しかし、迷いもここまでになると自分でもあきれ返る。さっさと買玉を切ればいいものを優柔不断さも倍増だ。もう居直るしかない、そう決めたのは本日、しかもついさっきだ。記事を書かねばならない状況に追い詰められたからに相違ない。
④波調整中でいこう。この日足5波(正確には3ー5波)の上昇は、③波が終了して④波途中というシナリオで当分通すことになった。金曜日は⑤波進行を想定したが、ナイトセッションの下落に見舞われ、まだ④波は終わっていないと考え直した。
もう一度【日足】で確認しておこう。
こうなった。ただ、5波全体の上値メドは前週までのフェイラー予測は取り消し。3波の天井(昨7/11高値の42035円)を(結果フェイラーになるかもしれないが)、突破する確率が高くなったと言い換えておく。これは時間的な問題だ。3波の天井を突破しないフェイラーだと時間が余ってしまうかもしれないからだ。
あとはどれだけ④波が続いて、いつ⑤波に進行するのかという問題だけが残る。
ここまで迷わせてくれたのは、この④波の形状だ。下落基調でありながらも、陰陽入り混じって何が何だか断定できないでいた。が、ようやく本日わかりかけてきた。またすぐ変更するかもしれないが、【4時間足】で分析を試みる。
青線のような大きなジグザグ波動ととらえてもいいし、緑ラインのような小さなジグザグが合わさってのWジグザグ調整波としてもいいだろう。
どちらにしてもジグザグ波動なのだが、現在はそのラスト。もう少し下落の波が残っているように見える。「ジグザグ修正波は終わりつつある」という局面だ。
が、その最後の波が終わったとしても、それですぐ⑤波動目進行とはならない。もうひとつジグザグが続くトリプルは考えたくないが、この現状の青色3波動をまとめてフラット修正波のA波ということになってしまうことも考えておかなくてはならないだろう。
以上のことを【日足】でまとめておこう。
青色は現在の調整が終わり次第⑤波に進行するシナリオ。緑色は④波がフラットあるいはトライアングル修正波として続くシナリオ。赤色は最悪。以前考えていたように、今回の上昇自体が5波ではなく、調整4波の途中(たぶんジグザグB波)であるというシナリオだ。4月につけた安値30650円をも下抜くことになる。
どれもいいシナリオだが、今は赤色のことは考えないことにする。多くの売り方が想定するシナリオであり、そうなる可能性も高いが、一度決めた決断だ。よほどのことがない限り上昇トレンドでいこうと思っている。
・・・・・・
実はこう決断させるには他の指標の後押しも大きかった。2週前の記事で「売るならこんな時」というテーマで述べた指標たちである。彼らの今はどうなっているだろう。検証してみよう。
まずは米国指数。もっともリバウンドの進捗が大きかったナスダック総合指数。
フィボナッチエクステンションの拡大目標値(161.8%、上の青色水平線)は突破していたが、金曜日のトランプ発言でラインから完全に滑り落ちた。おそらく赤色〇印のマド埋めに向かって下落していく途中であろうことは明白である。マドを完全に閉め切ってしまった時、この銘柄の上昇トレンドは終了したとみていいだろう。
次に進捗率の高かったSP500指数も同じ分析だ。
問題は一番出遅れのダウ指数だ。2週前の記事では「ダウ指数が1倍値ラインを割ってきた時が危険である。」と書いている。
ダウ指数は上の水平線に届くことなく反転。金曜日のトランプ発言で下の水平線(1倍値)まで下落している。が、一瞬のラインタッチだけで下抜くことなく反発して終えた。
おそらく今週中に再度このライン割れを試すことになろうが、まだ今は大丈夫だ。ナスダックやSP500指数が下落しそうだが、ダウはそれらの指数とは別の動きをすることがよく見うけられる。ライン上での粘り腰に期待してみたい。
なので、日経も売るのはまだ早い。ダウの完全ライン割れを見届けてからだ、となった。
次はTOPIXだ。
今年の最高値2821Pに届かず反落している。2週前の記事では「2800ポイントに達してからでも遅くはない」だった。
これは2800Pに迫ったが届かずに反落した。判定不能だ。が、日経225指数にも言えることではあるが、5/13の上ヒゲ陰線を見た翌日、あるいは続落した2日後にでもヘッジの売りを建てておくべきだったと後悔している。今頃は楽な試合運びができているだろうに、だ。
その【225指数の変則週足&日足】を見てみよう。
以上、日本株指数は目先ではあったとしても天井を示唆していた。ましてや先週の週足の形は悪く、今週は頑張っても先週の陰線内でもがき苦しむことになるだろうことは容易に想像できる。
また、ナイトセッションでの下落で、週足終値=木曜日の終値=37985円、ざっくり37000円前後水準では大きな売り攻勢が待っていることをにおわせる。上方は前途多難な道のりであろう。
だが、このような日本株の暗さにもかかわらず、それでもなお、『一丁、やったろうやないか』と勇気づけられたのはビットコイン相場のおかげだった。
日米の株価指数とは逆相関でビットコイン相場は上昇した。2週前の記事で「目先の上昇メドは12万ドル手前」であり、それまでは大丈夫と書いている。正確には11万8000ドル前後なのだが、いまだ到達していないし、その水準までもまだだいぶ余地がある。金曜日の大陰線が気になるが、いずれ切り返して目標値に近づいてくれるだろうと考えているのだ。ここら辺りで終わるタマではない。ビットコインが下落転換する時は、トランプ政権そのものが崩れるときである。
だから、このビットコインが目先天井をつけるまでは株を追っていけると考えたのである。
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以上のことを踏まえれば、今週の値動き予想は次のような結論になった。
概ね上昇。
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では、明日月曜日の戦略会議にしよう。明日は面白い。
まずはまだ下落がもう1波動残っているかもしれない。【1時間足】で確認しよう。
【4時間足】チャートでのライン引きとは違っているが、全体を5-3-5のジグザグ波動をあらわすためにこうした。こうすると最後のCー5波がまだ4波動目であることがわかるだろう(緑色ライン)。最後の最後の1波動が残っているのだ。
よって、明日は下落して、ナイトセッションでつけた安値を更新する可能性が高い。だが、その安値はぜひとも買わねばならない安値である。なぜなら、安値を更新した後は上昇するばかりであるからだ。
<重要ライン>
①40975〜41310・・・日中マド1
②40225~40595・・・日中マド2
③38790・・・直近高値
④38730~38885・・・日中マド3
⑤38025~38505・・・新・天ネックゾーン
⑥37510・・・4時間足上値メド
⑨37385・・・4時間足戻り高値
⑩37300・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑪37255・・・5日線処
⑫37035・・・前日日中マド埋めライン
⑬36985・・・上昇転換ライン
⑭36915・・・ナイトセッション・バリューハーフゾーン上辺
※36880・・・ナイトセッション終値
⑮36785~36660・・・ナイト下落の浅戻しゾーン
⑯36710・・・ナイトセッション・バリューハーフゾーン下辺
⑰36640~36580・・・日中マド4
⑱36545・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑲36455・・・直近安値(ナイト安値)
⑳36410・・・4時間足下値メド1
㉑36395・・・4時間足ジグザグ下落N値
㉒36345~36095・・・前・大底ネックゾーン
㉓36325・・・本日下落目標値1
㉔36275・・・本日下落目標値2
㉕36165・・・4時間足下値メド2
㉖36155・・・本日下落目標値3
㉗35680・・・今回上昇の38.2%押し
㉘35440・・・4時間足ジグザグ下落拡大目標値
㊶34705~34380・・・日中マド5
㊷32645~32330・・・日中マド6
<詳細>
安値更新があると言っても、それほど大きなものになることは想定していない。米国市場が3連休で市場参加者が少ないというのも理由だが、⑳~㉖までざっと支持ラインが並んでいるのも心強い。逆にどこで買えばいいか迷うほどだが、それでもどこかで押し目買い勢力が助けてくれるだろう。(現状の筆者の予想では36300円台でケリがつくと思っている。ただ、その安値更新は火曜日になるだろうけどね。)
なので、ここからは売ってもいい。そこまでの下落を予想しているならむしろ売るべきである。
どこで売ろうか。まず先に上昇してくれればという虫のいい考えなら、最高でも⑫辺りで天井を打つ。そこでGOだ。
しかし、そんな楽がさせてもらえないなら、⑮割れでGOとなる。これでも300円幅近くは抜けるだろうから結構な利益となるだろう。まだ万一下落し続ける場合のヘッジにもなる。
寄付きから先の上昇は追わない。上でも言ったが、月曜日に限っては37000円水準では大きなウリ攻撃が予想されるからだ、やはりここは売り方と一緒になってウリまくろう。
※最下部・マーケットプロファイル的値動き予想も併せて参考にしてほしい。
<ポジション>
売0() 変わらず
買1(31000トビ台) 1枚減
両建てでもいいやと思っていたが、図らずも売玉は狩られた。どう出るかな。
<前日感想戦>
日経朝刊に「戻り一巡か」との記事。アイランドリバーサル示現とのこと。この記事で『今日だけでも上昇するな』と、弱気の早朝からは積極性がどんと出てきた。
で、9時すぐ37145円でやや強引のカイ。マド埋めの手前で反落したことが『逆にいずれ突破するサインだな』。で、10時すぎ38245円で悠々利確。すぐ考え直して37265円で買い直し。これは15分後37364円でキッチリ利確。調子いい。
が、そこまで。もち合い後にまた上昇を期待して、もち合い安値近辺で12時前に38240円でも買ったが、すぐにあえなく34200円でのロスカット。『後場は軟調か。ナイトで再戦だ』で日中は終了とした。
面白かったのはナイト。6時半チョイ前の37140円カイは日中バリュー下限値でのものだが、堅実性重視でいったん7時半過ぎに37220円(同バリューハーフチョイ上)で利確して、あとはニューヨーク前にと、のんびりいつものやつをたしなみ始めたのだった。
トランプによるアップルへの重関税発言での下落に『あれれ?』に続き、欧州への50%関税発言で相場は一発アウト宣告模様に。
9時前に「とりあえず」てんで、36880円でウリを持っていたが、大きく下がっては大きく戻す不安定な相場が続いた。その間、38700円台から100円幅の売スキャルを2度獲ったが、3回目は▲50で終了。
じりじり戻す相場に運に任せて寝ることにした。結果は売玉が狩られていた。へろへろ状態とはいえ、最後はちょっとお粗末な仕事だったと反省。
以上。
<マーケットプロファイル・プチ講座>
金曜日ナイトセッションのMP図
月曜日はアメリカ市場休場で市場参加者が少ないというのを前提で値動きを予想してみる。
値動きはここから①上昇する、②下落する、③あまり変わらないの3通りしかない。市場エネルギーが小さいのであれば、ここからの上昇は限られるだろう。よって①はほぼない。
図での赤色の山はナイトセッションでの前半戦、トランプ発言の前に持ち合っていたレンジである。ざっと37300円~37100円前後だろうか。ここまで上昇することはないということだ。もし上昇でもしてこようものなら、即刻売られることは目に見えている。
つまり、ナイトセッション終値から少しでも上昇したら(正確に言うと安値からのリバウンド高値36940円以上は)ウリでいいだろう。
次に緑色の山だ。ざっと36900円~36700円前後だろうか。主にニューヨーク市場開催時間中での値動きだ。終値もこのゾーンの中に含まれる。③の変わらない場合に相当する。黄色で塗られたナイトセッション・ハーフバリューゾーンともほぼ一致していることから、ナイトセッションのメインの値動きゾーンであったことが分かろう。
この③の値動きは大いに予想される。市場エネルギーが少ないのであればなおさら、再度このレンジを試す動きになることはよくあることである。前後50円幅くらいは大目に見ておけばいいだろう。
3つ目の茶色の山は②に相当する。これもありうると考えられるだろう。上の緑色ゾーンで飽き足らない向きが無理やり下落させる場合だ。商いが少なければそれほどの強引さ、資金も必要ない。上でもう1波分の下落の波が残っていると書いた。それが事実なら、この茶色山をさらに下に下って安値更新まであっても驚かない。
以上の考察から練り出せる戦略は、やはりウリであろうか。値動きは②ないし③で、①は「捨て」なのだから、高値で(36900円近辺以上なら)売っておけば、運が良ければ大きな利益が見込めるだろうし、小さくても利益は出るだろう。最悪ロスカットせざるを得なくとも損失は小さくて済む。
そして、確率は小さいかもしれないが、ザラ場で最後の茶色山まで下落したら、ぜひとも買ってもらいたい。アメリカ勢がいない間の仕掛けは生ぬるく、徹底的に売り叩くようなことはしない。したらアメリカ勢に叱られちゃうからね。「オレの留守中にショバを荒らしやがって」と。また歯向かう根性も資金もない。ある程度自分たちの利益を確保したら、最後は元に戻してくるからだ。底は買うべし。含み損には目をつむるべしだ。
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