日経平均は先週も下落の気配すらなく上昇を続けた。この先どこまで上がり続けるつもりなのであろうか。
【現物225指数・通常週足】
やはり無双だ。先週記事でちょっと覗いてみたかぎりのローソク足なんぞ、まだまだひよっこであったようで、強烈に大きな陽線がおっ立った。
しかし、これ以上はとても買えない。
一目雲との乖離も考え合わせれば、これが最後の大陽線になるような気がしてくる。1日くらいは高値更新はしそうでも、それでおしまい。翌日からは陰線形成のために下落するのじゃないかとの心配が先立つ。下手すれば十字線、宵の明星の準備をするのではないか。・・・etc.暗い方向ばかり考えてしまいそうだ。
が、筆者にとっては【現物225指数・変則週足&日足】の方が大事だ。
これなら大陽線は10月初週に済ませている。しかも、その大陽線は「さあ、これからどんどんいってやるぜ」という大号令を意味する大陽線だ(高市サプライズの始まりっだたね)。そして先週の陽線は2本目、中興の祖だ。なら今週、もう1本陽線が立っても不思議ではない。先週取り上げた直近の週足サイクル通りで、今週、来週調整だとしたら、3週目にはまた立派な陽線にお目見えできるかもしれない。
われわれに勇気を与えてくれるという点で、やはり変則週足は秀逸だ。今週もカイだ。
しかし、ここで問題になってくるのは「上昇するのはわかったが、いったいどこまで追えばいいんだい?」という問題だ。
ここからはこの差し迫った問題に少し迫ってみる。
例えば3本目の陽線実体が2本目の61.8%ほどの大きさしかないものだったとしよう。2本目の陽線の実体の大きさは2234円(=51329ー49095)だ。その61.8%=1380円を金曜日寄付き51629円に足せば53009円となる。したがって。今週の高値は53009円以上になってくるだろうと予測できる。金曜日ナイト高値から数百円しか上がらない勘定になるが、これは最低線である。実際にはもっと大きく狙えるはずである。
【現物225指数・月足】でも考えてみよう。
この月足チャートからも10月の大陽線で、いよいよ出尽くしかもという不安が先立つことは確かである。
現在は月足3波(緑色)の最終5波動目であることは再三述べてきた。最後が迫っていることは確かに確かなことである。筆者自身もここから1、2週間は強気予想だが、11月いっぱいを通して更なる大上昇を予想する気はさらさらない。やはりこの10月の陽線が最後の大陽線のような気がしていることは正直に告白しておこう。
それはさておき、緊急の問題は上昇のメドについてだった。
3波が1波の1.618倍である拡大目標値に届くことはエリオット波動理論の衝撃波ルールではほぼ正確な法則だ。
しかし、1.618倍の拡大目標値=44598円はすでに通り越してしまっている。この次を求めるなら2.618倍の超拡大目標値=62052円しかない。が、これはあまりにも荒唐無稽だ。少年の心を失わないバカな筆者でもさすがにここまでは追えない。なら、両者の半値はどうか。拡大目標値と超拡大目標値の中間点だ。53325円と出た。
なかなか魅力的な数字だ。だれしもが納得しやすい数字だろう。
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ここで、あれこれ悩んでいた筆者が今週も強気で行こうとなった発端の話をしておこう。
金曜日ナイトセッションで先物が日中から200円前後の高値更新をした。その時筆者は「これで来週も上昇」との結論自体は出していた。なぜなら。記念すべき高値安値は日中セッションでこそ付けるべきだという暗黙のルールがあるからだ。もちろん翌日とは限らないが、近いうちにナイトセッションの新高値を突破する日が必ずや訪れるはずなのである。
その結論に輪をかけてくれたのが、明けて土曜日の日経朝刊記事だった。マーケット面のキャッチコピーは『日本株、過熱感警戒 200日線を30%上回る』というものだった。いつもの警告である。こんな警告記事が出るうちはまだまだ大丈夫だ。トレンドは崩れない。確かに先月23日朝刊にも警戒感記事は出ていたが、そこからも上昇は続いている。
しかし、今回は中身だ。なんでも200日線乖離30%超は2013年5月の33%以来の高水準とのことらしい。
・・・なら、今回は33%以上で1着ばとらんとね。
というわけで、31日時点の200日MAは40155円だから、33%乖離は53406円となる。200日MAは毎日60円くらい上昇しているので、実際はもっと上になることだろう。今週中上昇が続けば54000円も夢ではない。木曜日までの上昇を想像すれば53500円は超えてくるだろうか。
こんな妄想が筆者の闘志を掻き立てる。53500円ば狙ってやろうではないか。
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ここでまた気になって、その2013年5月のチャートを覗いてみた。前年末くらいに遡って掲載しよう。
おそらく赤丸で囲んだ最高値の前日が第1位なのであろう。半年間以上にわたってじり高を続けてきた挙句の急角度の上昇である。
しかし、そんなことより当時の最高値からヤな陰線が出ているね。そっちの方に興味が移る。
こんな時「すぐ暴落が始まるものではない。しばらく天井圏でのもみあいが続くだろう」なんて暢気に構えているトレーダーが見受けられるが、この時は短期間で15342円の最高値から安値12415円まで19%の下落を演じている。暢気に構えている場合ではないのだ。
今回もいざ天井から落っこちたら、この時のような急落が待ち受けているのは間違いない。ここからでも短期間で10000円以上の下落が待ち受けているのだと覚悟しておいた方がいいだろう。心してかかろうと思う。
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では、本題。今週の先物相場の値動きについてだ。実際どうなるの?だ。
【日足】
じつはこの波動カウントの分析が苦戦している。今年4月以降の波動において、どこからが3波か、どこからが5波のスタートなのかはっきりさせてこなかったツケが終始ついて回っている。
しかし、どこかで折り合いを付けねばやっていけないからこうなった。あまり変わり映えしない。
緑色5波動が5波の全貌だ。月足から言えば、3-5波中の5波動目にあたる。ラストのラストであることは言うまでもない。
そして最後の緑色5波動目も、青色ラインであらわしたごとく、3波途中なのではないかという波動カウントが筆者のシナリオである。
大体想像はついておられると思うが、筆者の天井メドは上記のような53500円程度では収まらず、もっと上を見ていることになる。たとえば55000円とか。でも、これはまあ予想が外れた時に恥ずかしいのでここでは触れないことにしよう。
とこかくも現在は5-3波である。これがいまの時点の基本である。
【4時間足】でさらに深堀りしよう。
青色ラインが5ー3波だ。今週はこの5ー3波の頂点までを追っかける仕事になるだろうと思われる。フィボナッチが大いに活躍してくれるだろう。
では、最後に【イベントスケジュール分析】でまとめに入ろう。
しかし、当限月には主だったイベントはもうない。次のメジャーSQ日までない。しかし、そこまで今の上昇トレンドが続くとも思えない。何かしらのハプニング的な出来事、例えばトランプが何か言い出すとか。米市場に異変が起こるとか。
確かにその兆しはある。どの市場も天井圏でのもち合いが続いている。何かを待っているのであろう。また債券市場はもっとシビアな環境となってしまっている。米10年債利回りの日足チャートだ。
いったんAーCラインを下抜けたとはいえ、直近はまた上昇に転じてきている。まだC波底を下抜けていない間はトライアングル形は続行しており、逆に今度BーDラインを上抜けてしまったら、金利の上昇に歯止めはきかなくなってしまうだろう。
しかしそんな突発的な材料を待っていても仕方ない。ないものねだりであろう。なので、強引の印象をぬぐえなくとも期限を決めてかかりたいと思う。
で、選んだのは11月のミニSQ日(11/14)である。日経の上昇トレンドにブレーキがかかるとすれば、この日しかない。
ご存じのように、先物は現物と違って買ったものはいつかは反対売買しなくてはならない宿命だ。海外投資家が中心となった今回の未曽有の上昇劇の終焉は、彼らがその利権を手放す日=SQ日しかないのである。
その利権を少しでも甘がみしながら持ち続けたいという意味では12月のメジャーSQ日まで続けるかもしれないが、ここまで上昇させた限りはそろそろその限界も考慮しなくてはならないだろう。彼ら自体も、われわれ個人投資家自身もだ。
リスクが増大すぎて誰も買わなくなったら、彼らとて持っている意味はない。素早く手放して、より大きな余地があるだろうショートに着手した方が得策と考えるだろう。
これが1か月を残して、彼らが上昇トレンドを終わらせる理由である。11月SQ日以降はショートで儲ける算段だ。
よって、ミニSQ週を挟んだ前後1,2日を上昇トレンドの終了としよう。早ければ、今週木曜日から、遅くとも来週金曜日、ないしは再来週の月曜日から日経の下落が始まると見ている。
この期限を考慮すると、上で挙げた53500円は単なる5-3波の天井である確率が高い。5ー5波の天井、すなわち月足全3波の大天井はやはりもっと上かもということに思いが飛翔してしまうのである。
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では。明日祝日取引になるが、いちおう戦略を考えよう。
ナイトセッション後半からの下落は、難なく収まり上昇に転じるのではないかと思われる。が、祝日取引であるので、高値更新の使命を果たす必要はない。日中はそれほど大きな上昇はしないだろう。
けれどナイトセッションはわからない。米国株次第ということは言うまでもない。
なので、安値があれば買っておくという程度しか言えないのだが。
※ただし、この強気の買いは日足チャートでのカウントに基づいている。もし、それが間違っていればひとたまりもない。なのでいつでもショートの準備は必要だ。先週同様、新値をとるたびにウリを仕掛けるつもりである。
<重要ライン>
①56350・・・4時間足大ジグザグ上昇拡大目標値
<参考>55300・・・当限月上昇率25%
②53895・・・実験中目標値
③53775・・・4時間足小ジグザグ拡大目標値
<参考>53406・・・現物225指数・200MA乖離33%
④53330・・・4時間足大ジグザグ上昇N値
⑤53040・・・本日上昇目標値2
⑥53020・・・4時間足上値メド2
⑦53000・・・4時間足ジグザグ上昇チョイ拡目標値
⑧52835・・・本日上昇目標値1
⑨52700・・・4時間足上値メド1
⑩52675・・・新最高値(ナイト高値)
⑪52640・・・ナイトセッション・バリュー上限値
⑫52535・・・ナイト下落の76.4%戻し
⑬52505・・・ナイトセッション・バリューハーフ
⑭52310・・・ナイト下落浅戻しゾーン上辺
※52270・・・ナイトセッション終値
⑮52225・・・ナイト下落浅戻しゾーン下辺
⑯52130・・・ナイトセッション・バリュー下限値
⑰52085・・・ナイト安値
⑱51465・・・5日線処
⑲51295・・・4時間足押し安値
⑳51280・・・4時間足下値メド1
㉑50660~50570・・・日中マド8
㉒50150・・・日足押し安値
㉘50000~49495・・・日中マド7
㉙49000~48820・・・日中マド6
㉚48325~48190・・・日中マド5
㉛46355~45965・・・日中マド4
㉜43110~43020・・・日中マド3
㉝42560~42425・・・日中マド2
㉞40175~40095・・・日中マド1
<詳細>
だから特に午前中は手出しせずともいいかもしれない。仕掛けるとしても午後からでいいだろう。
買えるのならもう一度⑰近辺まで下落してきた処だ。安値を更新したとて、52000円割れはないと思って買う。5-4波の調整はまず最高値⑩を更新してからの話としよう。それは火曜日以降のことになるだろう。その時に考えればいい事だ。
買ったとしてもそれほどの上昇は期待しない方がいい。ニューヨークでよほどの好材料が飛び出さない限り、⑪までの上昇に留まるだろうと思われる。デイトレなら32500円突破でいったん利確がいいだろう。
52200円前後以下の買玉はスイングで勝負。火曜日の最高値更新に賭ける手だ。
<マイポジション&スイングトレード的構想>
売0() 変わらず
買2(42900台、43800台) 変わらず
※かなりビビっているのでカイもウリも玉は残せず。今週は目標値を上方修正したのでちょっとは長持ちさせたいと考えている。逆に売玉はそう急がなくともいいことになった。
<前日感想戦>
9時すぎからも上昇一途。買えず、指くわえで終了かと泣きそうであったが、3分後やや下落、51845円で思い切って買った。なかなか上らずも、コア30指数が上々で安心感。我慢できた。
9時20分すぎ52060円ショート。シナリオ通りだ。現物指数の52000円突破を見てからGO。が、しばらく上昇が続く。9時半直前52240円でナンピンの形もそんなつもりではない。2枚はOKと考えていた。しかしそれからも上昇はちと辛かったなあ。
10時20分頃、買玉を52010円で利確。浅押しゾーン2度目の割り込みを確認。更に下落した11時10分前、当日76.4%押しのあと51815円でウリ玉を決済できた。朝買わなければ大損する処だった。
ついに本日天井を付けたのではなかろうかと考えていたが、そこから反撃される。1時10分前52215円と相当遅くなったが、やっと残りの売玉を手放すことを決断。
今度は「フラットB波の上昇」との判断で即52220円で買って出る。もう一度52400円台を目指そうとしていると読んだ。
調子よく上がっていたが、しかし、途中で反転。急降下で2時15分前52185円で切る羽目に。儲け損なった。あと何10円を見ていたためだ。結局、カイもウリも狩られたちゅうことだ。この日は素直な動きをしてると感じていたのだが。
ナイトは52615円売指値がすぐ約定。拡大フラットを想定して勝負に出た。わりあいすぐ下落しだしたが、6時15分すぎ52480円決済と儲けは少なかった。また反撃されたためだ。
その後はまた新高値。あきれ返って酒が進んでしまったため終了とした。
以上。

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