■■マドとマド埋めだらけ■■今週(6/2~)と月曜日の日経225MINI先物分析&トレード戦略20250602W

日曜日, 6月 01, 2025

日経225MINI先物

t f B! P L

 FRB議長のパウエル氏はここ半年ほどご機嫌斜めが続いている。

トランプめが。このワシをウツケ者呼ばわりしやがって。歴史に名を刻みたいのだろうが、お前の場合は汚名だ。「アメリカを没落させた男」とな。絶対に利下げなんぞしてやらんぞ。それにそばに引っ付いているベッセントも気に入らん。大英帝国にケンカを売った男?ふん、単なるバクチ打ちじゃないか。トランプが街のゴロツキ連中の親分なら、あいつはインテリヤクザの幹部だ。絶対に利下げはせん!あいつらとは最初から志が違う。インフレをやっつけつつあるのに、ここで利下げしたらすべてが台無しだ。

そう自分に言い聞かせていたパウエル氏も、ある苦悩から解放されることはなかった。

あいつらの言っていることもごもっともだ。利下げをしなければ、国債の利払いだけで財政破綻するのは目に見えている。今はお家の一大事なのだ。過去の個人的な確執にとらわれているのなら、大義のためにそんな「個」は捨てるべきだ。しかし、インフレはどうする?

そう、パウエル氏は迷っているのだ。次回のFRB総会は大荒れに違いない。

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【日足】

先週は⑤波の上昇を信じてカイ中心にトレードを続けていた筆者も、相次ぐウリ攻勢にとうとう根負けした。波動は未だ⑤波に進行しておらず、④波の調整波動が続いているようである、との結論にたどり着いた。

どうして筆者はそんな結論にたどり着いたのであろうか。気まぐれ?優柔不断?・・・それは多分にある。完全に打ちのめされたということも正しい解釈だ。

でも、それだけではあまりにも自分がかわいそうだから、自己弁護的な解釈を施しておこうと思う。

※尚、図中の青色点線は②ー④チャネルラインである。⑤波の天井を図るためによく使われる。覚えておくといいだろう。が、④波はまだ確定していない。現在の底値36455円を割り込む可能性もあるからだ。割り込んだ場合は引き直すのは当然である。

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波動分析のヒントは「マド」にありそうだ。2つのローソク足間の不連続性をあらわす、あの「マド」、別名「空」とも呼ばれるマドのことである。

【セッション足】

図中のマド1に気づいたのは他でもない。26日のナイトセッションで上昇した後を受けて、27日の東京日中セッションでも絶対上昇を信じていた筆者は、寄付き直後から売られる展開に「マド埋めかよ」と絶叫している。たった30円だが、マド明けはマド明けなのだ。目標にされるのは当然であった。

マド2もそう。日中の上昇を打ち消す大陰線にも「またマド埋めかよ」との大絶叫。この2発でそれまで旺盛であった買い気がシュンとなったのは事実だ。。

※それでも金曜日を「強気で買い」としたのは、見込み足というアイデアを見つけたためと、日経新聞で火曜日、木曜日の上昇に対し「海外投資家の先物買い」と書いていたからだ。同時に半導体関連株の上昇。これだけ材料が揃えば、上昇⑤波入りと考えるのは当然だろう。結果は惨憺たるものであったが。

ここでマドの役割を復習しておこう。

マドは売り方、買い方双方にとっての攻撃対象の一つであるということだ。つまり値動きの目標ゾーンであるという考え方である。具体的に説明しよう。

はっきりしたトレンド中においては、支持帯、抵抗帯の役割を果たす。これが1点。つまり押し目買い、戻り売りのメドをわれわれに知らせてくれる指標である。

上昇トレンドでは下に開けているマドまで下落したらそこで反転、再度上昇トレンドに戻るし、逆に下落トレンドにおいては、上に開いたマドまで上昇してきたら強い戻り売り攻撃に晒されるといった具合だ。

もう一つの役割は、今言ったことの反対である。

マドが売り方、買い方からの標的にされた場合、そのマドが支持・抵抗にならない場合もあるということである。

もちろん小さな抵抗はある。だから、攻めてきた側はいったん退く。が、その退き方は前者のそれとは意味が違う。前者では守備側が圧倒的に強い。だからマドに向かって攻撃してきた側は小利で退くことになる。いくら頑張ってもそのマド埋めまでの利益しか手に入らないことは最初から分かっているのである。どうせ負けるなら、ちょっとだけでも儲けときましょ、という感じだ。逆張りの考え方でもある。

が、後者の場合は違う。攻撃側が圧倒的に強い。そのマドを打ち破る自信に満ちている。マド埋めが終わった時点でちょっと退くのはよく言われるエネルギー補填のためである。ちょっと利食い、マヌケな守備側が強く出てくるのを待ち受けしてもいるだろう。そうやってエネルギーが補填されたら、再度攻撃。今度はさっきあったマドの価格帯を簡単に通り越して、本来の目標値までなだれ込んでいく。これが「外堀を埋める」という比喩の意味であろう。外堀とは前者の場合のマドを意味する。

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わかってもらえたであろうか。以上が筆者の心変わりのわけである。

そう考えると売り方の目標が見えてくる。

ここでちょっと、アメリカの指標を見てみよう。新聞などでその日の相場のコメントとして、半導体株が買われた、売られたというような文言をよく目にすることだろう。調べてみると日経225採用銘柄の内、5分の1強はこの半導体関連銘柄だそうである。だから、いくら内需株が頑張っても日経は上がらないわけで、TOPIX優位の相場が続いているというわけだ。

その半導体指数と言えば、米国のSOX指数が有名だ。久しぶりだ、どうなっているのかな。日足チャートだ。

先週までと同じように、4/9を起点としたフィボナッチエクステンションの拡大目標値ラインとN値ラインを青色ラインで示しておいた。SP500指数と同じくらいのリバウンド具合だろうか。1.618倍ラインを少し突破した後に反落した。何だか2番天井っぽくなってきたな。

赤色丸で示したように格好のマドが開いている。売り方の目標になりそうだ。このマドを埋めるか埋めないか、埋めたらそのアトどれくらい反発するか、興味深いではないか。

しかし、気づかなかったのは次のチャートだ。同じ日足だが、過去に遡って観察してみた。


これは日経のチャートではないよ、と断りを入れなくてはならないほどそっくりではないか。どちらが先導役になっているかはわからないが、このSOX指数の日足マド埋めには相当な注意を要するとだけは言えそうだ。今後も注目しておこう。

そして、日経の強い上昇トレンドには半導体関連株が買われなければならないということにも改めて注目。

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このように、まだまだ④波調整中とのシナリオは覆りそうもないくらい、筆者の中で膨らんでしまったのである。

【4時間足】

セッション足では見えなかったマドがこの4時間足で見つかった。24日の月曜日とその前週ナイトセッション最終4時間足との間に空いたマドである。これは見逃せない。セッション足での2つのマドをものの見事に打ち破った売り方の、本当の目的地はここではないかと考えることもできそうだ。緑色の四角枠で示しておいた。数値は37165円~36880円だ。

ご覧の通り、青色A波を3波動で描いているので、この④波の形相はフラット修正波であるというのが筆者のメインシナリオである。現在地はそのC波の3波動目で、おそらくこのマドを埋めるか、埋めないかというところまでは確実に下落すると見ている。

そして、売りの圧力が強ければ、マド埋め後の最後の5波動目でB波始点=36455円水準まで下落していくと思われる。割り込む、込まないはわからない。

また赤色ラインのように、3波動構成に36455円を割り込むことなく、かつ、3波動構成であったならトライアングル修正波とも考えられる。このシナリオも時間調整ということも考え合わせれば捨てがたいだろう。

どちらにしても、今後はこのマドに向かって下落していくと見ていることは間違いない。

もうひとつ4時間足チャートだ。

このようにすでに⑤波進行のシナリオもある。現在の調整を⑤ー2波というとらえ方で、このジグザグ調整が終わり次第⑤ー3波に移行するというシナリオだ。あまり考えたくないが、これにも未練はある。

高値38465円からの下落調整について、ちょっと考察を加えよう。

フィボナッチエクステンションで、38465円→37715円→38120円とラインを引けばどんな数値が出てくるだろうか。

N値は37370円。これは昨ナイトセッションの安値37390円の近似値。ここから反発して朝を迎えたことは腑に落ちるだろう。

問題はチョイ拡目標値(1.272倍値)の37165円と拡大目標値の36905円だ。

・・・これって、上で言った緑色マドとほぼ同じ位置なのではなかろうか。だとしたら、このマド埋めはほぼ間違いなく達成されることになるのではないかとも考えられる(下落余地が残っているのならの話だけど)。

あとはそれで終わりか、エクステンション等の続きがあるのかの違いとなるのだろう。お楽しみである。

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最後に【イベント・スケジュール分析】を少しやって終わろう。

筆者は以前から、6月下旬までは上昇すると言い張っておった。それは、

6月17日(火)日銀会合

18日(水)FOMC会合

20日(金)米国メジャーSQ日

というイベント群と7月初旬に相互関税延期期限が迫っているという事情を鑑みた結果である。

しかしながら、今回上記のように未だ④波調整中という風見鶏ぶりを見せた以上は、上記のイベントスケジュール分析をも考え直さねばつじつまが合わなくなった。

すなわち、6月下旬までは⑤波ではなく④波の調整ということになる。

しかし、冒頭で書いたパウエル氏の想像上の独り言の通り、今回のFOMCでは何らかの金融緩和を再開してくるのではないかと考えた。想像上での想像なので全くのデタラメであるが、サプライズがあるとすれば、このイベントをおいて他にないだろう。もし明確なハト派発言なら暴騰する。

なので、⑤波入りはこの日以降か、あるいは先取りしてのこの週からになろう。構えておきたい。この場合、天井は7月下旬、長引いて、お盆前後になるだろうか。

尚、日銀会合、その前週の日本のメジャーSQには今回は無視を決めている。事の出ドコは何と言ってもアメリカなのである。

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では明日の下準備を。

【1時間足】チャートにこんな斜め三尊を象徴するラインを引いてみた。

青色点線まで上昇したらウリであろう。目標は緑色チャネルラインから等倍に引いた点線まで。

それともう一度上記【4時間足】チャートだ。書き忘れていたことがあった。

3本の赤色垂直線だ。現在から3本目は一目均衡表のクモのネジレと同時刻である。つまりこの時間に何らかの波乱、この場合は価格が雲上にあるから下落かな、が考えられるだろう。この時間に雲下に潜ってしまうのではないかという期待や不安だ。

3本目と言えば、明日の月曜日ナイトセッションの5時~9時までの4時間だ。ということは、もし明日月曜日の日中にあまり値動きがなく保ち合い症状を呈するようなら、ナイトセッションは寄付きから早々に下落の波に飲み込まれる可能性があるってことである。

この点からも明日は売り目線で臨むのが有効ではないかと思う次第。


<重要ライン> 

①40975〜41310・・・日中マド1

②40235・・・スイング上昇目標値2

③40225~40595・・・日中マド2

④39580~40175・・・前・天ネックゾーン

⑤39425・・・スイング上昇目標値1

⑥38790・・・直近高値

⑦38730~38885・・・日中マド3

⑧38465・・・4時間足直近高値

⑨38025~38505・・・新・天ネックゾーン

⑩37990・・・ナイトセッション・バリュー上限値

⑪37960・・・5日線処

⑫37890・・・昨ナイト下落の76.4%戻し

⑬37755・・・ナイトセッション・バリューハーフ

37680・・・ナイトセッション終値

⑭37655・・・下落転換ライン

⑮37640~37545・・・昨ナイト下落の浅戻しゾーン

⑯37435・・・ナイトセッション・バリュー下限値

⑰38390・・・4時間足直近高値(ナイト安値)

⑱37285・・・本日下落目標値1

⑲37190・・・下落目標値(実験中)1

⑳37165・・・4時間足グザグ下落チョイ拡目標値

㉑37165~36880・・・4時間足マド

㉒37150・・・本日下落目標値2

㉓37020・・・大下落転換ライン

㉔36970・・・下落目標値(実験中)2

㉕36905・・・4時間足グザグ下落拡大目標値

㉖36640~36580・・・日中マド4

㉗36455・・・直近安値

㉘36345~36095・・・前底ネックゾーン

㊶34705~34380・・・日中マド5

㊷32645~32330・・・日中マド6


<詳細>

寄付きから少しでも上昇したところはさっそく売ってみたい。おそらく⑬~⑫に届かないまでの上昇で終わるだろうと思われる。

そして⑮⑯⑰と過去はどんなに暗くとも、売玉を増やすことに専念だ。例の㉑マドまで夢が開くことを信じて。


<ポジション>

売1(37700円台) 枚数変わらずも単価下げる

買1(31000トビ台) 1枚減

このまま最終週までなだれ込むのか。何とか売玉増やして逆転を狙うように画策する。


<前日感想戦> 

全割愛。


以上。

まずはこれだけでも覚えて帰ってください。

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自己紹介

 超短期(短気?)スイングトレーダーです。日本株と225先物を中心にやってます。FXやCFDは気が向いた時だけです。毎日日記したいけど、結構時間かかるので・・・一、チャンスを殺さず・・・二、ルールを犯さず・・・三、利薄きからは獲らず・・・この『トレーダー心得三か条』を守り、値動きから利益を掠め取る手法は”急ぎ働き”なれど、それなりの仕込みは必要と考えております。

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