる。
だから、それらをまとめて勘案すると、
早ければ、明日月曜日。寄付きからでも下落の動きが39000円前後まであったならの条件で調整終了。カイを入れてもいい。
明日月曜日が上昇の動きになったなら、再度下落してきて19日(金)の米国SQ日前後が底入れになるか。あるいは参戦の結果がどうしても見てからなら、⑤波上昇は祝日明け22日(火)からか。
それでも動かないなら、月末の結果を見てからになるだろう。何が何でも4波の調整は目いっぱい引き延ばしても7月中ということになる。
筆者の予想では、19日日中からの上昇だ。休日の間に大きく上昇すると見ている。そのためには一刻も早い安値更新(たぶん39000円割れ)が行われることだ。それなくして⑤波の上昇は有り得ない。
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では、明日月曜日の戦略会議に移ろう。
大方の予想を裏切って「上昇」することに賭けている。
というのは、この変則週足だ。
3週前の大陽線終値(赤矢印、39584円)を2週続けて維持できたからだ。なんとか押し戻して高値圏もち合い3週連続になってほしいと考えた。もちろんここからの下落はかえって大歓迎。39000円割れまで落ちてくれれば、後腐れのない底入れとなるだろう。(週足的には長い下ヒゲ形成)。
なので、明日は上下両にらみ。と、これまたたわいのない内容になってしまった。
<重要ライン>
①42140・・・⑤波天井候補
②41045・・・大上昇転換ライン
③41055〜41725・・・日中マド6
④40870・・・③波高値
⑤40355~40645・・・4時間足仮天ネックゾーン
⑥40125・・・日足直近高値
<参考>39965・・・現物225指数・昨7/16始値(抵抗ライン)
⑦39685・・・5日線処
⑧39555・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑨39485・・・前日日中マド埋めライン
※39465・・・ナイトセッション終値
⑩39450・・・ナイトセッション・ハーフバリュー
⑪39280・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑫39270・・・日足押し安値(ナイト安値)
⑬39235・・・下落転換ライン1
⑭39180・・・大底候補
⑮39155・・・本日下落目標値1
⑯39140・・・下落転換ライン2
⑰39135・・・4時間足ジグザグ下落(A)拡大目標値
⑱39105・・・大下落転換ライン
⑲39095・・・全③波上昇の61.8%押し
⑳39060・・・4時間足ジグザグ下落(B)チョイ拡目標値
㉑38975~38935・・・日中マド5
㉒38955・・・⑤ー1波天(終値ベースなら38845円)
㉓38910・・・本日下落目標値3
㉔38875・・・4時間足ジグザグ下落(C)N値
㊵38630~38405・・・日中マド4
㊶36630~36555・・・日中マド3
㊷34685~343355・・・日中マド2
㊸32640~32310・・・日中マド1
<詳細>
下げてくれれば大歓迎。⑫を割り込む前ならまずウリから。1日の値動きがあまり動意なく、⑩~⑪のレンジ相場になることを考えれば、⑩割れ直後での売りが望ましいだろう。(この日はそう強いウリが入らないと踏んでいる。)
そして一気に39000円前後まで下落してくれればスイング的カイを入れる手筈となっている。
逆に少しの下落で反転上昇していった時は難しい。⑧⑨で頭打ちのような気もしている。カイは⑧を明確に超えていった時しかないか。⑦までは計算できるだろうが、仕掛けの位置次第ということになりそうだ。
それでも、この月曜日にイッキの安値更新がないのなら、少なくとも数日は40000円に向けてかりそめの上昇が期待できる。話半分で乗ってみようかな。数百円の利益は悪くない。デイトレとして立ち回った方がいいかな。それも思案のし処。
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売2(40600台、39800台) 1枚増
買2(37500台、38700台) 1枚減
買玉の含み益が大幅減になってからの撤退が続く。やはり先週は調整週であった証拠。早めに気づくことができなかったのは今の筆者の実力。なんとか今週、大底を期待したい。
ウリ・カイどっちか1枚は早めに切るつもり。どちらが先になるだろうか。
<前日感想戦>
寄り付きからの上昇は力強い。それでも1度は下落するはずと考えて、9時すぐ39865円ウリ。これは下落してもバリュー上限値39750円までかもと想定したことによる。そこから100円幅、すなわち39850円以上ならいくらでもよかった。
SQ概算値はいつもより若干早かったか。直後乱高下。39900円以上でも粘った。というより、39920円で買っている。寄付き坊主であったことが恐怖心を増大させた。
が、ほどなく下落開始。買玉は9時15分すぎに39820と大きなロスカット。ウリの勢いは強く、39750円で止まりそうもない。
でも、悪い虫がうごめく。9時半直前、39560円でのカイ。前日バリューだ。しかし、ウリも治まった気配なく、10分もせぬうちに39690円でいったん撤退。これはナイス判断。
しかし、それからは完敗続き、11時前39630円は20分後▲10円撤退。後場はしばらく静観の時間帯が続いたが、3時前に手を出した39580円や3時すぎの39530円は急落の波に飲み込まれて、計80円の損出し。また前日の買玉も39520円で切らざるを得なかった。
落胆の中で考えたのは、ナイトも下落するだろうということ。その夜はニューヨーク開始前に何のイベントも予定されていない。そういう場合はニューヨーク開始の30分~60分前までトレンドが続くことが多い。
寄付き直後39400円ウリ。しかし5時半前、安値更新から戻たったところ、39350円の追撃売りで味噌をつける。結局この2枚の売玉は10時半前39410円でロスカット。以後はやる気なくなり、ピッチも早くなって終了。
現金ベースは大負けだ。甘いなあ、買いを急ぎすぎ。
以上。
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