FOMCを3日後に控えて、トランプ・ベッセントの政権チームが口やかましくなってきた。FRBがイベント1週間前からは何も反論できないというルールを逆手にとって、ふたりは言いたい放題である。
トランプが「利下げせんかったら、イてこますぞ」と反社のように強面なら、ベッセントはなだめ役。理路整然と利下げ可能な根拠をいくつか挙げていた。動と静、よくできたコンビである。
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さて、日本はGW真っ只中。政府中枢は米国との関税交渉に躍起にならざるを得ないが、われわれ庶民は長期休暇をそれなりに楽しんでいるであろう。
筆者自身は賭場が開いている以上休み返上で金儲けに走ることを心がけているものの、気持ち的には優雅なもので、正月以来、ここぞとばかりに酒肴に舌鼓の毎日を過ごしている。特に本日は気持ちも晴れて気分上々である。
理由は波動が分かったからである。日経はまだまだ上昇余地を残していることが解明できたからである。
結論から先に書こう。そのための【日足】チャートだ。
先週までの見立ては却下。日足は5波のトレンド推進波であることにした。しかもダイアゴナルではなく。衝撃波だ。そして現在は絶賛3波中ということになる。
思えば長い苦闘だった。下手な予想のおかげで大儲けを逃した。そうでなければいま頃は最低でも4,5枚ほどの買玉をホールドして、左うちわでいられたものを、と思うとつくづく自分の馬鹿さ加減が情けなくなった。
が、もう大丈夫。明日からはガンガン買玉を増やすトレードを心がけて遅れた分を取り戻そうぞ。
ところで、上のチャートで注意すべき点が2つある。
1つはこの上昇の始点(赤色⓪)を4/10安値31115円にしたことだ。直近最安値の30650円ではない。
緑色ラインであらわした5波動は日足4波の調整波であるフラットC波の副次波なのであるが、その5波動目を未達(フェイラー)とした点が新しい。
これによって、ずっと30650→33925→31115→36140からなるN字の呪縛から解放された。このN字がそれ以降の波動を推進波ではなく、あくまで調整波としてずっといままで筆者の思考を縛り付けていたのである(3波構成のエンディングダイアゴナルとか)。
<これでこの先の分析がうまくいった。さらにその先もわかりやすくなったと考えている>
波動に罪はない。波動は、5波動目は、初めからフェイラーを目指していたわけではないのだ。各自自分の4時間足チャートを見ればわかるだろう。4/3高値33925円からはそれを裏付けるように大陰線が出現している。波動は現在大底とみなされている30650円をも下抜こうとした意志を確かに持っていたのだ、あの時点では。
ではなぜ最後の5波動目はフェイラーになったのか。のっぴきならない理由が生じたにちがいない。そう、それがベッセントの策略による、トランプの「相互関税90日間延期」発言だった。5波動目は安値更新をあきらめざるを得なかったのである。
もう一つは、この5波の上昇がどこまで伸びるかの問題である。この日足チャートでは表現できていない。そりゃそうだろう。3波もまだ進展途中だし、したがって4波も確定できないからだ。
とりあえず、31115→35140→32460円から導き出される3波の拡大目標値は38970円となっている。これがこの先の最低限の目標値であろう。
しかし、この日足5波もまた未達になるかもという着想も得た。昨7/11の3波高値42035円には届かないのでは?ということである。この着想自体はマネースクエア社・宮田直彦氏の案をいただいた。(氏は225指数とTOPIXとの乖離からの判断のようである。)イベントスケジュール等でも確認した。
42035円には届かない。しかし、4波の高値(フラットb波高値1/27の40390円)も超えられないというのではあまりにかわいそうだ。そこで2つの中間点、41000円前後が今回の上昇5波の高値メドになるのではないか?
これ以上は時間が解決してくれるだろう。今回はこれくらいにしておこう。
【4時間足】
①波、②波に関しては日足で説明した。ここではその③波に注目してほしい。
ご覧のように③波はエクステンションした。緑色ラインでわかるように、現在は青色5波動目中の3波動目途中であろうと思われる(先週金曜日ナイトでの上昇でそう確認された)。
①波値幅2370円、③波値幅2365円と5円違い(※)だ。なら⑤波動目も同じような長さになることを想像してもいいだろう。①波と③波の角度は同じように斜め45度だし、⑤波もまた同じような軌跡を描くとしたら・・・。
④波安値35625円に2370円をプラスしたら、37995円≒38000円となる。
なんという符丁だろうか。この数字は日足の戻り高値37970円水準だ。突破するしないはわからないが、近い位置までは上昇するだろうことは明白である。
そして、そのあと④波の調整に入る。この④波は②波が価格調整であったことから、オルタ―ネーションルールによって時間調整が予想される。安値はおそらく36000円前後になるだろう。(もっと浅いかもしれない)。それが今回の上昇トレンドを美味しく頂く上でのラストチャンスになるだろう。上で書いた41000円前後までの上昇だ。
(※)このことは先週のいつだったかすでに指摘していた。そこまで波動を追いつめておきながら、なおも自分の分析を信用できなかったのだ。とんだピエロである。
【イベントスケジュール分析】
まずは今週の値動きを探求しよう。(ここでは【4時間足】チャートを参照のこと)
休暇明け7日(水)のFOMCはすでに注目している方も多いだろう。問題は明日明後日の祝日取引日だ。
筆者が想像するに、この休暇中に赤色③波は終了すると思っている。つまり2日間、あるいは7日日中までは上昇し続けるのではないかということだ。それは38000円前後までの上昇を演じることを意味する。上のチャートでの緑色ラインのような軌跡が描かれるとしたらそうなることは容易に想像できるだろう。なら、パウエル談で④波の調整入りとなることも想像できるはずである。
これがメインの筋書きであろうか。みんなも期待している「そろそろ?」感にも合致していることだろう。
もう一つは、連休中に上昇が進まなかった場合だ。現在の③ー3波までの上昇で2日間を終える場合である。③ー5波まで、つまり38000円前後までは上昇しなかった場合だ。この場合は休み明けの7日に③ー4波の小さな押し目を作ったあと、FOMCでは③ー5波の暴騰を演じることになろう。
その場合、その暴騰はもちろん38000円前後にとどまらないほどの大きな値幅の上昇になるだろう(おそらく日足の拡大目標値38790円までか)。これはパウエルがハト派宣言をした場合に当てはまる(※)。
これもありうる。だが、その華々しい暴騰を最後に赤④波の調整局面に陥ることは言うまでもないだろう。
この2通りだろうか。ここまでで筆者の言いたいことはおわかりになったであろう。
スイングプレーに限れば、この連休中は絶対的にカイなのである。
(※)と言って、パウエルはトランプの恫喝を恐れたのではない。祖国アメリカの斜陽を思っての苦渋の決断だ。彼は板挟みなのである。発言内容に興味がもたれる処だろう。
もう少し長期のことも話しておこう。
このあと重要なイベントまでは少し間隔があく。次は、
6月17日、18日には日米中央銀行会議が開かれる。そのあとの20日(金)は米国のメジャーSQ日である。
このスケジュールを勘案すれば、おそらく相場は赤色④波を早々に終えて、この6月中旬までは順調に上昇するのではないだろうか。それが最後の日足5波の上昇である。フェイラーになるかどうかはわからないが、そこまでは後ろを見ないでカイだけに集中できるのである。
7月頭には例の90日間延期の期限がくる。6月下旬ともなれば「ああでもない、こうでもない」とそれを意識した議論が交錯することだろう。相場の値動きは自然と不安定にならざるを得ない。
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では明日のトレード方針だ。
すでにおわかりだと思うが、【1時間足】で確認しておこう。
青色3波目の途中であるし、上で書いた少なくともFOMCまでの上昇を獲りに行くのは、この明日をもって以外には見当たらない。
絶対的にカイである。
例えば調整波のイタズラで、すでに緑色⑤波が終わってしまっている可能性もある。それでもカイである。その場合はFOMCで暴騰するケースと考えて、いったん損切りをしたとしても、
絶対的にカイ直すべきなのである。
<重要ライン>
①40975〜41310・・・日中マド1
②40390・・・日足③ー4波高値(1/27)
③40225~40595・・・日中マド2
④38985・・・4時間足ジグザグ上昇拡大目標値
⑤38970・・・4時間足大ジグザグ上昇拡大目標値
⑥38090・・・4時間足ジグザグ上昇N値
(参考)38000水準・・・4時間足③ー5波頂点候補
⑦38730~38885・・・日中マド3
⑧37970・・・日足戻り高値
⑨37620・・・本日上昇目標値(実験中)
⑩37595~37615・・・日中マド4
⑪37540・・・目先上昇転換ライン
⑫37325・・・本日上昇目標値
⑬37240・・・直近高値(ナイト高値)
※37225・・・ナイトセッション終値
⑭37215・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑮37105~37020・・・ナイト上昇の浅押しゾーン
⑯37015・・・前日日中マド埋めライン
⑰36925・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑱36840・・・本日下落可能値(実験中)
⑲36805・・・ナイト上昇の76.4%押し
⑳36695・・・ナイトセッション・バリュー下限値
㉑36645・・・4時間足押し安値
㉒36640~36580・・・(改)日中マド5
㉓36400・・・5日線処
㉔35625・・・日足押し安値
㉕34945・・・下落転換ライン
㊶34705~34380・・・日中マド6
㊷32645~32330・・・日中マド7
<詳細>
押し目は浅く37000円までで手を打っておくべきだと思っている。⑯のマド埋めさえしないで上昇していくことも十分ある。寄付きから高く、そのまま上昇ということもあろう。
だから下落することなど考えないで、寄付きGOでいいとさえ思っている。
デイトレ、一部利入れなら⑫処となるであろうが、この2日間はセットでとも考えているので、最低限⑯のマド埋めまでは利確を遅らせてもいいのではなかろうか。
ただし、37000円割れはいったんリセットをしたうえでの買い直しを画策するつもりだ。
<ポジション>
売0() 変わらず
買2(31000トビ台、31200台) 1枚減
当分は4万円に向けての買玉集めに精を出すことになろう。ウリは当面考えない(デイトレは別)。
<前日感想戦>
9時を20分以上回ってから36835円カイ。20数分後36990円で手堅く利確。10時15分過ぎ、前場のラスト勝負!意気込んでのカイ36830円は30分後▲20円のロスカット。
ならばと、今度はすぐ36800円ショートにド転。ついでに前日からの買玉も36790円で処理。が、返り討ちの5円狩りに遭う、
後場1時すぎ謎の急騰、1分間の出来高が1万枚。新たな買い手の出現か、買いの最後か。迷っていたら一向に下がらず、押し目買いをすることを決断。でも、天井から大引けまでは下落一方。3度小損に見舞われる。
ナイトは36790円の日中バリューハーフ割れを頼りに5時過ぎから36780円ウリをさくっと90円幅儲けただけで終了した。
相変わらず波動に自信がなく、酒に逃げた。
以上。
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