2022年7月9日土曜日

エリオット波動/2波と4波の調整の違いについて

 まず、昨日亡くなられた安倍晋三元首相に追悼の意を表す。これからの日本に絶対必要な人物だった。残念。

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さて、きょうのテーマはトレンド波の中の2波と4波は、おなじ調整波動と呼ばれるけれど、その調整の形、パターンは真逆だというお話である。判読が難しく、トレードに何かと支障をきたす調整波動だが、ちょっとはその読解の手助けになれば、という思いで書いた。

最後まであきらめず読んでいただきたい。きっといいことがあるだろう。

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エリオット波動の推進波には次のような

1)2波は1波の始点を超えない

2)1波と4波は重ならない

3)3波は一番小さくならない

という犯すべからずの3原則があることは有名だが、その他にも波動読解に役立つ補足的なルール(みたいなもの)がいくつかある。中でも『オルタネーションの法則』と呼ばれるものは、覚えておいて損はないだろう。

オルタネーションとは波のパターンは交互に現れるというもので、修正波動に限って言えば、通常は2波が急こう配なら4波のパターンはゆるやかな調整になるということである。同じパターンは続かないと覚えておいてもいいだろう。

これは筆者が、短期・単純系と長期・複雑系と名付けているもので、よく前者は値幅調整、後者は時間調整と単純に呼んでいるものでもある。

そう、この法則でもって、4波の調整パターンを一端でも垣間見ることができるのである。

すなわち、4波は2波の調整パターンの逆と予測すればいいのである。

2波が単純なジグザグ修正の深押しだった場合は、4波は押しや戻しは浅いが複雑で5波になるまでの時間が長くかかり(フラットやトライアングル修正)、また複雑な波動を描く(拡大型や複合型)、と言える(この逆も成立する)。我々トレーダーが泣かされるのはこの4波の特徴による。

さらに、例えばフラット修正波ひとつをとってみても、この法則が生かされる。

すなわち、A波が単純なジグザグ修正なら、B波は複雑系になり、C波はもっとわけわかんないとかとなるようである。ジグザグや、トライアングル修正波動の内部波動についても、交互にパターンが異なって出現するのである。

はっきりこのパターンだ!とは解読できなくても、ある程度シナリオを絞り込めるようになるのではないだろうか。

便利だろ~、オルタネーションの法則って。

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ではこの法則を使って、来週の値動きをひも解いてみよう。


【日経225MINI先物、来週(7/11~)の展望とトレード戦略】

【1時間足】





今回は昨日お昼の急落で4波動目が終わったのかどうかが焦点である。

終わったのならば、短期急落系の修正波であり、ナイトセッションでの戻りは単なるリバウンドではなく、5波動目への移行となる大事なトレンド波動である。

まだ終わってないとすれば、たとえ安値更新はなくとも、月曜日はここから下方向に向かうはずであり、複雑な値動きをした後に5波動目の上昇に向かうということである。

さて、どう推測するべきか。下落の安値26390円は3波動目の50%強の押しを達成しており、押し目としてはまあまあな水準であろう。1波の頂点が26275円であるから、ここから下げてもあと100円くらいなもので、下値は限られると考えてもいい。

問題は時間調整だ。すぐ上がるのか?だ。

さっそく2波動目を見てみよう。オルタネーションの法則を使うのだ。

この2波を筆者は短期急落のジグザグ修正波と筆者は読んだ。そして次の上げ波動から3波が始まっていると読んでいたのは、今週連日の朝記事の文脈からもおわかりいただけるものと思う。

ということは、筆者の読みが当たっているとすれば、「4波の調整はまだ続く」となる。そしてその中身は、フラット修正かトライアングル修正となって、5波上昇まではもう少しお時間を頂きましょう、ということになるだろう。

26390円までの下落波動はフラットかトライアングルのA波、ナイトでの上昇はB波となる。今後はC波で終わるか、遅ければE波まで見ておくか。

また仮にフラットだとして、C波の下落はA波ほど急激なものではなく、ある程度のんびりした、したがって売るにしても、買うにしてもエントリーしやすく、初心者でも利益を出しやすい値動きになるのではないだろうか。

どうだろう、オルタネーションの法則を使えば誰だって最低限このくらいは予測できるのだ。エリオット波動ってすごいね。

今度は4時間足を見てみよう。


【4時間足】






赤色①②③とあるように、青色波動目の内部波動が進んでいる。

この青色波がどこまで伸びるのかは今はわからない。前の高値27230円で頭打ちとなるか、青色波と同じ値幅なら27585円まで上昇を見込めるし(N値)、推進波になるなら28680円まで期待してもいい。

だが、今はそこまで読む必要もない。まずは赤色①②③波を解読しよう。

もし、上記のように1時間足の調整がもう少し続くのなら、4時間足も調整となるが、そのカウントからすれば、その調整はー4波が続いているものとみなすことになるだろう。(※このカウントはあまり自信がないが、これで話を進める)。

つまり、「1時間足では4波の調整で5波上昇待ち」なのが、「4時間足ではー4波の調整でー5波の上昇待ち」というカウントとなり、4時間足の⑤波終了まではまだ時間がかかるということも言える。

しかし、ここで考えなければならないのは、4時間足が推進波であるかどうかはまだわからないということである。5波まで伸びず、3波構成の修正波で終わる可能性も十分である。

波が「推進波だ!ヤッタァー」と皆が喜ぶ数値は、25810→26520→25890なら、1.618倍の27040円である。これをクリアした時、トレーダーは押し目メド探しに躍起になる。しかし、これとて修正波でもよくあることである。

4波と思って押し目買いをしたとしても、それは新たな下落波動の始まりであるかもしれないのだ。ここに修正波の難しさがある。

まとめるとこうだ。

調整後上昇したとしても、それは3波動目の最後の上昇である、かもしれないということである。上昇は3波動目で終わるかもしれない。

そして4時間足で5波動目を望むとすれば、つまりは推進波を期待するとすれば、その4波動目は長期複雑系となり、したがって時間調整となるということである。なぜなら赤色波の調整は短期単純系・値幅調整のパターンであったからである。

ここから導きだせる結論は、大望を抱くのはまだまだ先の話だ。それまでは小さな時間足でコツコツ日当を稼ぐ作戦がいいだろうということしか筆者にはわからない。

しかし、もう一度チャートをご覧いただきたい。上昇波動は3本とも同じ傾斜角度で伸びている。何と美しいのだろう。これが美しい日本の波動というものである。


【日足】

チャートは割愛させてもらうが、現在位置から下がればトライアングル修正になる公算が大きい。そしてその下げ方は、2波動目が急降下の下落であったことから、ある程度ゆるやかなものになるのだろう。3波構成には違いないだろうが。

どうだろう、オルタネーションの法則を使えば誰だって最低限このくらいは予測できるのだ。エリオット波動ってすごいね。


【戦略】

まず月曜日は売りから入ることは上記の記事からして明白である。そして押し目を探して買い、そして売る。その繰り返しをする1週間かな。

先々週も書いたが、とりあえず例の空白ゾーン(27235円~27245円)をまずは突破することである。推進3波と認定するのはそれからであろう。


以上、天井騒ぎの【今日のスズメの涙】でした。ご清聴ありがとうございました。


【注】

月曜日は自民党圧勝の報があるのは確定的になったので、それを囃して暴騰するかもしれない。また13日夜の経済指標で大きく乱高下するかもしれない。

しかし、それは筆者のチャート読解には無関係である。イベント如きはすでにチャートに織り込まれているものであって、それを先に云々するのはチャーティストとして失格である。「この指標の内容次第で高値更新する」なんて言い方は無責任にもほどがあろう。最初にチャート分析する必要もないではないか。

もしそれらのイベントで事前予想通りに相場が動かなかったのなら、それは筆者自身の勉強・知識不足、勘違い等からくる単なる予想ハズレである。真のトレンドを読み切れなかったということで、ロスカットという形の責めを受けるだけの話である。(あ、それだけの話ではなかった。信用を失うこともあった。でも、もともと信用なんてないからいいかっ。)












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