2022年4月9日土曜日

押し目(戻し目)メドの求め方3種(1)

トレンドフォロー戦術をメインとするトレーダーにとって、もっとも重要な作業が上昇トレンドにおいては押し目、下落トレンドにおいては戻し目といわれる、エントリーポイントを探ることである。

トレーダーはそのトレンドに短期的に逆行する小さなトレンドの先端でエントリーすることで、最大限の利益を獲得できるばかりでなく、逆行が続く場合は最小限のロスカットでゲームから降りることができるからである。

今回は、そんな重要な目的を持った押し目メド、戻し目メドをチャートから算出する方法を考えてみたい。


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筆者は以下の3つの方法を使っている。(この他にもあるかもしれない。)

Ⓐフィボナッチ比率を使って算出

Ⓑエリオット波動理論における作図法

Ⓒ支配波における節目から予想

順番に解説しよう。


Ⓐフィボナッチ比率を使って算出

これは最も簡単でオーソドックスな方法である。高値と安値の値幅のフィボナッチ比率を計算、あるいはフィボナッチリトレースメントというツールを直接チャートにあてて使用する。

問題はその比率の数値である。

通常なら、38.2~61.8%が押し目、戻り目の基準として使われる。

「38.2%押しを達成したので、そろそろ買いを考えてもいいのでは?」とか「安値からすでに61.8%以上リバウンドした。天井では?」などと表現される。

当ブログでも、過去このフィボナッチ比率を応用した株の売買法に迫った記事がある。

ローソク足別・翌日のデイトレパターン1≪大陰線編≫

相場格言曲解講座 第3回目/半値八掛け二割引き、三割高下に向かえ


しかし、この38.2%~61.8%というのは文字通り「通常」であり、それが成立するのは平穏な相場付きの場合に限られるということである。つまり、値動きが比較的ゆったりと進行する日では、この数値の前後で価格はピタリと止まる。

逆に上昇でも下落でも、何か生き急いでいるように感じられる急激な値動きの時は、なかなかこの数値では止まらない。もっとオーバーシュートする。コンピュータ売買旺盛の今日ではなおさらである。

なので筆者は、最近では23.6%~76.4%の範囲で考えるようにしている。特に先物が下落する場合は76.4%押し以上を狙った方が上手くいく場合が多いようだが、これもいつでも通用するというわけでもなく、狙いすぎて大魚を逸する場合も多い。


浅押しと深押しの使い分け

ところで、38.2%前後までの押しを浅押し、61.8%以上の押しを深押しと呼んで区別する。この違いは何であろうか? 実戦ではどう使い分けるべきであろうか?

『38.2%押しで止まるだろうと思って買いを入れる。しかし下落は止まらず、半値押しまで下がった。ここまでなら我慢は効くかもしれない。が、相場は更に下落してしまい、やむなくロスカット。そしてそのロスカットを待ってました!と言わんばかりの反転急上昇。ちょうど61.8%押しからのものであった。』

こんな経験を数多くしてきた。そして自信喪失。今度は61.8%押しでも買えなくなった。「もっと深押しするのでは?」。さらに「逆に下落トレンド入り?」とまで。ロマンチックが止まらないのはいいことだが、疑心暗鬼が止まらなければ利益を生み出せない。

押しや戻しの深さを前もって推し量ることができれば、このような悩みはなくなるし、トレード効率は格段のものである。

果たしてそんなことができるのか、だ。

結論的には「わからない」だ。

しかし、わからないが、うすうすは感じられる。経験を積めば積むほどわかってくるものであろうか。それでも「うすうす」だろうが・・・。

あるいは他のインジケーターと併用すれば、いい所まで追求できるかもしれない。移動平均線とか・・・。

迷宮に陥ってしまったので、今回はここで中止する。以後、続編をお見逃しなく。

代わりに、来週の日経225MINI先物の予想でもしておこう。フィボナッチを使ったとっておきの予想だ。


【日足】

金曜日ナイトでは筆者の期待を大いに裏切ってくれて、27200円を超えられなかったばかりか、27000円も一時的だが維持できなかった。


日足チャートはたぶんエリオット波動の上昇第4波動目である(正式には③-1-4波)。そしてまさしく、この4波の下値メドこそが多くのトレーダーの悩みの種なのであろう。

4波の修整波はすでに複合型になっており、筆者の分析力の域を超えているので、今後どういった進路で5波動目に進行するのか皆目わからない。

なので、いつもの習性としてデイトレでの小掬いで日々の糧を得ようとするのである。

そこで、【4時間足】【1時間足】をすっ飛ばして、

【15分足】




ナイト安値26960円を割れないことを前提にすれば、この図のように3波動目の上昇トレンドに月曜日朝から入ると思われる。そうなれば27200円の抵抗ラインは難なく突破、今度はN値の27380円から1.618倍値の27640円が目標値となる。

このあまりにもおめでたすぎる予想はともかく、なぜ26960円を割れないと推測できるかが問題である。そこに焦点を当てた。

まず、1波の頂点=27175円から始まるジグザグの修正波は、ジグザグのようでジグザグでない。それは何かと尋ねたらフラット修正であるということだ。内部波動を勘定して見ればすぐわかる。同じAーBーCの3波動でもジグザグは5-3-5だが、フラットは3-3-5である。つまりちょっと変形(右肩下がり)のフラット修正だと考えた。

なので、5波動目が終了している(26960円をつけてから上昇したので)今となっては、もうこれ以上の下げはないのである。(今後ヨコヨコの修正波が連続することはありうる。)

そして、この26960円は第1波の50%押しを20円超えた程度の押し目であるということである。(もういい頃合いかもという程度の信憑性だが)

まだある。本当は別途使いたかったのであるが、上記Ⓒ支配波における節目から予想から作図してみよう。ここでは【4時間足】がいいだろう。




相場は高値28410円からの修正波動になっているが、それは前の急上昇した親波(オレンジ色矢印)の支配からの卒業をもくろんで下げているという意味である。卒業できるかできないかは、その子の努力次第とも言えそうだが、実際はそうではない。この子の場合は運命で卒業できないと思ってもらっていい。親波の始点24840円とは近いうちに顔を合わすことはないだろう。

黄色の帯は、その親波(支配波)の途中で、売り方と買い方が一時すったもんだしたレンジであり、筆者がいうネックゾーンである。見事にこのゾーンでもち合っているではないか。あるいは、下落はこのゾーンで(一時的にだが)止まったようだともいえる。

また、青色斜線にも注目してもらおう。このチャネルラインも見事に機能してそうではないか。(もっともチャネルラインもネックゾーンも、決してこれ以上下がらないと断言できるわけではない。ただいったんはここで止まりますよと言えるだけであるが・・・)


以上が、2波の底は26960円であり、1波始点26755円から相場は元の上昇波動に入ったということを厚顔にも推測する根拠である。


【戦略】

月曜日朝、相場がもたついたなら、すぐさま買うがいいだろう。あとは途中下げがあるにしても顔色を変える必要がない程度のものであろうし、安心してホールドもできるだろう。ただし、27640円程度までならのことだが。

そして、意に反して月曜日朝から26960円を割ってしまったなら、毒づきながら買い玉を放り投げ、次の買いポイントまで下落するのを眺めておればいいのだ。次の? そうだな、300円ほど下かな。


以上、天井騒ぎの【今日の当座逃れ】でした。ご清聴ありがとうございました。













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