2020年12月12日土曜日

相場格言曲解講座 第3回目

半値八掛け二割引き

三割高下に向かえ

講釈:

今回はわが手法にも関することなので、図表も交えて真面目にアプローチする。いつものオチャラケはなしだ。

この二つの格言はどちらも株の買い値・売り値の目安を説いたものだ。上の格言を数式で表せば1×0.5×0.8×0.8=0.32となり、高値から68%下落したら買ったり、安値から68%値上がりしたら売りなさいと教えてくれている。下の格言は買値から3割上昇すれば欲張らずに、とりあえず利益確定がいいですよ、あるいは、高値から3割下がったら買ってみてはいかがか、という意味である。

この直截的な意味を、もっと具体的にフィボナッチ比率エリオット波動を利用して解読してみることにする。(もっとも格言とフィボナッチ数とは細かな数値に違いはあるが、実戦ではそれほど違わないので同じように扱うことにする)






筆者がこのブログで毎日のように使う「深押し」は図中のAの部分で買うことを意味している。すなわち38.2%~23.6%の部分まで株価が下落しないと買わないということだ。なぜか。これはエリオット波動の上昇第1波に対する調整波である第2波は、その特性上、原点=第1波始点まで戻るような下落をする可能性が大いにあるからだ。(その特性はあえてここでは触れない。詳しくは当ブログ記事を参照すべし。)そしてそれを小心者であるが故に常に恐れているからにちがいない。ここまで下落したなら、(当日は)それ以上の下落が起こりにくいだろうし、仮にもっと下落した場合でも損切りが小さくて済むという利点がある。よく言えば守り重視だし、悪く言えば消極的とも言える。

ともかく運よくAゾーン(38.2%~23.6%)のどこかで買えたとしよう。これは一つ目の格言通りに32%付近で買ったことになる。そしてまたもや幸運にもAゾーンから、50%(半値)を通過してCゾーン(76.4%~61.8%)に価格がたどり着いたとしよう。それ、その時がトレーダーの決断の時である。3割上がったから利確をすれば、二つ目の格言を忠実に実行したことになるではないか。

筆者も、この銘柄は今日はデイトレ!とハナから決め込んでトレードした場合は、当然このCゾーンでの利確を望んでいる。もっと上、例えば前日の高値を上抜くような上昇を願うのは無理があるからだ。前日高値から値幅の61.8%以上値下がりしたものはそうたやすく上がるものではない。すなわち当日は前日の含み足で終わるのを想定して決済するわけである。

また、図中に書き入れた矢印の如く、Aゾーンから一方的に上昇してそのままCゾーンに留まるのならいいが、途中で折り返して再度Bゾーンや元のAゾーンまで戻ってくることもよくある話だ。筆者がよくしでかす、くたびれ儲け現象だ。

前日安値を下回らなければ、第2波は維持される(第1波始点を下回らない)。となれば次は第3波を狙う欲望が湧いてくるのは当然だ。もし終値がCゾーンでとどまってくれそうならば、明日に期待をつなげてホールド、もっと大きな利益を狙うことはやぶさかではない。これが筆者のデイトレ&超短期スイングの骨格をなす概念である。

しかしそれはともかく、「株価は38.2%~61.8%の間を往来する」。そして「その間でトレードするがよかろう」とふたつの格言は言っている。という事実から考えられるのは、これら二つの格言は保ち合い相場を想定しての格言であるということだ。エリオット波動の知識がある方は思い出してもらいたい。この考え方は上記第2波にも適応できるが、第4波のトレードにも通じている。長期的な保ち合いにおいては逆張りで何度でも仕掛けや決済が容易にできるように考えられるではないか。また相場においてはその7、8割が保ち合いと言われるので、実戦的にも的中率が高く、その意味では非常に教訓的な格言であろう。

≪了≫

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