先週は週初こそ強気予想を奉じていたが、ふたを開けてみればウリの嵐で、すぐさま弱気派に転向してしまった筆者。その風見鶏ぶりは見事であったと言えるが、もともと米国株のトレンド転換の影響を案じていただけに(下記記事参照)、すばやい転身は割と簡単な仕業だった。
それにしても、世間の相場観は強弱入り混じっているようで、48000円台がそんなに安く映っているのか、押し目買いは強烈だ。
※順方向には積極的になれるが、ハイボラなので逆方向への仕掛けは恐怖感も大きくて、なかなか仕掛けれない。これもまた筆者が今後克服すべきポイントだ。
もう月足3波はすでに終了し、4波に移行していることは確実だ。平日は時間が取れないので、今回はこの4波の分析を重点的にやろう。下値メドはどこかなんだろうね。
【現物225指数・日足&変則週足】
大陽線のアト、2ないし3週は調整を挟むというサイクルだっとはいえ、今回の3週目の調整に限ってはもはや押し目調整と言える範疇ではない。最終的には下ヒゲで逃れているが、前の大きな陽線安値を2度、3度と割り込んでしまっているようでは今後は心許ない。やはり4波調整になったという判断は間違いではないだろう。
下ヒゲは長くとも実体は陰線なので、今週はその安値試し、水曜日の安値を更新する可能性が大である。
【日足】
しかし、先物の方はすでに48500円レベル割れなんぞはすでに体験済み。金曜日ナイトでは、48000円割れを寸でのところで回避したばっかりだ。49000円台に一時戻ったが、それも米国相場の「利下げ」に関する気まぐれムードに乗っかっただけで、いずれは48000円を割り込むのは目に見えている。
金曜日朝記事で指摘したように、ダイアゴナル的下落波動は正解のような気がする(※)。そして、それから類推すれば、トレンドの初期に出るダイアゴナルなのでリーディング・ダイアゴナルであり、それは何らかの修正波のA波であることも導き出される。
※本当はWジグザグというシナリオも想定可能だ。その場合はここからイッキの下落が進行することになるだろう。
何らかの修正波、それはジグザグかフラットかトライアングルか、今はまだ見えていない(※)。しかし、少なくともこのA波の下落の後にはB波の上昇が続くことは認知しておかなければならないだろう。
※月足2波とのオルタ―ネーションルールに基づけば、今回の4波はジグザグになる可能性が大だ。しかし、2波はジグザグ修正波ととらえても差し支えないほどC波が大きい。よって、今回の4波も何が出てくるかは特定しづらいと言えるだろう。
そういうことだ。筆者はこの下落A波のアトにくるB波リバウンドを恐れている。
チャートをよく見てほしい。青色実線の5波動目がもう少し残っている(もっと下に伸びる)という感じは確かにする。今でもまだ4波動目中というカウントも可能だ。
そうした場合、このA波5波動目の安値メドはどこら辺になるだろうか。
青色点線①ー③ラインタッチくらいが妥当だろう。仮に突き抜けたとしても、一目均衡表の雲が支えてくれるのではないだろうかと感じている。値動き予想に関してはエリオット波動以外はあまり考慮しない筆者であっても、今回だけはこの雲があやしいと気になって仕方ないのである。
5月だったか、この雲を上に突き抜けて以降これまで、価格はその雲を遠ざけるように上昇してきた。そしてこの11月、両者は初めてお互いに接近してきたのである。まるで旧交を温めるようとしている感じだ。
もしかしたら、価格は「天井から飛び降りるから、しっかり抱きとめてくれよな」と雲に向かって前もって頼み込んでいたのかもしれないのである。価格と雲との出来レース。そんな妄想が湧いてきてしようがない。
なので、47000円は(目先だが)割れそうにない。そしてそこからはB波の上昇が始まるというわけである。
と、こうなる。
B波の上昇は雲の上辺を頼りに、売り方の攻勢にさらされながらも比較的堅調に推移するだろう。それでも最後は力尽き、C波の下落となる図だ。これが長期的に見た4波のメインシナリオである。(C波底は最終的には44000円台になるだろうと予想している。)
もうひとつ捨てきれないシナリオがある。このA波がフラットのそれだった場合だ。B波は現最高値52695円近くまで、いや、それをはるかに上抜いてしまうまで上昇する(いわゆる拡大フラット)かもしれないのである。
思えば、月足3波は忘れられた存在だ。誰にも看取られずにおっチンじゃった。そんなことでいいのか? 仮にも月足3波なのである。それ相応の葬式、華美にして盛大な花火を打ち上げて弔ってやるのが本来なのではないのか。
だから、拡大フラットはその3波の生まれ変わり、路傍の石ころのように忘れ去られた怨恨を抱いた3波の復讐だ。われわれを恐怖のどん底に突き落とすもくろみからの復活劇である。
これは今までに類を見ない壮大なスペクタル活劇になるが、今はまだ深く考えるまい。差し当たっては通常のジグザグ波動を考えておこう。
【4時間足】
やはり現在は赤色の4波中であると考えるのが妥当か。もう1波下向き波動があると考えておこう。しかし、先に言ったように、せいぜいがもう1波分である。その1波がどれほどの大きさであるかはわからないが。
なので、この下落をそれ以上深追いしてはならないのである。むしろ一転買い方としての準備をしなくっちゃならない週となるだろうということだ。
【イベント・スケジュール分析】
①11/27(木)米国感謝祭のため休場
②12/10(水)FOМC金利発表 ③12/12(金)日本メジャーSQ日
④12/16(火)米雇用統計データ発表 ⑤12/19(金)日銀金利発表&米国メジャーSQ日
さすがに年末が近づいて日程もあわただしくなってくる。
今週来週は主だったイベントはない。メインはやはり②③の週、メジャーSQ週である。が、この空白の2週間の動きを軽んじてはいけない。
例えば、米国では雇用統計発表日が延期されて(④)、利下げ期待がさらに小さくなった。直近の米国株の下落はその利下げ期待がはげ落ちてきたことに起因するようだ。今や米国株の上昇材料はその利下げ期待しかないのだから、②の直前までは株価は下落基調だ。それでも時々関係者が現われては「利下げもありだよ」とコメントが出るだろうから一方的な下落にはならない。下げては上げのじり安だ。
そんな予想が成り立つ。そしてその米国株の軟調さには日本株も影響されるが、下落トレンドがはっきりしてきた米国株と違って、日本株はまだ先がある。軟調さには変わりないかもしれないが、(目先の底打ち後には)逆にじり高になるかもという期待もある。
そんな2週間を過ごしたあとの②である。パウエルは利下げするだろうか。それはわからない。
しかし、じり安のアトの「利下げ」なら株価は上にぶっ飛ぶ(しかし、そのぶっ飛び様も一時的なものだが)。下馬評通り「利下げせず」なら、いよいよもって本格的に下落というのが米国株の運命だ。
だが、日経は違う。上に飛ぶなら日経も同様だが、その上昇っぷりは力強い。おそらく上で言及した「拡大フラット」B波の上昇になる可能性がある。
米国株が本格的下落をするなら、日経も同じく下落するが、その下落っぷりは一時的でおそらくジグザグC波だ。下げ切ればあっさりしたもので、そのあとすぐ上昇トレンドが再開することになるだろう。
どちらにせよ、大きな動きは⑤以降になるだろう。今回の日銀発表の内容は重要だと感じている。
・・・・・・
そんなこんなである。明日は祝日取引で仕掛けにくい。午前中はパスしてもいいかなと思っている。午後からが勝負だろうか。
はっきり言って、強弱感が対立している現状、ここ2週間は一方的なトレンドは生じないと想定しておいた方がいい。
したがって、手法は徹底した逆張りで臨むが、もちろん【4時間足】で見たようにまだ1波分の下落波動は残っているので、ウリが中心となるのは言うまでもない。
ここでいう逆張りとはデイトレでのことだ。ウリでもカイでもしっかり利確優先を心がけたい。深追いは禁物なのである。ウリ中心とはいえ、カイでも200~300円幅の利益が手に入るハイボラ相場である。下げ切った処はしっかりド転カイを実行したいと思っている。
<重要ライン>
①52695・・・最高値
②50760~50975・・・日中マド1
③50615・・・日足戻り高値
④50230・・・1時間足戻り高値
⑤49985・・・4時間足大陰線高値
⑥49700・・・4時間足上値メド2
⑦49395・・・4時間足上値メド1
⑧49345・・・1時間足ジグザグ上昇拡大目標値
⑨49160~49670・・・日中マド2
⑩49125~49810・・・ここまでの大下落の浅押しゾーン
<参考>49095・・・現物225指数・変則週足4週前大陽線始値
⑪49075・・・ナイト高値
⑫49065・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑬48955・・・5日線処
⑭48825・・・ナイト上昇浅押しゾーン上
※48800・・・ナイトセッション終値
⑮48675・・・ナイト上昇浅押しゾーン下
⑯48600・・・目先下落転換ライン
⑰48280・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑱48055・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑲48265~48190・・・日中マド3
⑳48025・・・日足直近安値(ナイト安値)
㉑47725・・・4時間足下値メド
㉒47660・・・月足③ー5-5波の38.2%押し
㉓47630・・・本日下落目標値1
㉔47445~44200・・・月足③ー5波の浅押しゾーン
㉕46820・・・本日下落目標値2
㉖46355~45965・・・日中マド4
㉜43110~43020・・・日中マド5
㉝42560~42425・・・日中マド6
㉞40175~40095・・・日中マド7
<詳細>
まだ4波動目途中だという見方もある。その場合は上昇することになるが、本日の場合はそう大きく上昇することは期待できない。⑫前後で返り討ちのウリをかましてやればすむだろう。
大きな上昇はA波としての底を打ってからである。それからしか本格的なカイはできないのである。
その底値は47000円前後だ。割れるかどうかは知らないが、どちらにしても今週は下げてはリバウンドの繰り返しで、イッキの底打ちは考えていない。じり安だね。売って買って、売って買ってしてれば儲かる。
言えるのは、47700円台まで下落したら売玉はいったん利食い、ド転カイを実行したい。
<前日感想戦>
9時すぐ49550円円ショートは持ち上げられる。ほったらかしで10時すぎ48800円カイで両建て作戦やむなし。
10時半を過ぎての急落を見逃し。11時直前、48905円でやっとこさ買玉の利確決済に至る。
後場始まってから48910円で2枚目のウリ。2時10分前、危険なので1枚目をプラ5円でリリース、ホールド玉を入れ替えた。
ナイトも5時すぐ48595円でウリを仕込んだが、30分後10円もらって撤退。6時45分、あまりの乱高下に、後場に仕入れた売玉も48410円で処分。もう少し待ってれば最も受けがあったのにな。その後の急上昇は口をあんぐり開けたまま。
往ったり来たりの相場でいやんなっちゃってた。終了とする。
以上。

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