やはり筆者は曲がり屋である。
金曜日なんか、やっと曲がり屋の汚名を拭えたか!という上昇がありながら、結局最後は下落。ナイトでは更なる追い打ちで、安値更新まで経験させられるありさま。朝起きて呆然となってしまった。今はただ当り屋らしい予想が恋しいばかりの毎日である。
が、それでもまだこの相場、下落と決まったわけではないという予感だけはある。
もう1波、もう1波分とはっきりわかる程度の(大きなという意味ではない)上昇波動があるはずなのだ。この思いだけが根拠である。もう一度上を狙ってみようかな。
※断っておくが、筆者は強気派に転向したわけではない。むしろ弱気派である。月足④波の調整波動になっているというシナリオはまだはっきりと変更したわけではない。その波動の種類、カウント、ラベリングが断定できないだけである。もっとも、月足③波中の5波内4波というカウントだけはちょっとあるかもしれないと思っていることは事実である。その場合は、近いうちに11月の最高値を超えていくような上昇(③ー5-5波)波動が出現することになるのだが。
では、この先週のハイボラ相場はどういった波動なのであろうか。今回はこれが重要なテーマである。
結論から先に言おう。
この直近の波動、急騰急落を繰り返す波動は拡大型トライアングルではないだろうか。
今回の相場は買い方売り方の殴り合いだ。どちらも腕っぷしには自信があり、相当のダメージを受けない限り簡単には引き下りそうもない。
一方は利下げ期待が続く限り米国株は安泰との自信。しかしもう一方はインフレ懸念、景気後退という事実があるから米国株はここらでいっぱいおっぱいのはずという自信。米国株に追随する動きになるはずだから、日経平均株価もそういう売り方買い方、相譲らずのケンカになっているのだ。
それが拡大型トライアングルとしてチャートに現れている。支持・抵抗ラインをいったん抜けたとしてもすぐ元に連れ戻されてしまうのだ。「まだ勝負はついてないよ」というわけだ。
通常の収縮型の(先っぽすぼまり型の)トライアングルなら、自信の無さ、少なさから、ある程度の処で利確をする。相手側もそうするから、だんだん煮詰まってくる。そういう投資家心理だ。
しかし、今回は双方ともに自信過剰だから徐々に拡大していくばかりで、煮詰まり感がない。だからわれわれトレーダーも今度こそ買い方の勝ちだ、おっ、今度こそは売り方の勝ちだと、その場の値動きにつられて涙ぐましいトレードを繰り返すばかりである。
そのチャートがこれだ。【4時間足】でライン表示してみた。
11/21安値48075円からの上昇はたぶん11月最高値からの下落をA波とした場合のリバウンドB波であろう。他には複合修正波のつなぎのX波という見方もあるが、どちらにせよ、それに続く波動は下方向である。月足の調整④波であるという認識であるうちはどちらでもいい。今ここで確定する必要はない。
そのB波は3波構成のジグザグ形であるが、そのうちの3波動目C波の2波動目b波が拡大型のトライアングルだろうというカウンティングである。その緑色ラインA~Eの5波動がその拡大型のトライアングルをあらわしている。(通常のライントレードではラッパ型、Y波動などと呼ばれている、徐々に値幅が広がっていくそれである。)
図の紫色円で囲った陽線とそれに続く陽線で成り立つ、12/4の日中セッション足の出現は、筆者の自信を少なからず揺らめかせたことは事実である。「米国での利下げ期待再燃に乗じた買い仕掛けがピタリはまっただけ」という否定的な言い方はしていたが、心中は穏やかならず。「もしかしたら、まだ③ー5-5波動目が残っていたのかも」という疑惑が生じ、それまでの下落一辺倒の予想から一歩身を引き、「12/4のセッション足でのレンジもち合い相場になるだろう」てな中途半端な予想をすることになった。
予想はほぼ的中だったが、このような拡大型になろうとは夢にも思わなかったのだ。上昇と下落のはざまに揺れる男心を見事に突かれたような値動きに筆者は翻弄されっぱなしであった。
が、こういういきさつはどうでもいいだろう。ともかくアト1波。ジグザグB波のCー3波動目の上昇をこの目で見るまではカイ目線を崩せないわけである。
さて、もうひとつ、筆者は間違いを起こしていたことにすでに気づいている。それは時間である。先週のFOMC後でもこのレンジもち合い相場が終了しなかったことだ。大事なイベントがまだ残されていたことを忘れていた。
12/19(金)の日銀だ。日経についてはこのイベントを通過せずしてその波動は語れない。
土曜日であったか、日本経済新聞朝刊1面に『日銀0.75%利上げ』とほぼ確定記事が掲載されていた。たぶんリーク記事だろうから利上げすることは確実だろう。
これまでのところ、植田総裁の事前アナウンスは毎回功を奏しているが、今回はどうだろうか。気になるところである。日経はこのイベントを通過してからでないと本格的に動くことはないであろうと思われる。それまではあっちこっちに寄り道する「初めてのお使い」相場を続行するだけであろう。
しかし、この日銀イベントよりももっと注目すべきイベントが今週前半に組まれていることは以前に述べた。覚えておられるだろうか。それは、
12/16(火)夜の雇用統計データ発表である。このデータ内容で「利下げ」が来年も繰り返されるかどうかを判定することになる。いったんFOMCで治まった「利下げ期待」が息を吹き返す内容なら、米国株も再度力強く上昇するし、日本株もそれに追従して上昇するだろう。逆なら逆だ。
(※というより、米国株にとって材料は何でもいい。「利下げ期待」につながるものならなんだって材料視するだけである。なぜなら、今の米国株にはその「利下げ期待」しか上昇材料がないからである。麻薬常習者にとっては酔っぱらえるものならなんだっていいのと同じである。)
なので、もし、日本株が月曜日に底割れせず、少なくとも元のレンジに価格が戻るという前提でなら、雇用統計イベントはそうひどい扱いをされることはない。たぶん米国株の下落が始まることはない。(そしてたぶん大きく上昇することもない。)米国株が下落するとすれば、今週末のメジャーSQ日からだろう。
だから、日本株は今週末から来週が危ないと予想する。今週末、すなわち、日銀、植田総裁コメント後から下落が始まると見ている。(遅くとも米メジャーSQ通過後からだ。)それまでに最後の上昇を、そう大した上昇ではないが、最後の上昇を演じることになろう。
週末にはウリである。それまで、木曜日までは(価格にもよるが)カイである。
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◎拡大型トライアングルの目標価格◎
この拡大型トライアングルが⑤波手前の④波全体の形である場合には、⑤波の目標値を求めることになり、それはスラストとして、トライアングルの最も大きい波動と同じだけ動くはずである。この場合はE波が最も最長で、51175円→49740円で、値幅1435円動く事になる。
通常はこの値幅をE波終点から動くとするが、拡大型ならそれだけ動いてもD波終点(=Eは始点)までにしかならない。よって、拡大型の場合はBーD抵抗ライン突破からその値幅分動くと計算する。あるいはD波終点からも計算でもいい。
しかし、今回は4波ではない。ジグザグB波に出現したので、その計算も当てはまらない。ここはa波のN値前後の値になることが多いらしいからそれに従うことになろうか。
そうするとa波(499105円~51090円)値幅1985円をE波終点(49740円)から動かせば、
51725円前後まで上昇を期待できるはずである。
残念ながら、筆者が恐れている11/11の戻り高値51595円を突破してくることになる。これを突破してくれば、現最高値をも突破することも否定できなくなる。そうなればもうそれは上昇トレンドだ。いくら「拡大型フラットです」と叫ぼうとも、上昇自体は続くのである。もしかしたら年内いっぱい上昇が続くかもしれない。それは掉尾の一振と呼ばれるものである。
・・・・・・
だから、今週の戦略としてはこうなる。
とりあえず、51725円前後まではカイ中心。51595円を超えたあたりからはウリの準備に入るということになろう。51595円にも届かないようなもち合いレンジになってしまったら、金曜日にウリを断行する。
たぶん51595円を突破したら、いったんは押しが入って、51959円以前に戻すだろう。そこでウリの追撃を繰り出したい処であるが、もう一度買い方が押し目買いに来る。
その押し目買いが想像以上に力強ければ、今度は高値更新して現最高値に迫る勢いとなろう。そうなっては困るので、潔くロスカットだ。ド転カイに転身するしかないだろう。
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では、明日の戦略会議だ。ナイトでの大下落の後だけに明日は重要だ。
ここまで上がることだけを取り上げたが、続落するかもしれない。そうなると上記戦略は反故になる。買っている場合ではない。即ショートだ。金曜日高値からすでに下落トレンドが再開していたということになる。
これだけは注意しておこう。
<重要ライン>
①52905・・・4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
②52755・・・大4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
③52740・・・現最高値
④52135~52720・・・4時間足天ネックゾーン
⑤52060・・・本日上昇目標値2
⑥51725・・・小4時間足ジグザグ上昇N値
⑦51605・・・大上昇転換ライン
⑧51595・・・日足戻り高値
⑨51565・・・本日上昇目標値1
⑩51455・・・4時間足ジグザグ上昇N値
⑪51175・・・日足直近高値
⑫50910・・・4時間足上値メド
⑬50755・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑭50660・・・(仮)1時間足ジグザグ上昇チョイ拡目標値
⑮50595・・・5日線処
⑯50565・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑰50385・・・(仮)1時間足ジグザグ上昇N値&ナイト下落の61.8%戻し
⑱50135・・・ナイト下落の浅戻しゾーン上
※50000・・・ナイトセッション終値
⑲49985・・・ナイト下落の浅戻しゾーン下
⑳49855・・・ナイトセッション・バリュー下限値
㉑49740・・・4時間足直近安値(ナイト安値)
㉒49620・・・本日下落可能値1
㉓49510・・・4時間足下値メド
㉔49465・・・本日下落可能値2
㉕49105・・・日足直近安値
㉖48315~48220・・・日中マド2
㊵46385~45990・・・日中マド1
<詳細>
即ショートの合図は金曜日ナイト安値㉑更新だ。5,10円程度ならまだいいが、それ以上は許されない。
そうではなく、寄付きからの下落が⑳前後までで押しとどめられそうなら、買っていくつもりである。もっとも寄付きから高く⑱以上に超えてくるようなら、これも買ってもいいだろう。月曜日だけの話なら、最低でも⑯⑮辺りまでは自律反発の範疇だと考えている。この辺りは先週想定レンジの中間点あたりに相当する。一度は戻るはずなのである。
(そう常識的に考えて戻らないなら、よほどウリの勢いが強いのだ。カイへの未練はさっさと捨ててウリに集中するべしだ。)
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売0()
買0()
※ホールドはまた持ち越しに。今週出来るといいが。
<前日感想戦>
9時10分過ぎ、50690円でカイ出動。50500台の安値から戻った処だ。いよいよ上昇に火が付くか。9時半過ぎにも50970円で買い増した。それから51175円までほぼ一直線。笑いが止まらない。が、10時前から怪しげなムードから急落で、1枚は5円狩りで手放し。
それでも上昇を信じていたので、格好の押し目とばかりに、51030円で再度チャレンジも、これはすぐ51000円割れでロスカット。
あれよあれよの下落は1枚目も50880円で切ることになった。含み益を大きく減らしてチョン。結局失敗トレードだ。
10時20分、ようやくショートに着手。50680円。10分後には前日に仕入れた買玉を50600円で手放す。喜びは一瞬であった。
この売玉は10時40分過ぎ反撃にあい50650円で決済。儲からなかった。
後場からは外出。出先で大きく戻しているのを知ってガックシ。
ナイトでは頑張ろうとしたが、途中参加の上、カイ目線であったこともあって仕掛けできず。何もしないで酒を飲んでいただけで終了となった。オヤスミ中の暴落はちょっとショックだった。
以上。

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