2022年6月12日日曜日

押し目(戻し目)メドの求め方3種(3)

好評を博したこのシリーズもいよいよ終わりである。前回から2カ月以上たってしまったのは、ただ単に気が乗らなかったという為というより他なく、ムラッ気の多い筆者の短所である。

では、気を取り直して、「押し目や戻し目のメド」を測る方法を再掲しておこう。

Ⓐフィボナッチ比率を使って算出

Ⓑエリオット波動理論における作図法

Ⓒ支配波における節目から予想


Ⓐ、Ⓒはすでに(いささか未完成ではあるが)終わった。今回は残りのⒷである。

では。


エリオット波動理論における作図法とは、いわゆるトレンドラインのことである。

このトレンドラインには3種類ある。

1)⓪ー②ライン(トレンドの始点⓪と第2波底②を結ぶライン)

2)②ー④ライン(同様に2波底と4波底を結ぶライン)

3)①ー③ライン(1波頂点と3波頂点を結ぶライン)

これらのラインがどう押し目・戻し目に関係するかを説明していく。


まず、⓪ー②ラインの延長線は3波の調整である、4波の終点を探るために使われる。3波の上昇が終わって、4波の調整下落がどこまであるかを探るのであるが、通常はこの延長ラインの手前か、タッチで、4波の調整波動は終わり、5波に向かうと言われている。(が、筆者の経験では、サポートできず、ラインをいったん割ってから反発に転じる場合が多いと感じている)

次の②ー④ラインの延長線は、5波が終わってからの1~5波全体の調整であるABC調整波の終点を測るのに利用される。調整はそのライン上で止まると考えられるが、実際には大きく突破することの方が圧倒的に多く、これは作用しないようである。

たぶんABC波全体ではなく、第5波単体の調整波動としてのA波の終点メドを測るラインなのであろう。

3つ目のこのラインをよく見落としてしまう。上昇トレンドなら、筆者が逆側ラインと呼んでいる、上値抵抗線のようなものである。抵抗線と言うと、高値が切り下がる時に使うものであるから、あまり引かれないのかもしれない。

この①ー③ラインの場合は、単独での使い方としては、5波の頂点を予想するのに使われるのであるが、押し目、戻し目メドを考える場合は2波目の頂点から①ー③ラインと平行に引くチャネルラインを使用する。

このラインが4波の終点、すなわち3波の押し目、戻し目メドになるのである。⓪ー②ライン同様、大体はラインを超えて終わり、反発に転じる。

以上である。いかがだろうか。今回も教科書に書いてあることの範疇を出ない内容になってしまっているが、少なくともトレンドラインの使用法についてのヒントになったのではなかろうか。

「エリオット波動なんて、らららららららーら」とか「エリオット波動なんてしゃぼん玉」とか、強く抱いたら壊れてしまうものかもしれないが、トレンドラインについてであれば、少しは興味を抱いていただける内容であろう。


では、このラインを使って、今週の予想をやっていこう。知は実践のためにある。


【日経225MINI先物、今週(6/13~)の展望とトレード戦略】


まず、先週28350円までの上昇波動のカウントから確認しておきたい。ライン引きにとってはこれが重要になってくる。

【4時間足】

一部では、28350円で3波全体(全3波)が終わり、そこからの現在の下落は4波であるという見解があるようだ。これは5/19の安値26015円から27080円→26425円と続く山を、2波の拡大型ジグザグ波動としてカウントしているためである。しかし、これだと、次の3波の内部波動である③ー3波が一番短いことになり、明らかなルール違反であろう。

また、⓪ー②チャネルラインも超えていないし、3波の大きさが1波の1.618倍以上にもなっていない。

ここは26015→27080→26425の山を③ー1波と勘定した方が理に叶っていると考えた。つまり、3波の副次波である③ー3波が28350円で終わったのであり、金曜日からの下落は③ー4調整波であるというカウントをして、それに見合う分析、実践を行っていく。





チャートには当然ながら、3波の内部波動に⓪ー②ラインを引いてある(青色ライン)。①ー③チャネルラインも引いてみたが、⓪-2ラインとあまり変わらないので、今回は割愛する。

その⓪ー2延長ラインを割ってきたのが金曜日ナイトの動きである。単なるライントレードだと、このライン割れはすぐさま悲観に変わり、せいぜいが「すぐ戻ればいいのだけれど」という祈りを捧げるだけになる。

だが、エリオット波動理論を少しでもかじった経験のある者にとっては、このライン割れは希望の光となる。「さあ航海の準備はできたか、黄金の国に旅立とう!」である。すなわち③ー5波の上昇を狙える位置についたのである。

フィボナッチでも計算しよう。3波始点26425円から28350円までの値幅1925円の38.2%押し=27615円、50%押し=27385円となっており、ナイト安値27250円はそれらよりずいぶんと突破し、61.8%押し=27160円に迫っている。

それでも③ー1波の頂点=27080円を下割れしないというルールがあるので、いい処まで下落してくれたように考えられる。

(もっとも金曜日の朝ブログでは、価格調整より時間調整となろうなどと、のんきな父さんぶりを発揮して、またもや大きく儲け損なっているが。)

なので、上がるしかないのである。

しかし、V字回復するようにすんなりと③ー5波の上昇波動があるのかと言われれば、それはわからない。これ以上の大きな下げはないだろうが、うにゃらこうにゃらこ、時間稼ぎの横ばい波動になってしまい、なかなか28350円を越すような③ー5波動になってくれないかもしれないのである。

ここら辺はまだわからない、③ー5波になることは確定的だが、時期がわからないのである。

アメリカがMSQ週であり、波乱も予想されるだろう。FOMCもあるだろう。それらを待っているのかもしれない。

ここで考えてもらいたいのは、いくら米国で波乱があろうと、それは日経平均先物の上昇トレンドを崩すものとはならない、ということである。今の3波のトレンドを崩すものにはならないということである。

もし、アメリカの不調が原因で、このトレンドの始点26015円をも割ってしまうとカウントするのなら、それは正しい。しかし、上記③ー4波であるというカウント法に従う限りは、アメリカの動向に左右されるはずはない。27080円を割れることはない。ただ、③ー3波突破までに時間がかかるというだけである。

このニュアンスの違いを分かって頂いただろうか。

ともかく、相場はいい処まで下落したのである。


【戦略】

買えばいいだろう。損切りは27080円割れである。終値ベースでは27060円割れである。利確目標である③ー5波のてっぺんは、緑色の①ー③延長ラインからすると28500円は超えてくる。それは③ー4波に時間がかかればかかるほど高くなる。

エリオット波動理論は明解なのである。


以上、天井騒ぎの【今日のおおげさ】でした。ご清聴ありがとうございました。












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