先週の予想は最悪の5連敗。タイガースの7連敗に匹敵するほどの負けっぷりであった。
「今週こそ!」と勢い込んで、昨日までは大体の予想記事の構想を頭に入れていたのだが、本日午前中に飛び込んできたニュースに、そのシナリオが途端にぐらつきだした。
米国がイランの核施設を破壊したというニュースだ。
「2週間以内と言ってたんちゃうんか。奇襲攻撃やないか」。
いや確かに2週間以内であるから嘘ではないのだろう。しかし、奇襲攻撃はわれわれトレーダーに対してもなのだ。金曜日時点はまだまだ安心していたからね。
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ニュースの前のシナリオはこんなものだった。
【日足】
この図に引いた赤ラインのように、⑤波動目はエンディング・ダイアゴナル形状になるという思いは日ごと強くなっている。
もう一押しくらいは想定しておくが、今週はその押し目から上昇一途。3波動目(⑤ー3波)頂点まで上り詰めるだろう。
もちろんダイアゴナルだからその上昇度合いは大したものではないが、39000円後半くらいまでを目論んでいる。1波と同じ値幅なら、天井は37465円からの上昇で39770円となろう。
しかし、この筆者の構想の弱点は⑤波の始点候補が複数考えられ、上で示したシナリオはその一つに過ぎないということだ。筆者シナリオでの⑤波始点は図のa点としている。
他にb、cもある。
b点は先週示した④波トライアングル説での始点である。c点はマネースクエア社の宮田氏が引いておられたラインである。可能性は最も高いか。感心した。
しかし、始点がどこで決着がつこうとも、⑤波の上昇トレンドを邪魔するものではなく、またその天井は4万円前後には到達するはずであるという考え自体は曲げられないものとなっている。
話が前後するが、この⑤波全体のダイアゴナル的形状のイメージはこんな風だ。
すなわち、昨年8月の急落後からのリバウンドとその後のあの長い長いもち合い相場。その局面の縮小コピー版ではなかろうか、というものだ。
あの時も何度か高値更新したものの、上昇は続かず反落。そのたびにがっかりさせられた記憶が強く残っている。ただし、あの時よりはもうちょっと急角度の上昇ではあると思われる点が異なるか。どちらにせよ、波動の折れ曲がり具合(押しの深さ等)はあんなものだろうと想像している。
より実践に近づこう。
【4時間足】
図中の緑色ラインでわかるように、現在は5波動目3波のb波調整中となっている(全5波は各a、b、cの3波構成)。この調整がどこまであるかが当面の問題であり、それさえ無難にこなせば来週はウハウハの上昇トレンドを描くと考えていた。
が、その考え自体はナイトセッションではかなく散りつつあるようだ。原因は金曜日ナイトセッションの宴たけなわとなっていたころ、あの6/18の大陽線(★印)の安値を割り込んでしまったからだ。
一時的にせよ、筆者が危惧していたものであってみれば気が悪い。押し安値の38195円を割り込まなかったからいいようなものの、こんな表面上の押し安値なんぞくそ喰らえ、今度は最重要な押し安値37465円(⑤ー2波底)が狙われることになったではないか。
それを防げたとしても、38000円割れは覚悟しておかねばならないだろう。もっともそんな押しが深くなる調整はダイアゴナルを意識し始めた時点で覚悟の上。深ければ深いほど(と言っても限度あり。心理的には37800円台までだ。テクニカル上もそうなるか)、反抗心が湧きたってくる。『全部受け止めてやる』だ。
また話は前後する。この現在のジグザグ調整の波動イメージは、図の左側、③波から④波底までのジグザグ(Wジグザグとも)波動のイメージでいいだろう。やっぱり縮小コピー版だ。くねくねと幾重にも折り重なりながら下落していく様子がそっくりだ。
※こんな相場だから、利益優先、ウリもカイもしっかりと利確しておかなけりゃならなかった。いつもながらの欲深トレードは失敗。
以上で、今週の大体の構想はしっかりしてきたようだ。
月曜日あるいは火曜日までで押し目終了で、後半は上昇一途。と、基本はこうなる。
【イベント・スケジュール分析】でも確認しておこう。
この9限月全体の値動きとしては、すでに下記記事で予想済みだ。
※限月丸ごとトレードのすすめ(44)◆225MINI先物2025年9限月で儲けるために(その2)
もちろん今後修正する余地は多分にあろうが、急変があるまではこのままいく。
記事では米日の中銀イベントが行われる7月末まで、あるいは長引けば8月お盆週までは上昇トレンドが続くとしている。なぜ、下落ではなく上昇するのかについては、まことにもって幼稚ながら、まずまずもっともな理由をつけて推論しておいた。参考にしておいてもらいたい。
記事で抜け落ちているのは、まさに今週の動きについてである。筆者の中では「先週、今週が勝負週」と位置付けていたが、先週のイベントでの値動きがあまり活発なものとならなかったので、今週にお鉢が回ってきたというわけだ。
そこで、まさしくその今週の値動きを考える上で、いつもの【イベント・スケジュール分析】では考慮しないようなもっと細かなイベントにスポットライトを当てて分析の要に役立てたい。
そのイベントとは、7/4(金)の米独立記念日と7月の日本株ETF分配金捻出売り圧力である。
毎年独立記念日まではSP500に連動して日本株のパフォーマンスも向上するが、以後からはとたんに悪くなるとのことである。
(参考:ぴょん氏筆・独立記念日とETF分配金捻出売り日米複合アノマリー分析)
また、「七夕天井天神底」とのアノマリーもある。
結局言いたいことは、日経が上昇に転じるのであれば、この6月最終週が最後のチャンスになるということだ。7月2週以降はまたしても調整の順番になる可能性があるということである。
同じようなことを去年も書いた。『今週(7/1~)と月曜日の日経225MINI先物分析&トレード戦略20240701』も参考にしてみてほしい。
昨年は7/11に日足3波の天井を付けた後、あの8月の暴落となった。(それじゃダメじゃん。予想とは逆じゃん)。今年もまた下落なのか?神のみぞ知るだ。
とにかく、今はちょっとした調整にとどまるか、大暴落になるのか、どっちにしろ、それまでにできるだけ上昇を完成させておきたいと願う筆者である。
また別の観点からも見てみよう。
PCR指数だ。オプション取引のプット建玉数をコール建玉数で割った数字だが、投資家の弱気強気度を測る指数としても有名だ。
先週19日(木)の日経新聞朝刊に、「プット・コールレシオが年初来高値(2.01)をつけ、相場に弱気な見方が増えたことをあらわしている」という内容の記事が掲載されて以来、静かな話題となっていた。
あれからどうなったか。数字を追ってみよう。(出典:株式マーケットデータ)
20日(金)もまた上昇し年初来高値を更新した。しかも建玉ベースだけではなく、取引高ベースでは急増しているということは、異常な過熱感、弱気投資家の急増をあらわしていそうである。
一方で、この指数の本家である米国はどうなっていただろうか。
変わらない。これら直近の数字がどの程度の投資家心理をあらわしているのかはわからないが、少なくとも日経のPCR指数とは違って、この週末の米国はいつもと変わらぬ平然としたものであったことが推測されよう。
昨週末、ざわついていたのは日経だけである。
われわれ日本の投資家が慎重すぎたのだろうか。異常この週末を意識していたことになる。たぶんそれは中東リスクなのだろうか。であれば、皆さん慧眼である。拍手を送りたい。(まさか、7/5の予知夢のことか?)
けれど、明日月曜日にこの数字が元に戻っておればどうなるかだ。中東リスクはなくなりはしないが、確かトランプが2週間の猶予をやるとえらそうに言っておった。もう少し先か。となれば、プットの建玉もいったん解消の動きになるかもしれないだろう。となれば、月曜日の日経は上昇することになろう。(どっちになっても月曜日のこの数値は確認を要す)
以上、今週の上昇を信じる所以である。
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ここまでが昨日までの予想内容である。が、朝の米国のイラン攻撃ニュースで、筆者の確信にさざ波が立った。あれから何らかの進展はあったのだろうか。面てだってのものはない。
こんな時はサンデーダウだろう。いくつかのCFD証券会社がやっている。現時点(午後6時50分頃)のチャートだ。(出典:nikkei225jp.com 世界の株価と日経平均先物)
ニュースの出た朝10時半頃が最高で、570ドル強の下落を記録していた。それからは徐々に沈静化しているようだが、欧米はこれからが本番。安値更新の可能性は大きい。なれば、明日の日経は下方への大きなマド明けで始まるだろう。
※サンデー・ドル円もあるようだ。こちらは今のところあまり変化は見られない。
これで少なくとも月曜日は下落する確率が高くなったと言える。和平交渉等がすぐ進展するとは思えないからだ。
そんなことを考えたら、別のチャートが浮かんできた。前の日足チャートに書き足した。
この緑色太ライン。a点からの5波動を1波動としてまとめてみた。
これで⑤波が全部終了したとするシナリオはあまりにも悲しすぎるだろう。未達=フェイラーは想定内だが、⑤波の高値が39000円にも及ばないなんて。だから、この説にしても、ここからの暴落は考えられないと思う。
げれども、これを⑤ー1波とすれば、現在の調整波⑤ー2波となる。その場合はある程度深い押し目も考えることができるだろう。37000円まで下落調整があっても恨みっこなしだ。もしかしたら、これが中東リスク他による下落かもしれない。
※尚、この場合の⑤-1波の形状はリーディング・ダイアゴナルとなる。5-3-5-3-5構成でもカウントできる。各自やってみてほしい。
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月曜日の戦略を急ごう。
朝方の下落はやはり考えておくべきだろう。ニュースがなくとも、下の【1時間足】ではもう1波分残っていたのだ。
この最後のひと波がどこまで下落するかが問題となっていた。ニュース前までは38000円だ。それも考えたくなかったが最悪の場合だった。ネックゾーンが支持してくれるだろうと考えていた。
ニュース分をもう少し織り込まねばならなくなったと思う。
それでも最後はカイが勝つ。大底を買おうではないか。逆に大幅安になってくれた方が買いやすい。
<重要ライン>
①41055〜41725・・・日中マド1
②40395・・・日足ジグザグ上昇チョイ拡目標値
③40225~40560・・・日中マド2
④40120・・・日足小ジグザグ上昇チョイ拡目標値
⑤39770・・・日足ジグザグ上昇N値
⑥39715・・・日足小ジグザグ上昇N値
⑦39175・・・4時間足上値メド2
⑧38970・・・4時間足上値メド1
⑨38955・・・直近高値
⑩38890・・・上昇転換ライン
⑪38565・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑫38545・・・5日線処
⑬38485・・・前・天ネックゾーン上辺
⑭38395・・・ナイトセッション・バリューハーフ※ナイトセッション終値
⑮38250・・・下落転換ライン
⑯38245・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑰38225・・・ナイト安値
⑱38195・・・4時間足押し安値
⑲38075・・・4時間足下値メド1
⑳38035・・・4時間足3ー1波の61.8%押し
㉑38025・・・1時間足ジグザグ下落N値
㉒38010・・・前・天ネックゾーン下辺
㉓38000・・・直近上昇(36450~)の38.2%押し
㉔37875・・・4時間足下値メド2
㉕37865・・・1時間足ジグザグ下落チョイ拡目標値
㉖37815・・・4時間足3ー1波の76.4%押し
㉗37655・・・1時間足ジグザグ下落拡大目標値
㉘37465・・・日足押し安値
㉙37370~36685・・・新・底ネックゾーン
㊶36630~36555・・・日中マド3
㊷34685~343355・・・日中マド4
㊸32640~32310・・・日中マド5
<詳細>
前日からの構想は⑲~㉓のどれかで調整終了と考えていた。ニュースによるショック安が避けて通れない以上、もう少し下落を見込んでおくことが必要となった。㉔~㉖、つまりは37800円まで想定だ。もちろんそれ以上の下落であれば、いったん買い自体あきらめざるを得ないだろう。
だから、前もってのウリが必要になってくる。⑯割れの時点で持ちたいが、寄付き時点ですでに大きく割り込んでいるかもしれない。それでも38000円レベルなら無駄になってもいいからショートを先に入れる。
これが筆者の手法である。下落を心配しているのなら能書きは後回しにしてまず売る。売ってから下がったところで買う。下がらなかったら損切りして、ド転買う。これで万事いいだろう。
ニュースによる影響は軽度で済むかもしれない。サンデーダウが真実をあらわしているとは必ずしも言えない。ローソク足を見ながらいつでも買い直す。
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売0() 変わらず
買1(37500台) 変わらず
38000円割れでカイはいったん撤退。売玉を用意してからになるだろう。
<前日感想戦>
9時過ぎてから38500円のカイは遅かった。バリュー下限値38365円までの下落を待っていたが、途中で反転してしまったことによる。いったん上昇も先高期待で利確せず。10時半チョイ前に狩られる。これはさっきと逆でバリュー上限値38665円の夢を見すぎた。
10時半過ぎ38340円で再チャレンジ。「やっぱりバリュー下限値38365円まで下がったか」。がが急落は続きすぐ38350円で損切り。
数分後、急落からもう一段下落した処(いわゆるダメ押し)38340円で買い直す。普段ならこんな暴挙も時間が時間だからOKサイン。大出来7000枚以上できてたし。気のいい筆者らしく「この下落はふるい落としだよ、きっと」との弁解も。
それでも5分後38400円で利確しておく辺りは古狸ぶりも。
後場も買いサイン探しも見落とし。12時45分頃5分足の十字線を見つけてから38470円で。1時すぎ、歩調合わず5円撤退。
ナイトも低調。初めの下落には乗れず、8時45分頃38525円飛び乗りカイ、5分後38570決済でお茶濁し、終了。
以上。
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