エリオット波動/波のエクステンション(内部拡張)を常に意識しよう

日曜日, 7月 31, 2022

値動きのカラクリ

t f B! P L

 1,2,3,4,5,6,7,8,9波っと。

・・・・・・あれ!? エリオット波動のトレンド推進波って5波動じゃなかったっけ。なんで9波動もあるんだ?

こんな経験をしたことないだろうか。もしかしたら調整波をたくさん勘定しちゃったのかな、なんて何度も数え直してみたり。

でもそれ、9波動で正解なのである。トレンド波がキレイであればあるほど9波動になっているのである。これ如何に?

そのわけを説明してくれるのが、今回のテーマである「エクステンション」である。エクステンションとは、「拡張」の意味で、エリオット波動原理ではトレンド推進波の1,3、5波のうち、必ず1つはその内部が更に5波動に拡張し、トレンド方向に進んでいくものとされている。

例えば、通常3波が一番エクステンションされる波とされているが、その3波の中に1,2,3,4,5と数えられる波を内包しているのである。従って、1波、2波、3波(5波動)、4波、5波と5波動が9波動に数えられるというわけである。

このエクステンションした波が5波の中で一番長くなるのは当たり前であるが、拡張される波によって、さまざまな特徴を有するようである。次からは実践的なエクステンションの見方を中心に解説したい。

※以下の図表は例によって『エリオット波動売買戦略FXブログ』からお借りした。基本的にはこれを読んでもらった方が話は早く、わかりやすい。


◎3波拡張型










もっとも普通のパターンである。エクステンションするから長いのである。

しかし、このパターンの実践的な特徴として、

1波=5波になることが多いということに注目するべきだろう。すなわち、3波の次の5波の長さは1波の長さと同等になるということだ。この特色によって4波の底をつかんだ後、5波の天井がどの辺にあるかを推測できるわけである。

また先週やった『見込み波』というのは、この3波拡張型のパターンをより早く見つけ出すことができる波のことでもある。すなわち③ー1波である。

エリオット波動/見込み波という考え方について


◎5波拡張型

1波や3波でもエクステンションしなかった場合、当然5波でのエクステンションが期待される。3波が意外に伸びなかった(1波の1.618倍に届かず、1倍チョイ程度だった)場合は、5波で大きく伸びてくる。1波からトレンド推進波だと感じているのなら、あきらめず5波に賭けてみるべきである。

そして、この5波拡張波を実践的に利用できるのは、その後に続くABC調整波のメドを推し量る時である。ずばり、⑤ー2波を狙え!である。相場は最低限ここまでは戻る。つまり、上昇トレンドの5波の天井近くで空売りをかけたのなら、⑤ー2波まではホールド可能ということである。


◎1波拡張型

このパターンが一番少ないのは、1波という特性(大衆心理的な)を考えてみればわかるだろう。例えば、長らく下落が続いた後の上昇1波がどうしても短くなるのは、大体の投資家が半信半疑だからである。

そんな1波が長くなる時ってどんな場合だろうか。

それは見ているチャートの時間軸の上の時間軸(1時間足なら4時間足とか日足とか)でトレンドが長く発生しており、今の時間軸での波動が1回転(8波動)で終わらずに2回転目に突入した時である。上の時間軸での5波動が終わるには、下の時間軸ではさらに5波動必要だとされる場合である。(例えば、4時間足では5波動目であるが、1時間足では1波動目という話になる。)

従って、このパターンの場合は2波が浅いのは当然である。上の時間軸でトレンドが確定しているわけだから、もう半信半疑などと様子見している投資家はいない。チキンな利益確定が終わればすぐ3波に移行するってことだ。

新1波の誕生の3条件を満たした後もグイグイ伸びてくるような感覚の時は、この1波拡張型であるということを最後に付け加えておく。


◎その他

ひとつの波が拡張された時、その内部の5波動がさらに内部拡張される場合がある。これで9波動+4波動で=13波動となる。これもまたひとつのトレンドが13波動に勘定できる!というエリオット波動の「怪」の真相である。


では、この知識を持って今週の予想をやってみよう。

【日経225MINI先物、今週(8/1~)の展望とトレード戦略】


【4時間足】






先週、「ダンナ、3波はまだ終わっちゃいませんぜ」と書いた。このチャート図をみればその通り、3波はまだ継続中であるようだ。見込み波の波から始まり、3波はエクステンションしていると思われる。

現況は波なのであるが、その5波動目がさらにエクステンションしているのではないかというのが、筆者の推測である。すなわち、5ー2波(その2波は3角保合形状)ではないだろうか。

もし5波動目が28055円で終わったのでは、それは短すぎる。また上の時間軸の日足では4波動目のままか、5波動目に入っているかだから、4時間足が5波動を終えたということにはならないだろう、というのが予想の根拠である。

また、内部拡張の中のさらなる内部拡張論がその予想を力づけてくれる。5ー2波で間違いない。

となれば、計算できる。5ー1波の1.618倍を。

27405→28055→27595なら1倍で28245円、1.618倍で28645円。

5ー3波はここまで伸びてくる。この数字は全波の目標値として出していた28680円に肉薄する数値ではないか。やはりつじつまは合う。

しかし、5ー2波の三角保ち合い形状が下抜けた場合も少しは想定しておくべきだろう。5波動目が短命だった場合だ。それは波に入ったことを意味するのは明白である。この場合は最悪1波頂点27230円までの下落になる。

要する時間はともかく、下落幅は大したことはない。そして、1波の長さ=1775円分がその4波底から上昇するのは上で書いた通りである。すなわち、波の頂点は最低で、

27230+1775=29005円となる。バンザーイ!!


【戦略】

明日・月曜日の値動きが分かれ道となる。3波終了して4波の調整になるか、5ー3波としてさらに伸びていくか。

もし前者なら今週は調整で四苦八苦。値幅というよりは、セッションごとに上に下へと振らされる悩ましい展開になるだろう。

後者なら、3波最後の大きな上昇を満喫できるにちがいない。波がそう長くならなかったため、波は長めではないかとも考えられるのである。


以上、天井騒ぎの【今日の酒飲みの自己弁護】でした。ご清聴ありがとうございました。


興が乗ってきたので、月曜日の予想もやってしまおう。上の能天気予想を中心に思い付きだけで書いていく。乞う、ご期待!














まずはこれだけでも覚えて帰ってください。

◎まずジグザグ波動の徹底マスターから始めよう。

ジグザグ修正波だけでもこれだけのことができる! 4波修正波は難攻不落である。 その修正波の動きは種類もいっぱいある上に、それらが複雑に絡み合って、長期化すれば長期化するほど値動きのドロ沼にはまってしまう。個人投機家は、この4波の予想がつきがたい値動きに翻弄され、3波でしこたま稼い...

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自己紹介

 超短期(短気?)スイングトレーダーです。日本株と225先物を中心にやってます。FXやCFDは気が向いた時だけです。毎日日記したいけど、結構時間かかるので・・・一、チャンスを殺さず・・・二、ルールを犯さず・・・三、利薄きからは獲らず・・・この『トレーダー心得三か条』を守り、値動きから利益を掠め取る手法は”急ぎ働き”なれど、それなりの仕込みは必要と考えております。

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